紙の本
読み手も書き手も読むとより一層小説を楽しめる本
2014/03/05 23:47
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投稿者:アキ - この投稿者のレビュー一覧を見る
説を読むにあたって、小説を読むとは何を読んでいるのかが作例を用いて分かりやすく(時に分かりにくく)説明されてた。読み手も書き手も1度目を通して見てはどうか。小説という作品を読むことに闘争心が湧き立ちますよ。
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話が難しいですが、その分だけ小説の深い部分について言及しています。なんだか、必要なことはすべて古代ギリシャ人が語りつくしているって感じです。
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書き方が少々不親切。オペラ的とかメロドラマとか定義してから使って欲しい。
この人の文体というか、語り口はかなり好き。
大学図書館901.3SA85
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小説を書く人、読む人の立ち位置を考察し、その関係性をつまびらかにしていこうとしている本。
早稲田大学での著者の講義を基にしているとのことだが、完全にリライトされているのか、口語的な平易さはなく学術書に近い感すらある。
また、例示に西洋文学の古典作品が多く、そもそも西洋文学に疎い身にはかなりの難読。一定の、その分野の教養を持っての読書が期待されるか。
小説の構成、構造論始め、扱われているテーマ自体はどれも興味深いので、自分の学の無さを恥じつつ、もっと分かりやすいと嬉しかったなー、と思う。
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ブンゲイ批評
かかった時間もこまぎれなのでわからない。というか、読み終わったのは半年くらい前だと思われる。
小説とは何か、が、ずっとわからなかったのだが、この本でようやく、なんとなく「小説で書き手は何をやりたいのか」がぼんやりと見えてきた(遅い)。
筆者の、小説というコミュニティに参加することに対する、それを必要としない人へのあっさりした突き放し方と、そうでない人に対するあくまでも知的に作者と対峙する姿勢の要求とが、小気味よい。
早稲田かどこかの講義録だそうだが、大学ってこういうことするところだったよな、そういえば、と、思う。まあこの話が成立する学生さんも、きょうび少なそうだけど。
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読了していなかったことを思い出して再読、途中から初読。これまで読んできた小説指南書とは根本的に異なっており、膝を打ちつつ同意した部分は記述の運動によるコントラストの付け方、物語と記述の関係性、「言語表現の精確さは、辞書的な意味に対する忠実さ以上に、個人的言語の揺らぎと滲みを、物事の揺らぎと滲みにいかに的確に当てて行くかにかかっている」のくだり。細部まで噛み砕けなかった章があるので(そっちの方が多いです……)もう一度読まないと。