紙の本
やさしい詩
2015/02/05 14:31
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投稿者:スケッチザブック - この投稿者のレビュー一覧を見る
教科書レベルでしか、まどみちをさんを知らない私ですが、本屋での特集コーナーで手に取り、購入しました。
対象への愛情が感じられて、穏やかな気持ちになれます。
いっぽうで、こんな見方もあるのかと驚き新鮮な気持ちになれる詩もあります。
たのしみは?の、直筆の詩もいいですね。
絵も上手だったんだなあと、感心しました。
ずっと持っていたい本です。他の詩集も読んでみたいです。
紙の本
詩って奥が深い
2017/04/11 19:19
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投稿者:やっちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
『ぞうさん ぞうさん おはながながいのね そうよ かあさんもながいのよ』
誰もが一度は口ずさんだことがあるこの詩歌。
詩人、まどみちおさんの作品です。
詩のテーマになっているのものはバラエティ豊かで、アリ、小鳥、のような生き物たちから、にじ、空気、ボール、さまざまです。
飾らない素直な言葉たちが、わたしの胸まで真っ直ぐに届きました。
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子どもでも読める平易な文章でつづられる、感性豊かな詩と、絵画作品の数々。まどさんがまどさんとなった人生の経歴も興味深い。至高の一冊。
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お名前を知っているだけで、その作品についてはあまり知りませんでした。図書ボランティアで行っている小学校で、偶然見かけた「きゅうりのきゅうこさん」(正しい題名かどうかはわかりません)
その楽しいリズムと、ユーモアのセンスに「おっ!!」と思ったものでした。
先日図書館でこの本を見つけて早速借りました。
題名にあるように「さびしかったら」「生きるのがつらくなったら」とか「世の中に不条理を感じたら」などという風に分けられていますが、どこを読んでも、くすっと笑えたり、じんわり心にしみたり、忙しい日常で無くしたものを、ちょっと気づかせてくれたりします。あっやっぱり処方箋だ。
「おかあさん」
おかあさんは僕を一ばんすき!
ぼくはおかあさんを一ばんすき!
かぜふけ びょうびょう
あめふれ じゃんじゃか
なんて簡潔で、なんて率直な詩でしょう。音の表現が最高です。
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「びわ」
という詩…母がよく歌っていました。
この詩を読んで…
母が歌っていたのは、
1番と2番の合作だったことが判明!
(母のうた)
びわは
やさしい きのみだから
だっこ しあって うれていく
ママと いただく
やぎさんの
おちちみたいな あじです
あれ?一番最後の文が、本と違う…。
そうではなく…
優しい気持ちにしてくれる詩の数々です。
童謡の「ぞうさん」も、まどみちおさんの作詞。
これは、次女が大好きで…
小さい頃に、布団の中で何度も歌いました。
替え歌も…
♪き~りんさん、き~りんさん
お首が 長いのね~
そ~よ、かあさんも な~がいのよ~
♪う~さぎさん、う~さぎさん、
お耳が 長いのね~
そ~よ、かあさんも な~がいのよ~
ほら、なんでもイケるでしょう?
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“「(詩は)読む人が読みたいように読んでくださったらいい」とまど・みちお本人が言うように、自由に詩と出会ってほしい。ぱらぱらっとめくって気に入った詩を見つけたら、「なんかこれ好きだな」と、アンテナにピピッときた詩があったら、それこそが、ときどきのこころに寄り添い、そっと支えてくれる詩に違いない。”
と、選詩された市河さんは書いています。
本やテレビや舞台や映画、
言葉でも音楽でもアートでも自然でも
「なんかこれ好きだなぁ」と感じるものは、
そのときどきの自分のこころに寄り添い、そっと支えたり、
元気にしたり、癒したり、ときには自分を導いてくれたりするかもしれません。
もし、ほんの少しでもゆったりと過ごせそうな日には
「なんかこれ好きだなぁ」
そんな風に感じる色の絵の具を2・3色、
自分のために買ってみませんか。
紙は画用紙でもダンボールでも木の板でもキャンバスでも、何でもよいです。
(キャンバスは100円ショップにもあります)
絵の具の色を、指でポンポンポンとおいてみたり、
ちぎったダンボールの切れはしに絵の具を出して
色をのせてみたりしても、おもしろいかもしれません。
自分の好きな色で、なんとなくでも、
今の自分が好きだなぁと感じるような表現を、楽しんでみましょう。
きっと、この時間も、そのアートも、
今の自分のこころに寄り添い、
そっと支えてくれるものになると思っています。
さて、この詩集のなかで
今の私のアンテナにピピッときた詩は『カニ』です。
ぜひ読んでみてください。
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まどみちおさん、は、やさしい。
ぼくが ここにいるとき
ほかの どんなものも
ぼくに かさなつて
ここに いることは できない
で始まる「ぼくが ここに」
呼応するような
つぼを 見ていると
しらぬまに
つぼの ぶんまで
いきを している
という詩に出合い、ドキッとする。
生きるのがつらいとき、人と自分を比べてしまうとき
などシチュエーションに分けられて、色々な詩が載っている。
でもページをめくって、目が吸い寄せられたら、それがその時に必要な詩なのだと、思う。
たまに挟まれる解説が、まどみちおさんの詩が好きな人と一緒に話しているようで心地よい。