紙の本
初歩の初歩
2017/12/17 08:22
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投稿者:ドングリ - この投稿者のレビュー一覧を見る
わかりやすい解説ですが、幅広く法学がカバーされているわけではありません。法学というのは如何なるものかを手っ取り早く知るには最適でしょう。
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若手大学教官の木村草太さんが「日本一敷居の低い方角入門」と謳った一冊。
高校三年生を主人公に、二人の先生が法学をわかりやすく解説するストーリーとなっている。私は法学を学んだ経験は一切ないが、すっと読めて理解できる内容だった。
法学はクリエイティブ。この言葉を聞いて疑問に思った方はぜひ読んでいただきたい。
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ローマ法からの流れや法解釈の手法、法学教育の意義など、法学徒必須の”教養”満載。院3年生の僕も、主人公と一緒に”楽しく素直に学ぶ”という原点に立ち返って、とても楽しく読ませていただきました。
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法学の基本を対話調(小説仕立て?)で紹介した本。今までない形の入門書だと思う。
高度なことを本当にわかりやすく書いてある。法学部に興味を持った高校生だけではなく、他学部も含む学部生や社会人にも勧めたい。基本的にここで書いてあることは法学部の教養課程で教わることだが、教わり方は必ずしも整理された形で教わることは少ないと思うので、漠然とした理解で学部時代を過ごすことになる。そのようなことが整理された形で非常に明確に書かれており、目から鱗。
いやー、学部生の時にこの本に出会っていたら、もっと実定法系の科目でいい成績がとれたかも・・・。なんちゃって。
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法学について入門したくなり読んだ。小説形式で進みながら、法学の基礎を学ぶことができる。個別の法律がどうこうではなく、法的思考や法の意義等を学べる。法学原論というらしい。法学とは過去の解釈をよく学び、自分の才能を使って、解釈を生み出すクリエイティブなものだということを認識した。
また、ほかの社会科学との比較を通して、「社会の見方は1つではない」(P77)という当たり前のことを教えてくれた。政治学…集団的決定になぜ人は従うのか。そのメカニズム。経済学…交換・取引を研究する。社会学…人はなぜモノゴトをそう見てしまうのか。法学…あるべき一般規範の追究。ちなみに僕は社会学科だった。
法学部のオススメの理由は、①法律の知識があることは普通に役に立つ。②法的思考の能力は、組織内部で、公平で納得のできる判断を導くのに使える。③しっかり法的思考ができることを示せば、取引先から信用される。④様々な社会問題とその解決法に精通しているので、視野が広くきめ細かい判断ができる。(P203)とのこと。なんだか法学部に興味がわく。
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ちょっと変わったキヨミズ教授と高校二年生の主人公とのやりとりの中で法学とはなんぞや?ということを学べる本。
わかり易くてすらっと読めた。
私が高校生の時にこの本に出会ってたら法学部を目指していたかも?なんて思ったり。笑
今度エピローグのオススメの本達も読んでみよう。
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小説形式で、わかりやすく「法学とは何か」、「法的思考とはどのようなものか」といったことを解説している。法学原論や基礎法学の入門書として最適。進路として法学部を検討している高校生や法学部に入りたての学生、法学部じゃないけど法学に興味のある大学生等にぴったりだと思う。
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高校生の主人公がひょんなことから法学部准教授のキヨミズ先生と出会い、いろんな出来事を通して法学についてのレクチャーを受けるという小説仕立ての本。
法学だけでなく、経済学、政治学、社会学についての大雑把な説明もあって、高校生以下にはおすすめ。
リーダーというと決断力やカリスマ性に注目がいくけれど、一方でルール設定も重要で、そのためには「射程」を意識した法学的な思考も必要だと思う。
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思いの外の面白さに驚きました。
大学でこんな法学入門を最初に聞きたかったと思いました。
例えば、ローマ法の段では、よく法律の本を読んでいて、なんでこんな昔の話しに拘泥するんだろうと不思議に思っていたのですが、理由が分かりました。
人間の規範の歴史は、私が考える程スパンの長いものではなく、ローマ法が歴史の層の下に沈殿するはずもないごく最近のことなのだなぁと。
また、英米法、ドイツ法のことも、目からウロコのことが多々有りました!
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「ほら、これが法的三段論法ですね。美しいでしょう」「えっ? あ、はい……」
山の上の高校に通う2年生の僕は、放課後に寄り道した喫茶店「赤ひげ小人」で、近所にある港湾大学のキヨミズ准教授と出会う。大学で「受講生0人の法学入門」を受け持つ少しヘンなその先生は、お願いもしてないのに、法的思考のすばらしさを高校生相手に嬉々として語り出して――。
「高度な内容を分かりやすく」を信条に首都大学東京で教鞭をとる若手憲法学者の木村草太准教授が、進路に迷う高校生や法学に拒絶反応を示す文学部生にも分かるように、物語の手法を用いて生き生きと、そして最高に面白く語る「日本一敷居の低い法学入門」誕生!
ジセダイにて作品をお読みいただくことができます。
http://ji-sedai.jp/book/publication/kiyomizu.html
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法を学ぶには具体的な法律だけでなく、法の思考方法学ぶベき
{法的三段論法:大前提→小前提→価値判断}
{法は要件と効果のセットを示した規範
法命題=要件+効果→法的三段論法の大前提(抽象的・一般的)}
{政治学:多様な意見や価値がある集団の中で反対者も含め全員が従う決定の裏にある何らかのメカニズムを研究する学問 経済学:交換の学 どんな交換が行われるか? その交換はなぜ成立したのか? どうすれば交換を活性化出来るか? 社会学:社会の秩序を保つモノの見方の共有を分析する学問 法学:一派的なルールについて考える学問 どんなルールに基づいて決めているのか? もっと良い決め方はないのか?}
上記のような学問一つからしか社会を見れないような社会学者にはなってはいけない。
{一般法によって網羅し、個別に分類された特別法で修正する}
{法解釈=法律の文書を別の言葉に置き換える作業}
{法学部で学ぶのは、判例と学説。法解釈を展開する能力を身に付ける学部。}
頭を柔軟にして、素晴らしい解釈論を創造するぞという気持ちが大事
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ワタベ先生の発言「僕は、誰かが不利益を我慢するのではなく、こうすれば当事者も満足するし、社会にも有益だという法的ルールを思いついたときが、一番楽しいですね。優れた法を創りだすのが、法学者の使命であり喜びですから」 そうか、法律の仕事って、創造的なものなんだ。
実際の法律よりも、その基礎を対象とする法学原論の方が、より面白いと感じた。また、古代ローマから現代に至る法律の発展の歴史も興味深かった。
それと、キヨミズ先生、ワタベ先生がおすすめする本をぜひ読んでみようと思う。
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2012年発行。物語の手法を用いて語られる法学入門。少々まどろっこしかったけど、面白くわかりやすい内容だった。「ワタベ先生の法学面白参考文献」、自分が興味を持ちそうな本はすべて既読だった……。
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非常に簡潔かつわかりやすく法学を概観できた。これは末尾の参考文献を図書館であたってみるしかないでしょう。
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「法学」の全体像、基本的な物の考え、各分野の概要から歴史までコンパクトに一冊に纏めたもの。非常に判りやすい。
小説仕立て――とういうよりもラノベの文体に近く、小説的なストーリー展開はあまり無い。この手のレクチャー系小説(小説といってもいいのかどうか)は基本的に小説部分について言及するだけ野暮か。
とはいえ、巻末には「何でもいいから面白い本」リスト(?)がついていた。各所の描写も何だか妙に細かいんだか細かくないんだか、である。