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本当に面白うございました。ぷっと噴き出す部分も。
地震に備える為に生活を捧げる著者の姿勢に頭が下がる思いも致します。
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磯田道史『歴史の愉しみ方 忍者・合戦・幕末史に学ぶ』中公新書、読了。『武士の家計簿』の著者が資料と足をもとに「歴史は面白い!」を実感させてくれる。忍者の実像、江戸のペット事情……。暗記すべきゴシック体の後ろに存在する息吹をたのしく紹介してくれる歴史エッセイ。歴史は苦手な方にお勧め
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2013年の読書初めはこの新書。
硬すぎず、やわらかすぎず、ウィットに富み、かつ読みやすい。おもしろい、としか言いようのない、歴史についてのあれこれ。歴史系の新書を読んで思わず笑っちゃったのは初めてかもしれない。
磯田氏の頭にふと浮かんだ「?」をもとに、いろいろ突き詰めていくんだけど、その「?」がいちいちおもしろい。その発想の源泉が知りたいです。
個人的にツボだったのは、忍者関連と関ヶ原見物作法。 東日本大震災を契機に、歴史書から過去の災害をひもときこれからの災害対策の研究を進めていく様は、これからの日本人は必読だと思う。
私が高校生だったら、間違いなく静岡芸術大学を受験しただろうな。
図書館で借りたけど、手元に置いて読み返したいので明日にでも買いに行ってきます。
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1つの話が短いので、隙間時間に読めます。「へぇ~×10倍」くらい初めて知ることがあって楽しかった!忍者関係など。東海道新幹線の楽しみ方、まねします。
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エッセイ風でちょっと期待外れだな、と思いつつ読んだが、案外面白かった。中学生なんかに読ませたら歴史を好きになるんじゃないかな、と思う。「殿様は冬場お湯で顔を洗っていたのか?」「江戸時代、狆はどう飼育されていたか」といった面白い話もあれば、東日本大震災をきっかけに、かつての大地震はどうであったか古文書から読み解くなど、今を生きる者に重要な情報もある。被災地復興の方法など、江戸の役人の方がずっとうまくやっている。地震は100年~500年の周期で考えなければならず、日本は今震活動期に入っているという。科学者だけでなく、歴史学者にも防災、復興、エネルギー開発の計画に参加してほしい。
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近世史に関する面白い話がいっぱいで楽しく読めたが、新聞を中心に連載をまとめたものであり、「読んだ感」はイマイチうすいのが少し残念。。。
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今まで読んだ歴史関連書籍の中で、断トツに面白かった。学生時の古文書の授業は退屈だったが、古文書のそのものは、おもしろワンダーランドなんだよなあ。そこに至れない人生をとても残念に思う。
新幹線で関ヶ原を通過する時の態度から直すべし。
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これはサブタイトルが勝っている本で、開けたらいきなりしばらく忍者の話。面白いのは、なんといっても自分で古文書等を入手して、次々に切り拓いていくところ。忍者の給料や労災死亡率を追い求めたり。道楽的話も多くてお気楽だな〜なんて読み進めていくと、なんと震災関連の話が待ち構えている。ここは我が意を得たり、という内容。花も実もある本だなあ。満足。
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やはり僕的には忍者の実像を探る章が一番面白かったです。「忍びの国」(和田竜、新潮社)のように、想像力豊かに描かれる忍者像も面白いのですが、古文書を根気良く紐解いて真の忍者の実態に迫る本書は新しくて面白かったです。
著者は古文書を読み解くプロですが、東日本大震災を超えて自分には何ができるのか模索した結果、震災に関する古文書から地震研究を行うことを思い立ち、より調査のしやすい地域に移り住むということをしています。
ただ通説をなぞるだけで権威を振りかざし多くの可能性を潰す学者より、忌憚なく立場を超えて自らの説を発信していける著者のような歴史家が増えて行くことを願います。
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最近私は、NHK系列でやっている歴史の番組(ヒストリアや
BSプレミアムでやってるやつ)をよく見ているのですが、
そこにちょくちょく著者の磯田さんが現れるのです。
