紙の本
いつ、誰が、読むべき作品か
2019/05/09 22:21
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:トリトリトリ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ネタバレ抜きで誰向けのお話かを書いていきます。
1.この本はクウガ本編の13年後という設定なのでクウガ視聴済みの方向けです。
2.本編以外のクウガ関連作品(クウガがゲスト出演するような映画や漫画版クウガなど)の知識は必要ないと思われます。私は本編知識のみで読みましたが、何も問題ありませんでした。
3.一条さん視点で物語が進むので、五代雄介が主役じゃないと嫌だ、という人にはあまり楽しめないかもしれません。
4.その一方で、一条さんから見た五代雄介像が語られているので、五代さんファンは参考(?)になるかと思います。
5.13年後のみんな(警察関係者や美加ちゃん、みのりちゃん、桜子さん等)がどうなっているのかを少しだけ知る事が出来ます。クウガの世界が好きなファンなら読んで損はないです。
6.2013年の作品なのでスマホやLINE、アイドルの握手会など当世風の要素がしっかりと入っていて楽しいです。
紙の本
13年という年月
2023/01/16 12:52
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投稿者:Sankaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
紫のクウガが初登場するときの話(テレビドラマにて)に、雄介さんと妹のみのりさんが公園で話すシーンがある。
「なんとなく怖いの・・・、お兄ちゃんがお兄ちゃんでなくなっていくような気がして」
その予感はある意味当たった。小説の中で明かされるが、雄介さんの動向がそれを物語っている。
究極の力を正しく使いこなし、第0号を倒したクウガだったが、自分が自分でなくなっていく葛藤と、いかに向き合っていたのか。雄介さんの行動が彼の胸中を物語っている。
紙の本
クウガが好きな人間には堪らない作品
2017/02/03 00:43
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投稿者:k4zuTaka - この投稿者のレビュー一覧を見る
仮面ライダークウガ最終話の13年後を描いた作品となっており、一条さん目線の物語となっています。勿論他のキャラクターのその後も描かれています。
クウガが好きな人間なら、読んでいる時に脳内でBGMが流れてくるのではないでしょうか。それぐらいクウガの世界観に引き込まれます。
クウガが好きなら読んでおくべき作品と言えるでしょう。
紙の本
一条さんの1人称小説
2015/08/26 09:44
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投稿者:セボフルラン - この投稿者のレビュー一覧を見る
ちょうど仮面ライダークウガはリアルタイム世代で、DVDなどでも繰り返し見ており、懐かしく思いながら購入しました。
ネタバレにならないようにお話しますと、奇怪な連続殺人事件が続き、グロンギの犯行でないかと捜査に当たる一条さんが主役の小説です。
もちろんその他メインキャストのその後も描かれ、ファンとしては大満足の1冊でした。ただ、五代さんを見たいという人には物足りないかもしれません。(出番はもちろんありますが。)
紙の本
素晴らしすぎました。
2015/08/10 09:58
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投稿者:ぱちとと - この投稿者のレビュー一覧を見る
クウガTV本編から13年後の世界観で、一条刑事を中心に物語が展開していきます。クウガファンならば情景もばっちり目にうかぶ、いわゆる「脳内再生余裕!」状態でしょう。読み進めると途中でやめられないぐらい、物語の世界にどっぷりとつかってしまいます。また、色々と張り巡らされた伏線が最後に意外な形でつながって、ミステリー小説としても面白かったです。荒川ワールド前回の、細かいネタも満載です。
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伝説は塗り替えるもの
2015/05/09 22:55
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投稿者:一匹狼 - この投稿者のレビュー一覧を見る
クウガの完全な後日譚。小説媒体もよかったけれど映像にならないかなー。素晴らしかった。東京タワーのシーンを映像でみたい。
クウガがいかに異色作だったのかを改めて実感。そして、騙された! 平成ライダーにおいてのクウガのイメージにとらわれていたため見事にやられた。とても爽快でしたが読んでない人には言えないもどかしさ。面白かった。
そういえばアキバレンジャーらしき描写があったような?
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半年待った甲斐があった!!
荒川さん、ありがとうございました!!
