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月刊ジェイ・ノベル」(2012年1月号~10月号)に、「不惑ゆらゆら」と題して連載された作品をタイトルを変えて単行本化。
39歳の働く女性・香歩里を主人公に、東日本大震災後の一年の日々を、アラフォーの女性の内面に焦点を当てながら追いかける。
身の回りで起きる細かな出来事の積み上げから浮かび上がるのは、結婚を選びとれなかったアラフォー女性の気持ちの揺れとその生き方。
ちっとも派手な暮らしを目指してきたわけではないのだろうけれど、一人で頑張って生きてきたという自負心が、何かのきっかけで単なる見栄や意地に思えてくると気持ちがくじけてしまう。じんわりと多くの女性の共感を得られる内容だろう。
仕事中心で不器用な生き方を選択し、あれこれ考えるうちに恋愛にも思い切って踏み切れなかったからこそ、アラフォー独身なのかもしれない。
お一人様暮らしのその後の人生に、ちょっぴり甘くて切ない思い出を残してくれるのが最終章。
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久しぶりの吉野万里子作品。「海岸通り…」以来かな。
小説としては可も無く不可も無し。
でも花歩里の心情はわかり過ぎるほどわかるわ~
今の状況は過去の選択があってこそ。
大事なことは自分の人生は自分で選べるって気づくこと。
わかっちゃいたけどあらためてこの本に教えられた気がする。
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14/6/4 読了。
39歳独身、小さなマンションで自宅勤務。
二週に一度の職場会議以外人と会話することもない。
ああ、なんか中学生のような思考回路なんだけど、30超えた自分もきっとそうで。
リアルだなぁ、マイナス思考で自分の意見を言わない友人にとっても似ているなぁ、と。
仕事のトラブルで音信不通になってしまった片想いの相手は、結婚し子どもを設けていた。
子どもの名前...
「ワクワクしない40歳だからフワク。」
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痛いような、悲しいような
それでいて前を向いて歩いていこうとする39才の独身女性。恋に対する姿勢が最もやるせなかったなぁ。友人やお仕事のスタンスがぶれていきそうになりながらも踏みとどまる葛藤は結構うなずけるものがあって、面白かった。
さらっと書かれているけれど
あたしの
かなり内面をえぐってくる内容で
じわじわと胸にきいてくる。
特に最終章かな。
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アラフォー独身彼氏なしの花歩里。
仕事はそこそこ上手くいっているものの、限られた友達としか付き合いがなく、このまま閉じていくと燻っている。
40代は不惑の年。でも、花保里は惑っていますね。
誰かのために生きる、自分の時間を他人のために使う、そういう年代なのだと気づくシーンに、私もそうやってきていたなと思いました。母になっているので当然ですが、結婚していない女性は、花保里同様自分の時間を自分で使っていいのだと思います。
花保里は、もっと自信を持てばいいのに。
読みやすく面白く読みましたが、登場人物に好感の持てる人が少なかったのが残念。
最後の選択で花保里が自分の道を選択し、前に進みましたが、うーん、やっと、という感じ。
そして、三船さん。
この流れの中での最後、あまりいい気持ちはしなかったかも。
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アラフォー 独身女性
サラリーウーマンの 日々の心情
なんか 同感というには厚かましいけど
定年前のサラリーマン窓際族
もっと つまらないものかなぁ
の僕には 共感したいような 面白く
なるほどと思いつつ 読んでる1冊