なんというか、特徴的な話し方(いい意味でマニアな人の
話し方)に興味がわいて、「この人は誰だろう…」と思い、
だけどすごくわかりやすく、なおかつおもしろく歴史について
語っているのを見て、すっかりファンになってしまいました。
なんと、映画化された「武士の家計簿」の作者だとか。
そして私は、磯田さんの「殿様の通信簿」をかつて読んだこともあったとは。
確かにあれもおもしろかった。
ファンになったので、磯田さんの他の著書も読んでみたいと思い、
本屋で検索して、興味がわいたこの本を購入。
「歴史の愉しみ方」というタイトルですが、これは私たちに
「こうすれば、歴史が愉しくなりますよ」と事細かく教えてくれてる
本なのではありません。
磯田さん本人が、歴史にどのように興味を持って、愉しんでいるかを
読む本です。
でもその目の付け所がすばらしいし、文章も時々クスっと
笑えるところもあって、とてもすばらしい読み物になっています。
特に3.11以降、地震の歴史に興味を持って古文書を調べ始める
ところはとても興味深かったです。
確かに、大地震は100年に1度とか500年に一度とか言われてるから、
その昔の地震がどの程度だったのか、その後地震が続いたのか、
というのは、古文書を調べなければわからない。
磯田さんの少年時代のエピソードも、とても素敵。
ミニ出雲大社や望遠鏡、竪穴式住居を自分で作ったりするなんて。
こんな子供、素敵だなぁ。
もしも私に男の子がいたら、磯田さんのような子供になって欲しい。
それはそれで、ちょっと変わっているかも知れませんが。
あとやっぱり、最後の「関ヶ原見物作法」がおもしろい。
東京から新幹線に乗るときは、徳川家康になったつもりで
乗り込まねばならないのですね(笑)
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面白い良書だとは思うが、繰り返しも多く、一つ一つの話題については、アッサリと片付けている。もっと書き込んでくれれば、より面白くなったと思うので、そこが残念である。
磯田さんの歴史に向かい合う姿勢には共感を覚えるので、今度は一つのテーマを深く追求して書き込んで欲しい。(そういう著作もありますが)
本書にも出てくるが、個人的には横井小楠についてもっと知りたいと思った。
内容的には新書より文庫の方が似合う本だと思う。
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連載をまとめた一冊。
各章ごとに、忍者の労災や、石川五右衛門の出自などの面白エピソードが盛り込まれており、どこから読んでも”愉しめる”。
しかし、本当にみるべきは、日本中の古文書を求めて突き進む著者のやる気である。日常の些細なとっかかりから始まる好奇心を行動に移し、ゆく先々で変な?古文書をGetする姿は、なんとよく出来たお話だろうか。もちろん、書かれていない所で、たくさんのハズレを引いたのかもしれない。しかし、それも著者の美味しい食事であり、生活の糧でもあるのだろう。
彼はシアワセ者である。
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他の著作と同様、歴史なのにとてもリアリティがある。
忍者がどのくらいお給料をもらっていたとか、城攻めの時、最初に石垣を登ったのは彼らだったとか、知らなかったことがいっぱい。
読むと他にも知りたい事がどんどん出てくる。
とても読みやすい本です。
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純粋に歴史を愉しみたい方にはオススメの一冊です。
この本を読んでみて、磯田先生はとにかく良い史料を見つけるのが上手い方だなという印象を受けました。その分、見つけるまでの労力も並大抵ではなかったことかと思われます。
なかなか歴史学の世界では、これは必要と思われる史料に当たるまでが一番骨の折れる大変な作業です。
この本は、武士(忍者も含む)の生活一般について、史料を丁寧に読み、その具体的な情報を一般向けに紹介しています。
本書で磯田先生も書かれておりますが、如何に具体的な史料の面白く一般向けに「啓蒙」活動を行っていくかということが大事なのではないでしょうか。
また、地震関係の史料等を蒐集して過去の歴史事象を明らかにし、それらの情報を今後に生かしていくことも歴史学が果たせる役割であると磯田先生は述べられています。
一般的には知られていない歴史学の世界や役割も紹介されていますので、是非マチュア歴史好きの方々には読んでもらいたい。
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2014.3.5 pm9:48読了。「忍者」「合戦」「幕末史」この言葉を見るだけでテンションあがる(笑)内容は予想以上に面白かった!新聞のコラムのような感じでサクサク読めます。古文書を読めるようになりたい。古書店も気になる。最後の新幹線の乗り方は今度乗るときに試してみようと思います。