リアルとの整合性を踏まえた大人なドラマだった『クウガ』
大好きだけど録画したものもソフトも手元になくて、細かい部分を思い出すのに手間取りながらだったけど、もう当時のままの、あ、でもちゃんと時間軸は現代でリアルなストーリーに一気読みしました。
五代雄介が実際に出るのは最後の最後なのに、巧みに回想を織り込んだ構成でハナから存在感バリバリ。いや、でもこれ以上は書けない!!!
とにかく未読の方は読んでください。
(葛山信吾さんが出る二時間サスペンスを見ながら読もうと思ったけど、流石にちょっと辛くて中断しました。葛山信吾さんはもちろんクウガ以来のファンでございます。一条さ~ん♪)
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読みながら、ン・ダグバ・ゼバとの最後の戦いで、ずっと泣いていた五代君を思い出していました。TVシリーズでは、変身している間、しゃべることのなかった五代君は、あぁして、いつもいつもずっとずっと泣いていたのだと。
五代君をもう戦わせたくない一条さんの気持ちが、とてもとても胸に迫って――戦ってる白のクウガが五代君なのか、五代君はクウガとして出てくるのか、苦しいような……でも、五代君に会いたいような、切ない思いをしながらも、どこか期待しながら…と、複雑な思いを持ちながら、読み進めることになりました。
ラスト、まだすぐには五代君は戻って来れないのかもしれないけれど――きっと、そうやって彼の心の傷が癒え、共に笑顔に慣れる日を願い、待ち続けている人がいるのだと……わかってくれたと思うから。
それがまた彼の傷を癒す力になってくれるのだろうと、心強く感じました。
まさに、読みたかった――仮面ライダークウガの後日談でした。
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未確認生物を巡る事件が収束し、五代雄介が旅に出てから十三年経った2013年。39歳になった一条薫の視点で進む物語。グロンギのゲゲルを彷彿とさせるゲームのような死亡事故を杉田と追う。杉田は仮捜査本部を立ち上げ、ある女性警察官を一条の相棒として紹介する。それはかつて未確認生命体第零号に父を殺された夏目実加だった。その頃、ネットでは未確認生命体第二号――白のクウガの画像が出回っていた……。
忘れていた放送当時のことを思い出させてくれる親切設計だったので読んでいて困らなかった。
グロンギの言うことやゲゲルの内容を中心に、全体的に現代性があってとても良い後日談に仕上がっている。また構成が上手いから話がどんどん盛り上がっていって飽きさせない。リーダビリティがある。
変身して闘うことの恐ろしさと辛さをよく描いており、五代をなんとかただの冒険野郎に戻してやりたいとする一条さんの熱い想いが伝わってくる。
五代はやりたいことをやっているとは言っているが、結局はヒーローとして一段下の存在になってしまった五代の解放を一条さんが試みる物語。
結局それは完遂されなかったが、最後のトドメだけは一条さんが刺せたのが良かった。ラストシーンでまた旅に出る五代を、冒険野郎に戻るための旅に出るのを呼び止めようと感情全開で叫ぶ一条さんが凄く良かった。
それでも五代は旅に出る。サムズアップを残して……。
もうラストが美しくて涙がッ (´;ω;`)ブワッ
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クウガのストーリー展開の基本は、やはり知人巡り。
というわけで、『クウガ』13年後の後日譚。
いちファンとして、13年越しに出会う登場人物達の描写にニヤニヤしっぱなしでありました。こうしてみると、平成ライダーとしては脇役の多い作品であったのだなぁと改めて実感。
全然「仮面ライダー」の出てこない展開に、「これでこそクウガ!」と変な安心感を覚えたり。
展開される、新たなる「未確認」事件。
TVシリーズでも、「ゴ怪人編」あたりから「ゲームの法則性」を追ったミステリ展開が描かれることがありましたが、本作ではそれをよりパワーアップした形で描かれます。なかなかにスリリングで戦慄すべき内容であり、中盤の牽引力となっていました。
そして衝撃の終盤、ラストへ。
ここまで読んでみて、「本当に、『クウガ』の続編は必要だったのであろうか?」という疑問が生じる。
本作で描かれていたのは、TV版最終回では描かれなかった、未確認事件によって残された、あまりに深すぎる「傷」の存在だった。
理不尽に家族を奪われた人々の、いまだ癒えぬ心。
事件後も絶えなかった、模倣犯の存在。
そして何より、五代雄介の(13年もの!)失踪によって人々の心に残した大きな穴…
