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自分と同じ、1986年生まれの著者による「<脱>お金のススメ」について書かれた本。
「お金を稼ぐ」ために働く、ということに疑問をもつよう投げかけている。
大企業に勤めているのが悪いとか、著者のように自由な生き方をするのが正しいというより、自分の信念や目的に基づいて働くことが大事なんだと思った。
また、年金も充分に受け取れないであろうこれからの時代は、人とのつながりがもっと必要になってくる。
日頃からパーソナル・セーフティネットを形成しておけば、いざ自分が困ったときにも助けてもらえるというもの。
最後の方では、さまざまなネット上の新しいサービスが紹介されていて面白い。
旅行先でも無料で宿に泊まれる「ルームステイ」(お部屋を貸したい人と借りたい人をつなぐオンラインプラットフォーム)や、「家賃5万円以下ドットコム」など。
お金がなくても、インターネットを利用して色んなモノやサービスが手に入る時代になってきている。
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タイトルで気になって借りた一冊。(著者の思うツボ?)著者の考えには賛否両論あると思うが、「働く」の意義を考えると共感できる部分があった。著者はプロブロガーという職業だが、収入は一般企業で働くことと比べると少ない。しかし、現状の生活水準や自由度に幸せを感じている。なぜなら、「何のために働くか」という哲学をしっかり持っているからである。世の中の問題に目を向け、お金でも、名誉でもなく、社会貢献できることにやりがいを感じることで、心が成長し、そして満たされていく。だから、お金がなくても貧しくないのである。
世の中は、インターネットやブログ、SNSなど情報が錯綜し、終身雇用の崩壊、少子高齢化、年金問題、デフレ等々と先行きが不安な社会であることは否めない。この先、高度経済成長期のような経済成長もありえないだろう。そんな中、人それぞれ、多様な価値観があると思うが、『社会に貢献しているんだ』というやりがいを持って働くことができたなら、少なくてもその人は幸せな人なのだろうと思う。
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著者のイケダハヤトさん(池田勇人と同姓同名!)は、この不安定な現代に「本当にそんなにお金が必要なのか?」と、ラディカルに問いかける。
著者自身は本当に年収百五十万円で自分らしく生きていて、これを僕らのような普通な人間が鵜呑みにするとまずいやろうけど、考え方として、かなりヒントになる。
これからはつながらざるを得ない社会になる、だからいずれ孤独を金で買う社会になる、という主張にはびっくりした。でも確かに、と思う部分もある。
あと、ウェブサービスについての記述が多くて、それも普通に役立つ。便利なもんやなあ。
カウチサーフィン、コリッシュ、ルームステイ、TED、クレイグスリスト、リブリス、カフォレ、まなびー等々。
こういう本を読むと、現代を象徴するような内容やなあと思う。「自分らしく生きる、働く」という類のもの。
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賛否両論あるらしいが自分は賛の側
ただタイトルの年収150万円はちょっとしたトリックもあって夫婦共働きで互いに150万円…世帯収入として年収300万円になる
ただ読み終えて感じたのは低所得時代の節約術などではなくもっと社会を変えるような新しい価値観を与えてくれる
ノマドワーカーにも似てるけど本書の訴えたいところはまた少し違う『繋がり』の重要性がカギとなっています
心の中の豊かさを追求する清貧の思想よりアクティブ
持たない主義の現代人を象徴するような人物だしデフレ時代でどう生きればよいかのひとつの道にも思える
デフレ脱却に方向転換した日本では本を真に受けた読者が取り残されて著者はうまいこと切り拓くリスクもあるけれど…。
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労働時間を短縮して楽して金を稼ごうぜ、的本としては、『「週4時間」だけ働く。』という本がありました。それは、他人と自分のスタンスや役割の区別をきちんとする、という感じの本だったように思います。一方この本は、一見似ているのだけど、どうもベースに流れるのが、労働そのものに対する蔑視みたいなもので。能動的なようにみえる前向きな言葉と、前提条件がずっと変わらないというような、見えてるのか見ぬふりなのかという部分があって、僕にはちっとも楽しめなかったなあ。老人の仲間入りということか。僕も自由に生きて行きたいんだけど。
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最近、人生の先輩達の書籍より自分より若い世代の書籍に刺激を受けることが多くなってきました。
本書もそのひとつです。
これからの社会を担う若い世代は、明らかに今までとまったく違う価値感を持っていると確信するような内容でした。
自民党政権・経団連・既存のマスメディアなどは、今まで築いてきた社会に必死にすがって、過去の栄光を取り戻そうと躍起になっていますが、ソーシャルメディアを核とした新しい時代の胎動に、気づき・目を向けて・耳を傾けることに、これからの豊かな社会をつくっていく解があるように思いました。(まあ、無理でしょうね)
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お金とは、ひととつながらないための免罪符。顔の見えないシステムに外注しすぎている日本人。
インフラができてしまえば。
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年収150万円で本当に食べていけるだろうか。思わず家計簿を再確認する。本の中で生活のミニマムコストを計算しているが、
