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本書は、大前研一氏が経営するMBA大学・・・ビジネス・ブレークスルー(BBT)大学とその提携校である豪州ボンド大学大学院・・・のプロモーション本である。プロモーション本とはつまり・・・、
BBT大学の教育理念とは何か?
BBT大学の特徴とは何か?
BBTのカリキュラムはどんなものか?
BBTに参加している人たちの声はどんなものか?
など、同大学について、あらゆる角度から解説をしている、という意味だ。200ページほどのボリュームがあり、あたかも”大学院パンフレットの超豪華版”といった印象だ。
本書最大の特徴は、”分かりやすさ”と”具体性”に尽きるだろう。さすが、論理的思考力をウリにする大学だけあって、「主張」、「理由」、「それを裏付ける具体的な証拠」・・・全てが明瞭完結にまとめられている。思わず「一流コンサルタントが大学院パンフレットを作るとこうなる!」と言い換えたくなるくらいだ。また、授業で取り上げられたケーススタディ及びその時のオンラインディスカッションの生の記録(一部)が記載されており、BBT大学で実際に何が行われているかが手に取るようにわかる。通信制のMBA受講をとるべきかどうか悩んでいる人が知りたい情報全てが載っているといっても過言ではないだろう。
フルタイムキャンパスに通うのは難しい、時間もお金もそこまではかけられない・・・でも本気で今の殻を打ち破りたいと思っている・・・そんな30代前半から40代の闘うビジネスマン・・・色々な手段を知り、自分の将来の選択肢を増やす・・・そう考えている人に1500円(電子書籍は600円)は決して高くないはずだ。
※私は個人的に大学院に行くつもりは全くありませんが、訳あってこの本を読む機会があったので書評を書きました。
(書評全文はこちら→ http://ryosuke-katsumata.blogspot.jp/2012/11/blog-post_18.html)
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今回は、レビュー+様からの献本です。ありがとうございます。
衆議院解散で、選挙一色になっていく今日この頃。そんな中重要になるのが、情報に対するもののとらえ方だ。今回の大前さんの本は、教育に関する本。いろいろな提言をされているが、教育のガラガラポンが必要と訴えている。今の教育に欠けているのが考えるという視点。頭を使って湯気が出るくらいフル稼働させる。そんな教育の場を提供するために作ったのが、ビジネス・ブレークスルー(BBT)大学や、遠隔教育によるMBAプログラムを開講した BBT大学大学院、さらに海外MBAの取得も可能なBOND-BBT MBA(ボンド大学大学院)の3つ。
重視しているのが、英語、会計、ITの3つ。と言っても何とかの資格を取ると有利になるという話ではなく、世界で生き抜いていくには必要なスキルだからというのが理由。後必要だとすれば、クリティカル・シンキングか。世論調査でどの党が1番投票したい、だれが総理大臣にふさわしいというデータをうのみにしない。報道機関にも、利益を上げないとまずいので何らかのポジショントークが存在する。公正中立なんてことはないのだから。
ご自分の学校の宣伝も兼ねているような感じもしないではない。その辺は差し引いて読んでも教育について考えるには良い。教育と言っても子供ばかりではなく、元子供の大人だって生涯必要なもの。ここまでやればもう教育なんていらないなんて、偉そうにしていたら転げ落ちるのは早い。昔の取った杵柄だけで生きていけるほど今の世の中は甘くない。甘いのは、スイーツぐらいなものだ。
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「R+」というブックレビューのサイトから献本をいただいたので読んでみた本です。「電子書籍版」だったので iPadに活躍してもらいました。
内容は、大部分が大前氏が設立した「ビジネス・ブレークスルー(BBT)大学」「BBT大学大学院」「BOND-BBT MBA(ボンド大学大学院)」といったサイバー教育機関の紹介です。
それらの仕掛けを創設する背景となった大前氏の教育環境に関する問題意識等が述べられてる部分もありますが、それは全体からみるとごくわずかです。また、そのあたりの主張は、すでに世に出ている大前氏の著作でも再三にわたって触れられているものなので目新しさは全くありません。
正直なところ、「ビジネス・ブレークスルー(BBT)大学」等のPR用ブックレットといってよい本です。
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チェック項目11箇所。教科書に書いてあることをそのまま暗記し、右向け右といわれたら何の疑問ももたずに右を向く人間は、20世紀の工業化社会には、たしかに適していただろう、しかし、21世紀というのは、何が正解か誰も知らない時代なのだ、答えを知りたければ誰かに教えを請うのではなく、自分の頭で考え出すよりほかない。親は、型にはめようとする学校教育のダメージから子供の脳をどう守るかを考えるべきなのだ。きちんとした仕事をすればそれにふさわしい対価を得られることを子供は学ぶ、何もせずに小遣いがもらえる環境では、この感覚は育たない、だから大前家では小遣いはもちろん、お年玉もやったことはない。日本の教育の最大の問題というのは、答えのない状況に放り込まれたときに非常に大きな困難を感じる人が多い、しかし社会に出てみると全てのことに答えがないのです。経済成長率が10%を超えるような国も珍しくない中、そういうところで日本の培ってきた技術とかサービスを提供すると自分も大きな成長の機会、自分が起業すれば、つまり会社を興せばまだまだ大きなチャンスがつかめる、日本はそういったノウハウとか伝統的な技術というものをたくさん持ったくにでもあるということが言えると思います。BBT一期生は50名、平均年齢38歳、公認会計士、医師などプロフェッショナルな資格を持っている人も多くいた、国家資格だけでは21世紀は食べていけない、そういう危機感をいち早く感じ取っている人が国内外から集まってきた。スイスには全寮制の小学校・中学校があり、海外に親が仕事で派遣されても心配ない、日本はスイスのように、家族と企業が両立できるようなシステムを構築することが必要なのではないだろうか。日本のビジネスパーソンは、よくこんなことを言う、「ウチの会社は……」と、しかしこの言葉を何度も使っていると、時代の変化についていくことが難しくなる、今は急激に世の中が変化しているとき、自分が変わらなければ取り残されてしまうのだ。憲法改正には衆議院、参議院ともに3分の2以上の賛成が必要で、さらに国民投票で過半数の賛成が必要とされる、かつて自民党が両院の議席が3分の2以上を占めていたときですら、その改正は不可能だった、実質的に日本国憲法は、改正ができない仕組みになっているのだ。コモディティー化しそうな事業は早く手放すこと。