まさに、「こんな奴らのために、これ以上誰かの涙は見たくない!」というような気分になったというのが正直な所であります。
馴染みのキャラとの再開を心から楽しみ、いかにもクウガらしいストーリーをじっくり楽しんだ上で、でもやはり「『クウガ』に続編なんていらんかったんや…」と、黒歴史として本編とは別の所にしまっておきたい、そんな気持ちになる作品でありました。
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13年ぶりのクウガ。一条さんの目線で描かれる懐かしい面々の今に、頁を捲る手が止まらない。
いつでも、誰かの笑顔を祈りつつ
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オリジナルのTVシリーズ放送終了後、映画化を待望され製作者側も実現を約束したが遂に果たされず今日に至るまで続編らしい続編が存在しなかった今作。
それが13年ぶりにオリジナルの脚本家荒川稔久氏の手によって小説化され、それも現実と同じ様に13年の月日を経た作品世界とくれば、もうファンとしては刊行されただけで感無量といえる代物だろう。
内容としても、当時のテイストはそのままに13年の時を重ねた懐かしの面々の姿がひと通り描写され(蝶野がどうなったのかは気になったけど)、ミステリー仕立ての話運びや荒川氏らしい妙に濃いアイドル描写、セルフパロディなど各方面で楽しませてくれる。
…とまあ。
存在自体奇跡的な作品だし面白いんだけど、基本的に一条さん視点でやってるせいなのか終盤の戦闘描写が駆け足気味なのと、同じく終盤で実加ちゃんの扱いがかませみたいになってしまっているのが個人的に残念だった。
劇中で一条さん自身も悔やんでたけど、実加ちゃんの背負うドラマこそ一条さんがケツを持つ所じゃなかったのかと。
その辺を期待しつつ読んでいたので正直肩透かしを喰らった感は強かった。
とまれ、クウガファンなら一読して損は無いと思う。
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間違いなくクウガの物語だった。
懐かしい面々との再会。
誰一人、変わっていない。
いや、立場や状況は変わっていても、彼らは彼らのままだった。
それがうれしい。
あの実加ちゃんの大活躍、一条さんの思いやり、どれもまさにクウガ!
クライマックスは、涙なしで読めなかった。
大満足であるが、もう少し、五代の活躍も見たかった・・・・とも思う。
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今から13年前「もし現代社会に凶悪で好戦的な生命体が出現して人間を殺戮したら、それに対する者はどう動き、その戦いについてどう考えるか」というコンセプトの元、これまでとは全く違ったアプローチで生み出された記念すべき最初の「平成版仮面ライダー」がこの作品。かつて未確認生命体グロンギ族に対抗した超古代の人類・リント族の戦士の力を受け継いで変身能力を身につけた自称冒険家のフリーター五代雄介と、グロンギが引き起こす無差別連続殺人事件を追う警察庁のキャリア一条薫刑事が共闘してグロンギの強大な力に対抗し、時に暴力で悪を制することに苦悩しながらも戦っていった1年間のドラマは、少年犯罪や快楽殺人、PTSDなどの現実問題ともリンクしていたので、個性的な主人公たちのキャラクターとあいまって強烈な印象を残し、非常にのめり込んで観ていた。これがあったから、平成仮面ライダーが子供向けではない大きな広がりを持つシリーズとなったと思う。
あれから時が過ぎ、ドラマの中の世界も現実同様に不況や政権交代や災害を経験し、再びグロンギの影が差してきたら、あの時と同じように対処できるのか、しかもグロンギが以前とは違って、暴力だけでなく巧妙な罠を張り、その悪意を社会に流してきたらどうなるか…?TVシリーズよりも深い主題を突きつけることで、リントの末裔であるワタシたちは、これを自分たちの社会に照らし合わせて考えることができるのだろう。
と、わざわざ難しく理屈をこねくり回しちゃったけど、屈託のない笑顔の五代くんと、クールな性格でありながら熱く戦う一条さんがそれぞれアラフォーという年代を迎えながらも全く変わってないことに大喜びしたので、それで満足じゃ。
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名作と名高いクウガの世界を知りたくて購入しました。が、こちらの書籍は「その後の世界」という感じなのでしょうか?ちょっと当てが外れました。とはいえクウガの世界へのエントリー作品として充分楽しめました。噂通りなかなかシビアな設定なのですね。是非本編を観て、そしてもう一度本作を読みたいと思います。