・300万円も現金があれば、都心の小さな賃貸物件で夫婦ふたりでいきていける。
・200万円も現金があれば、田舎の安い賃貸物件で夫婦二人でいきていける。
と試算している。ただ、その根拠が開示されていないのが残念。おそらく、著者の実績から資産はしているのだと思うけど。ちなみに、この著者の年収はネットで公開されている。
http://blogos.com/article/57671/?axis=b:186
著者のイケダハヤトさんは早稲田の政経卒。卒業してネサステクノロジに入社するも、入社した月にNECとの合併が決定。いまでもルネサステクノロジは経営環境は厳しいが、当時も2000億円という赤字を計上。そんなときにクックパッド創業者の佐野陽光さんの「お金の保証が無くなる怖さという、自分の弱い部分を会社に預けてしまうと辞められなくなるから就職をしなかった」という言葉に出会う。
あたまに疑問符を持ちながらも、ルネサステクノロジ広報部でソーシャルメディアの利用法を模索する仕事を続ける。そんなときにSNSを通じて社外の人たちとつながり転職を決める。
この本は、ある意味、「何を言っているんだ」と思う人も多いだろうが、一方で共感する人だって、意外と多いんじゃないかなと感じる。
それは、いまの社会に対する漠然とした不安。お金を稼がなければ食べていけない。でも、どうやって稼ぐんだ。そういう不安感に縛られながらはたらく人は多い。いったい自分はいくら稼いだらいいんだろう。多ければ多い方がそりゃいいけど、でも、際限なく稼ぐってどういうことだろう。
そんな疑問を感じる人は読んでみたらいいと思う。
イケダさんが本書で訴えるのは、単に年収150万円で生活できるということだけではない。「つながり」を設計しながらはたらくということ。つまり、社会との接点を積極的にはたらき掛けること。曰く、お金とは人と繋がらないための免罪符だと。人とつながることが嫌ならば、今までどおりお金を払いましょうとまでいう。ひきこもりには辛い一言。
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年収150万で無理して生きていこうというのではなく、普通に暮らした最低限の経費が150万で、それでも十分楽しい生活が遅れるということ。
昔はお小遣い500円でもっと欲しいと言い、高校生の頃は5000円で足りず、今は月20万でもなくなる。多くの所得を得ている人はそれだけ忙しく働いているということだし、楽してお金持ちになれる希望はない。
とすると、今はお金より人との連帯。例えば九州に旅行に行くのに、泊めてくれる知り合いがいれば宿代が浮く。といったように、人間関係の豊富さが必要経費を下げることがある。
お金は必要だが、必要な額以上持っていてもそれに比例して幸せも大きくなるかというとならない。
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これからの時代は「お金」ではなく「人とのつながり」がセーフティネットとなる・・・私も、もっと自分をオープンにしていこう!そんな前向きな気持ちになる本。
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「脱お金」で直接的な社会参加を目指す。住宅ローンや子供の教育費のために働くなんて、ばからしい。楽観的な著者のメッセージは急速に進む世の中の変化を予測。様々な社会システムや職業は近い将来、大きく変わるに違いない。借金して家を買い、学費ローンで大学に行く、なんてありえない時代がまもなく来るらしいが、その時に楽しく生き残れる知恵を今のうちに身につけたい。
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自由と時間を売るくらいなら高年収はいらない
「お金」って必要なのでしょうか?
「年収」はやっぱり高いほうがいいのでしょうか?
「当たり前だろう」という声も聞こえてきそうですが、僕はここで立ち止まりたいのです。果たしてお金は、自分の自由や時間を犠牲にしてまで得るべきものなのか、と。僕は断言します。そんなことならお金はなくてもいい! お金がなくても人と人が直接つながれば、できることはたくさんあります。今やソーシャルメディアを使いながら、年収150万円でも幸せに生きることが可能になってきているのです。年収と幸せは比例しません。お金の呪縛を解きましょう。本書は、高度経済成長もバブル経済も知らない86世代の僕が書いた「〈脱〉お金のススメ」なのです。
■試し読みはこちらです
http://ji-sedai.jp/book/publication/nenshu150man.html
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共感は半分
鬱病になりかけながらも今の会社で働くのか、
それや年収が半分になっても続けていられるのか?
貧乏というステイタスを「楽しむ」こと。
この視点の転換を学べたのは素晴らしいと思う。
しかし、著者、、、真面目に働けば沢山稼げるだろうに。
そうも思ってしまったが、世の中の平均年収が下がる一方の
この世の中でこの本のような視点は絶対に必要だ、そうも感じました。
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言いたいことはわかる。ただやはり偏りすぎた意見に聞こえて仕方ない。会社で働く人達の真逆にいる村社会の村長のような著者ですね。
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タイトルよりも、深い内容でした。
お金至上主義からの離脱し、どう幸せに暮らすか。
考えさせられるものがありました。
あと、イケダハヤト氏の印象が変わりました。