投稿元:
レビューを見る
一気に読んじゃいました。
さよならドビュッシーでやられた〜と思ったのと同様の手口で
また、やられちゃいました。(^^;;
音楽の描写が面白いというか…
巧妙で、いつの間にか、音楽の方に引きずり込まれて行ってるんですね。
事件は、どうでもよくなってくる。というか、比重低いかも…
曲を聴きながら読みなくなる。
実際、クラシックに明るくないので、曲を確かめながら読みました。
(オリジナルCDでも、付属でつけて欲しいわ(^^;;)
ショパンや、ショパンコンクールについても、わかりやすく
伝わってきたし、
ショパンの美しく甘美で切ない音楽の背景、
ボーランドの若手ピアニストのヤンの葛藤〜成長、親子の確執、
現代のテロや戦争、政治…
絶妙に絡み合って
ただのミステリーじゃなかったな。
岬さんが、できすぎで
ドラマティック過ぎるけど
ノクターンを弾くシーンと、
ラストの締めくくりは、爽快です。
音楽を愛する心が暴力に対抗でき得ると信じたい。
投稿元:
レビューを見る
『さよならドビュッシー』『おやすみラフマニノフ』に続く岬シリーズ第三弾。
一番面白かったかも。
このミステリーがすごい、にノミネートされるけど、このシリーズはノミネートしちゃいけない。
確かにミステリーなんだけどミステリーとして読むにはちょっと弱い。
でも音楽小説として読むにはとても楽しめる。
辻井信行くんのショパンBGMで読了した。
投稿元:
レビューを見る
ショパンコンクールで岬洋介がいかなる演奏をするのか、音楽を文章で表現するのはやはりこの作者の独壇場ですね。
それにしても、、読んでる最中ずっと「ピアノの森」を思い出してました。
投稿元:
レビューを見る
私は、音が文字になる感じが好きやから☆4つやけど、曲を聴いた事がない人が読んだら、音楽表現が多すぎて飽きてしまうかもしれやんなぁ(´ー`)
もしくは、興味が湧いて聴きたくなるか?かなぁww
岬先生のピアノ(どんな演奏をするのか)を早く読みたくて、家に持ち帰って読んじゃった^^;
今回もピアノ表現にドキドキして、音を想像してほぉーっとして、と楽しい時間になりました♪
ただ、それ以外のお話しがちょっと薄い感じも?!
コンクールのお話しがメインやで、そんなものなのかもしれませんが…
今回も岬先生のあたたかさにウルウルでホッコリでした♡
あと、ショパン漬けになりましたww
投稿元:
レビューを見る
最近のお気に入り作家さんの一人。
中山七里さんの岬先生シリーズです。
今回の舞台はついに海外‼
楽器ピアノだけ。演奏はショパンだけと、かなりマニアックだったけど、やはり演奏シーンは圧巻。
ショパンコンクールだから、いろんな人がいろんなショパンを演奏するわけですが、よくもまぁこんなにかき分けできるなって感じ…
そこに重点をおかれて書かれてる感もあって、ミステリ面ではちょっと納得できないところもあったけど…
でも岬先生の演奏シーンが沢山で嬉しかったです。
ちょっとだけだけど、前の話で登場した懐かしい人たちもでてきたし、このシリーズまだ続くならまたでてきて欲しいな。
そして読みながらやはりショパンを聴いてしまった…
岬先生の柔らかい物腰と命を削るような演奏のギャップがヤバイですね
投稿元:
レビューを見る
今回は前2作よりスケールが大きく、ミステリーとしてもなかなかでした。演奏の描写は分からないのに何だか引き込まれてしまうのが不思議。
投稿元:
レビューを見る
岬先生シリーズの第三弾。音楽の持つ力。さよならドビュッシー、おやすみラフマニノフと読んだ後に読むとまた良い……。
投稿元:
レビューを見る
このシリーズ大好きです。
「ピアニスト」の正体は、早いうちから分かってしましまいましたが…
演奏の描写がとても心地良いです。
訳あって現在音源が手もとにないのですが、ショパンが聴きたくなりました。
投稿元:
レビューを見る
岬先生シリーズ第三弾!図書館予約で一ヶ月待ったかいがありました。
今回は日本を飛び出してポーランドへ。伝統のショパンコンクールが舞台。
ショパンの曲がたくさん出てきますが、残念ながら曲名だけではどんな曲か分からないほど無知な私。
ですが、やはりそこは流石中山さんと言ったところでしょうか、前2作同様クラシックの知識がなくとも頭の中に音楽が響いてくるような表現力は素晴らしい。
コンテスタントたちの演奏の違いまで表現できるとは。恐れ入りました。
岬先生の演奏同様に癖になってしまいます。
ただ、今回はコンクールが舞台なだけあってか、少し多すぎかなと。
知識がない者としてはだんだんと読むのが辛くなってきてしまうかもしれません。
そして舞台が外国へ移りコンクール中のテロと戦争、そして多くの死。
今まで身近にあったものが一気に遠くなってしまったように感じられました。
ミステリー要素もさらにおまけ程度になり、もはや音楽小説?
