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読んで良かったと思えた作品。
今まで注目してこなかった体の動き(ノンバーバル)に意味が有り、それを読み解く際の考え方を本書は教えてくれる。
通勤電車内での他人の動き、会議中の参加者の動き等、普段の生活の中での行動に目を向けることが増えた。
また、自分が何気なく取っている行動が、他人にどう思われるかを考え、行動を改める切っ掛けにもなった。
子供とのコミュニケーションについても考えさせられた。
子供は考えるよりも行動に現れやすく、3つのF(詳しくは本書参考の事)、なだめ行動を頭に入れた上で接することでどう感じているかが何となく分かる様になってきた(決めつけはしない)。
人との接し方、子供との接し方に悩んでいる様なら一読してみても良いのではないか。
また、面接担当や人を評価する立場の人間にもオススメ出来る。
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ノンバーバールコミュニケーションが、なぜ相手の真相を明かすのかを詳細に教えてくれる。
作者は著名な捜査官だけに、どうしても犯罪現場での知見が中心になるし、欧米人ほどスキンシップでのコミュニケーションを取らない我々にはあてはまらない事も多い。
一方で、他人を観察することで様々な情報が得られ、経験を積むことでそれを参照できるようになる、というのはとても役に立つと思う。
筆者が言っているように、筆者レベルのプロですら虚偽の判別は50%程度ということなので、自分がそのレベルに到達するのは不可能だろうが、ノンバーバルコミュニケーションから、いくらかの参考知識を得られれば価値があると思う。
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面白い。クリミナルマインド 好きな私にとっては楽しめる内容だった。仕草だから動画の方がピンとくるだろうなと思った。
ちょいちょい日本ではないようなものがあるから全部当てはめることはできないだろうけど概ね日本人も参考になる内容だと思う。
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題の通り、相手のボディランゲージから心理を読み取る術を教える本。専門用語などの難解な語彙や表現はなく、平易な文章で終始一貫している。とても読みやすい。
人見知りで神経質で人との会話において一抹の恐怖心を抱くような人に強くオススメしたい。
本書は人との会話におけるサバイバル方法を授けてくれるものである。しかし知識というものは往々にして杓子定規で使われてしまう。ある人が特定の動作をしたからと言って、その人がその動作に呼応する感情を抱いているとは決して言い切れない。筆者自身も幾度も警告している。
にもかかわらず、本書で得た知識を一義的に用いて仕舞えば、最悪の場合、人間関係の破滅という事態を免れない。
ボディランゲージは前後のコンテクストを把握した上で適切に見定めなければならないと筆者は再三警告している。つまり、相手の動作に注目する際は、会話の流れにおいて相手のボディランゲージがどのように変化したのかに意識しなければならないのである。初対面で人と会話する場合、少なからず相手は緊張しているであろうし、その状況が就職面接であればなおのことだ。
そうした文脈を無視し相手の動作を短絡的に推し量る行為は、正確な判断を遠ざけるだけでなく、相手を誤解してしまう可能性もある。特定の動作がどの原因に起因するものなのかを観察者は見極めねばなるまい。そしてそのためには冷静が必要である。
本書は読むだけでは価値を生まない。実践を幾度も繰り返しスキルを身につけて、ようやくその真価を発揮するのだ。
繰り返すが、決して頭ごなしに相手を断定してはいけないのである。
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個人的にはこういう人間がついやってしまう行動や考え方を紹介した本が好き。
これも面白く、ただ、外国人ならではのジェスチャーも含まれているので日本人で全てが一致はしないと思うけど多くの内容は、なるほど!と思えて面白かった。
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しぐさや行動から人の心理を分析するポイントを述べた本。前提として、プロの捜査官でも嘘や詳細な感情を読み解くことが難しいことは、理解しておかなければならない。その上で、本書は体が発するメッセージに対する判断基準を明確にして、注意点を何度も強調しているので、良書だと思う。
心理を読み解くうえで、最も大事だことは感情が変化したこと自体を発見することである。これが一番難しい。これができると、快・不快を見分けることが容易になる。なぜなら、人物の背景やその時の状況を考慮すれば決定率が大幅に高まるからだ。体のパーツの中でも、個人的に足と脚、胴体、顔に注目することが良いと思う。
特に、感情の変化を表すのが足と脚である。基本的に、自分が好きなものや行きたい場所に足先を向けること、自分の範囲を示すことを理解していれば良い。
また、なにかしら動揺したときに取る行動がなだめ行動である。その例として、顔から首回りをよく触ることが多い。なにかしらの動機があるかもしれないが、それでもそこに意識が向いた時点で感情の変化があったと見なして良い。
逆にこの行動をすれば、相手に無意識にこちらの主張をすることができる。例えば、背筋を伸ばして、表情をにこやかにコントロールできれば、相手に良い印象を与えることができるだろう。その逆も可能だ。
日常生活でうまく立ち回りたいときや身を守る時に参考になるように思う。加えて、単純に人を観察するときに面白みを感じる目的にも使える。
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人間は言葉だけではなく、顔の表情や手足の仕草で、実は多くの自分の気持ちを表現しているのだ。たとえば、意識せずに喉元に手を当てている人がいたら、感じたばかりの不安、感情的な不快感、恐怖、心配をなだめている可能性がある。
本書を通読し、注意深く人間を観察してみると、いろんなことが想像できるだろう。待ち合わせ時に、手持ち無沙汰となった時には、スマホがなくても退屈しない。道ゆく人の人間観察を楽しむことで、退屈などしないはずだ。本書に書いてあることが必ず当てはるとは限らないとは思うが、人間の仕草や動作知ることができ、人間の心理を学ぶことができる。本書では、犯罪者の嘘や、犯罪者を匿う人の誤魔化しなどを動作や仕草の観察から見破った経験談も語られており、説得力がある。人間という生き物を生物的に捉えているので、とても興味深く読んだ。
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ボディランゲージの意味を知ることができて非常に興味深かった。日頃の洞察眼を磨きたい。シャーロックホームズみたいにスマートに人の心を読めたらかっこいいよね。早速人間観察して実践してみたい。