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テーマは好きなんだけどね、女子校の階級。リアリティがない、いまひとつ。
柚木さんの書くもの自体が好きでなくなってしまってるのかもしれない
小説というよりいきすぎたシナリオを読んでる気分。
終点のあの子を読んだ時、あのどうしようもない意地悪で繊細なリアルに衝撃を受けて一気に著者のファンになったが、マンネリというか、調子づいた感じで、なにもかもがいきすぎてる気がする。胡散臭い台詞じみた言い回し、諄い言い回しに比喩表現。
ドタバタしたコメディドラマみたいな、安っぽさが悲しかったな。
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ねじ式の模倣で笑い転げるオタクグループに引く滝沢さんは正しい、正しいよ…。
ヒエラルキーは確実に存在するが、こんなに対立することはそんなにないでしょうね。
だってめんどくさい。喧嘩する方がパワーがいる。
担任の先生がべーやん似っていうのが今風やね。
オタクに限らず、きっと多くがまったん派だ。
まったん派ってマンハッタンみたいだ。どうでもええ。
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柚木先生はやっぱり女子のグダグダがすごく面白い。
娘が中学に上がった頃から、周りの女子を大別して「キラ女」「地味女」と呼んでいたのでなんとなく掴めたけど、
この物語は更に細分化された女の子たちの数ヶ月の嵐のような出来事。
仏革命、それもマリー・アントワネットになぞらえるところが、構造をわかりやすくしてるのかな。
タイトルでは『森崎書店の日々』の中の『桃子さんの帰還』があって、「帰還」という言葉が不思議なウエイトでいい雰囲気だったけど、
このタイトルはマリー・アントワネットを引き合いに出すだけあって、しかも王妃キャラの、ひいては柚木ワールドにすごく合ってる!
リアル女子中高生はもちろん、元女子中高生みんなにお勧め
(いや、元でないと分かんないっしょ、というアイテムが随所にあってw)
とにかく面白いです
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14歳って人生における初めての扉。重くてなかなか簡単には開かない扉。
そこを通ってみんな一つ大人になるんだよね。
しかし、なんというか、10代女子が天使だなんて言ってる人は、これ読んだら腰を抜かすだろね。
心の闇だの厨二病だのと言い出すずっとずっと前から中二女子は悪魔の年頃だったのですよ。
その悪魔のお年頃を潜り抜けていくことの、なんと困難なことか。
あぁ、でも必死にその困難を潜り抜けていく彼女たちのいじらしい姿はやはりある意味天使なのかも
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お嬢様女子中学のクラス内闘争を描いたお話。どんな組織でもグループの縄張りみたいなものがあるけど、女子ってこんな頃から面倒なんだなと思う。二転三転する下克上みたいな展開は面白いが、もっと毒があってもいいかも。皆が各々に成長していくラストは良かった。
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名門女子中学のクラス内カースト制度…トップの座を追われた王妃?帰還?あらすじを読んで是非読みたい!と名門ではない女子高、女子大出身の私は期待大で読み始めました。
さすが名門です。最下層といえど、主人公のさえない設定ノリスケのママは離婚歴あれどファッション誌のオシャレ編集長、自宅だってオシャレ!親友のオタク少女も実はメガネを外せばトップクラス入りしちゃうスレンダー美少女。真の最下層と違〜う。
担任(ア◯ベに似てるというのがどうも…)を巻き込んでドタバタ気味に話は進みますが、一番成長したのは王妃かな。
ラストシーンはよかったです。
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面白かった!ホームルームとかお昼食べるチームとか懐かしい。中学生って学校や社会からできるだけ個性を排除するよう指導受けるけど、各々個性が出てくるしまだ無力だから、狭い世界で悩みまくる。「無意味なラインはひらりと飛び越えてみせる」名言!フランス史とのリンクも良かったなー。
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教室内闘争を描いた成長物語。
色々と思う事はあるが、中学生だからこの物語が違和感なく見られるのかな、と感じた。
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「グループ」に振り回される女子校の14歳の女の子達の物語。クラスのトップに君臨していた王妃滝沢さんの転落によって、地味な主人公グループにまで異変が起きる!
クラスの女子のヒエラルキー、グループって、誰もが経験あるはず。私も自分のクラスメートを思い出しながら読んじゃいました。
出てくる登場人物がみんないい。大人たちも完璧な大人じゃないのがリアルでいい。
最後は作者が書いたというより登場人物たちが勝手に動いたような、これしかない!という鳥肌の展開でした。
映像化しても面白い気がします!
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表紙がすごく可愛くてきゅんとなった。作品も柚木麻子らしさが詰まった内容。女子中学生の日常を描いたリアリティ溢れる内容に読んでいて、同感する部分が多い。女子ならではの仲間意識や友情、ライバル意識など女性読者ならあるあると頷くはず。そして相変わらず、登場人物が濃い。ファンから見たらこれぞ柚木クオリティ!という感じ。余談だが、ホッシー先生は鈴木先生の時の長谷川博己で脳内再生してしまった。
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女子学生ならではのクラス内ヒエラルキーが描かれています。
なんで女子ってグループ組みたがるんですかね?いつのまにかいつものメンバーで集まってるんですよね。そこがオチツクというのはありますが。女だけどいまだに分かりません。
その女子グループのトップにくる人に憧れる気持ちわかります。でも絶対なれないし、話が合わない(笑)
やっぱりいつもの場所がオチツク。
担任の先生と自分の母親が付き合っているという状況は勘弁していただきたいですね。ホッシー良い先生かもしれないけど、やっぱちょっと…
女子独特のあーわかるわかるがつまった本でした。
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美しい滝沢さんはクラスの女王様。私たち地味グループとは世界の違う人。それでも私たちなりに、敵を作らないように慎重に気を遣いつつ、日々を平和に暮らしていた。そんな滝沢さんが、クラス内で糾弾され、よりによってわたしたち地味グループが彼女を受け入れることになって……。
カトリック系女子中の中の話。お嬢様系の学校だけど、地味グループ、ゴス軍団、ギャル、優等生グループ、華やかな姫グループとグループが分かれていて、対立しつつ共存している日々がリアル。
仲良しの空間に突如違う世界の人が乱入してきて戸惑う気持ちも苛立つ気持ちも非常によくわかるし、よく書けていると思う。
この年頃の女子たちの、流されやすい空気や揺れる気持ちがいやらしくなく、さわやかで楽しく読んだ。
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面白かった。
久々に柚木さんお得意の「女子テイスト+登場人物たちが少しずつ成長」モノだったけど、終わり方が予想したよか安直過ぎず良かった。
個人的には『けむたい後輩』くらいスパイスが効いてる方が好きだけど。
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女子が読めば共感、
男子が読めば女女格差に驚愕な一冊。
クラス内格差にわかるわかると思いつつ、一人一人の人物情報が一度にどっと入ってくるので消化するまで少し時間がかかった。
ファミレスで違うグループのこたちと打ち解けたシーン、すごく好き。
話してみたら実はいいこだった、って、一度くらいみんな経験があるんだろうなと。
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女性だったら「あー……」と納得できる作品かも。
思春期の女の痛さ、自分の過去を振り返ってちょっと転げ回りたくなりました(笑)