犯人は丸わかりな上に警察の動きや肝心の岬先生の推理はほぼ皆無。
中山さんお得意のどんでん返しもなく、ミステリー好きにはちょっと物足りなく感じてしまいました。
しかし、物語を通じて主人公が成長する過程はとても引き込まれます。
なにより今回は岬さんが先生としてではなくいちピアニストとして登場しているのでさらに魅力アップです。欲を言えばもっと岬先生の演奏が聞きたかったな。
岬先生によるお言葉も健在で、変わらず勇気をもらえるようで大好きです。
最後のノクターンのシーンは演奏している先生の姿が思い浮かんで思わず涙腺が緩くなってしまいました。人質救出エピソードは少し大げさのように思えますが、それだけ音楽には力があるという表しのようで私は好きですね。
前2作に登場した教え子たちがちらりと出てくるのも嬉しいサプライズ。
やぱっりこのシリーズ読むのがやめられません。
投稿元:
レビューを見る
前作・前々作も大好きですが、今回は舞台はショパンコンクールで、今まで以上に大きなスケールでストーリーに引き込まれていきました。
ショパンのノクターンを傍で聞きながらエンディングを読みましたが最高でした。
投稿元:
レビューを見る
『さよならドビュッシー』『おやすみラフマニノフ』『さよならドビュッシー 前奏曲(プレリュード)~要介護探偵の事件簿』に続く
ピアニストであり優秀な探偵でもある岬洋介シリーズ
初参戦です
楽器音痴のけいたです
『いつでもショパン』ですものね
ショパン
音楽家
ショパン・コンクールって
ピアノのコンクールだよね
物語の大半を費やすコンクールのくだり
ピアノ演奏の臨場感、緊迫感が
まったく
分からん・・・・・
どんなに演奏を音楽を名曲を文字にして文章として生き生きと情緒豊かに表現しようともこんな読者では何も響くことはなく
まったくもって中山七里様、そして、フレデリック・フランソワ・ショパン様に申し訳ない・・・・・
リンクするポーランドとショパンコンクール
そして、アフガニスタン情勢
顔を覗かせるシリーズの登場人物たち
普通にミステリーをお求めの方は痛い目に合うかも
クラシック音楽が主題です
御間違いないように
http://momokeita.blog.fc2.com/blog-entry-259.html
投稿元:
レビューを見る
今回の舞台は、ポーランド。あの伝統のショパンコンクールです。
ショパンの、エチュード、ノクターン、ソナタ、協奏曲、これを奏でる描写を丁寧に丁寧に書き上げていく中山さんの筆力が素晴らしい。
私は、ネットでショパンを検索しまくって、曲を聴きまくりながら読みました。ものすごい臨場感。私もコンクールの観客になった気分だった。
そして、今回は、第1作と第2作の主役二人も登場。ルシアが再登場してるのは嬉しかった。彼女がまた、ドビュッシー弾くところが見たいです。
最後に岬先生が決勝で弾いたのが、曲目にはなかったショパンのノクターン第2番変ホ長調。これは、私も弾いたことがあります、岬先生!!
突発性難聴の発作が起きる中、演奏をやめずに曲を変え、テロで犠牲になった少女のためにノクターンを奏でる岬先生。
なんて素敵なんだ。
音楽の持つ力、文章の持つ力。
この作品は、2つの素晴らしい力を同時に味わうことのできる、本当に素晴らしい作品だ。
いつも冷静でクール、だけど熱い情熱を持つ岬先生に、ブラヴォー!!!
投稿元:
レビューを見る
「さよならドビュッシー」「おやすみラフマニノフ」に続くピアニスト岬洋介シリーズ第三弾。
場所はポーランド。ポーランドの人にとってショパンが特別だというのは初めて知りました。
犯人視点で書かれている個所もあり、中々に難しい謎解きとなっています。
しかしものすごく読みやすく、最後まで飽きさせません。
岬さんは優しい人柄で、いつも周囲を暖かい気持ちにして去って行くのでした。
続編が楽しみです。
投稿元:
レビューを見る
とてもハラハラしながら読みました。
手に汗握る、コンクールの様子。
彼らの演奏が聞こえてきそうです。
今日の自分は、昨日の自分と同じではない。
すこし、前向きにいこうと思います。
投稿元:
レビューを見る
実はところどころで微妙に引っかかる部分もあったけど、一気に読み終えての感想はやっぱり☆5にしたい。
舞台はポーランドの都ワルシャワ。
権威ある国際ピアノコンクールであるショパンコンクールが開催され、我らが岬先生もコンテスタントとして出場します。
岬先生の出番は思いの外少なくて、ポーランド人のヤン目線で物語は進んでいくのだけどね。
高い音楽性とショパンへの情熱で全力の戦いが繰り広げられる一方で、市内では爆発テロが頻発して、ついにはコンクール会場でも殺人事件が起きてしまう。
何ともスケールの大きなミステリーだったりもします。
コンクールのファイナリストたちはいずれも個性のある弾き手たちで、ショパンの解釈も奏でる旋律も色とりどり。
予選を1次2次と勝ち進んでいく白熱具合は、読んでいても緊張感が昂ります。
ミステリー部分はちょっと突っ込みたくなる感じもあったけど、物語を盛り上げる舞台装置的要素としては悪くないし、完全にメインはピアニストの矜持とそのぶつかり合いだものね。
ワルシャワが舞台というのがなんともいえずよかった。
アウシュビッツへ行くために半日ほど滞在しただけだったけど、駅前のスターリンビル禍々しい印象と、かわいらしい旧市街地は大戦で破壊され再現されたものという事実が思い出されます。
歴史に翻弄された土地だものね、不屈の国民性というのもうなづけます。
ショパンのノクターンと云えば、浅田真央ちゃんが今シーズンのSPで使用した曲。
すぐにあの美しい旋律が再生されて、わたしも癒されました。