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やっぱり湊かなえは凄い。 面白かった。
人間と人間の間にある考え方の違い、感じ方の違い、思想の差異、ちょっとした機微の表現、すれ違い、葛藤、変化、恐怖、怒り、坂道病……、などなどなどなど、湊かなえはリアルで等身大で生身の“人間”を描写することにとても長けている。
今回は、とても現実的な家族の話だった。 過去の積み重ねによって事件が起き、加害者の家族であり被害者の家族になってしまった二男一女が、未来へ向かい歩き出そうとする物語。
隣の家の事件によって、己の家族のあり方を考える話。
そして物語の紡ぎ方が上手い。 話の持っていき方が絶妙。
だから読み続けることを強いられる。途中で止められない。どんどん先を読み進める。
湊かなえの小説は、とても面白い。魅力的である。
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今一番気に入っている作者の作品。
ジャンルとしてはミステリーなんだろうけど、心情描写がメイン、トリック解明や犯人探しといった要素はないので、本格推理を期待して読むのなら、見事に裏切られるし、読後感も決してよくない。
でも、好きな内容だな。
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ドラマ化に期待したけれど『告白』までのインパクトは無かったかな…。
しかしドラマで再現するとしたら結構見応えのある問題作になりそう。
解説者が上手く表現しているように微かな救いはあるものの、読後感は良くないと思うのでテンション落ち気味な人は要注意。
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湊さんの世界にどんどん引き込まれていき、
3時間程で読むことが出来ました。
ドラマ化される様なので楽しみです。
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2013年1月11日読了。
湊さんの作品、独特の空気感があってとても好きです。
が、今回はちょっと違うかなぁ。
なんとなく、強引にハッピーエンドに落ち着けちゃった感がします。
いつもだともっと、もっと傷をしっかり剔って、その上で絆創膏を貼ってくれる感じなのに、拍子抜け。
家族、という形にこだわったからでしょうか?
初めて湊さんを読む方には、いい入り口かもしれませんが、いつもの深さを期待していたので、物足りなさを感じました。
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ドラマ化記念で文庫本を購入しました。
Amazonで購入しましたが、
限定(?)でドラマ版の表紙が付いてきました。
ドラマ出演者ファンには嬉しい仕様でした。
ドラマを楽しみにしています。
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湊かなえの本にしては、穏やかな結末であった。同氏独特の秘密を少しずつ暴いているようなドキドキした野次馬感・スキャンダラス感のある展開は薄い。人はだれでもトリガーとなるような弱いところを持っている、そしてそれを隠して生きているという人間のナイーブなところとその弱い部分も包み込む温かい家族の絆を描いている。
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「告白」以来の湊かなえ。
正直、一発屋かなと思っていました。
著作もだいぶ増えたしそろそろ読むか、と。
それにしても夜行観覧車、うーん。
高級住宅地で起きる事件、という設定で人間の狂気みたいのを期待してたけれど。
誰にも共感できないし、怖さもないし、不快感しかない。微妙。
言うなれば、微妙。
ああ、後味がわるい。
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こわかった。
はじまりからおわりまでこわかった。
ぎょっとした。
ドラマが始まる前に読んでしまいたかったけど、ドラマにはオリジナルキャラクターが出るんだそう。
安田くんはお兄ちゃん役ですよ。
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ふーん。ふんふん。
この人の動作で、あの人が影響を受けている。
ってな感じて、些細なことなんだけど、それが色々にいりくんでいるあたり、造りに手が込んでいる。
でも、なんだろうなぁ。人の裏の面が強すぎるのかなぁー。キャラは個性的だけど、なんか読破後のすっきり感はない。彩花が嫌なキャラ過ぎるからかなぁー。
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この人の描く世界は、汚くて暗くて性格悪い奴らばっかり出てくるので「告白」「少女」まで読んでもうアカンと諦めてたんだけど、ドラマ化するってんで、ちょっくら手をのばしてみた。意外とあっちゅー間に読了。
舞台は高級住宅地・ひばりケ丘。そこに小さな家を無理して建てた遠藤家。娘の彩花は中学受験に失敗してから癇癪を起して母親に夜な夜な当たり散らす。父親は事なかれ主義という一家。対して隣の高橋家は、父は医者、母は専業主婦、医学部に行く長男、お嬢様学校に通う長女、進学校に通う二男というインテリ家族。息子も娘も出来がいい。なのにある時、この高橋家で父親が殺されてしまうという事件が起きる。容疑者は母親。でもみんな、二男を疑っていて…ってなお話。
なんでこれが面白かったかっつーと、「隣の不幸」の話だからじゃないかな。自分が不幸なのは嫌だけれど、どこかの誰かが不幸になるのを「かわいそうにー」と思いながらも実は嬉しがって見てしまうワイドショー的小説だからかも。しかも、殺人事件が起きたのは「インテリ家族」ってのもまた「ざまあ」的要素が加わってしまう人間の恐ろしさ。でもねー、これが本性だと思うのよあたし。「他人の不幸は蜜の味」ってのは仕方ないことだと思う。人間は自分の幸せのためにしか生きられない動物だしねー。
ちなみに☆は港かなえにしては珍しく4つ。終盤まで面白くサクサク読ませてもらった…んだけど、殺人の「動機」が「そんなことで殺すのかよ」って感じで共感できなかったのと、やっぱりラストは港かなえらしく何の救いもなく終了したのでひとつ下げたww ま、この人はこういうラストしか描けないんだろうね。
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同じ著者の『告白』が面白かったので読んでみました。
冒頭から早くも物語が展開して、一気に引き込まれました。
しかし、終盤で失速した印象。
それで?それで?と続きは気になるのですが、登場人物の誰にも共感はできませんでした。
どんなに綺麗な言葉を連ねても遠藤家は高橋家を、高橋家は遠藤家を見下しているようにしか見えません。まあ、世間ってこんなもんなのでしょうが。
「事件があった家の子どもたち」がこれからの人生を強く生きていこうとする意志は伝わってきました。
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過去の作品からすると、身勝手で未熟な子供たちが大人に制裁を受けたり、お仕置き的なサディズムが心地よかったですが、今回は子供たちの行動が大人社会の矛盾や悲壮感、エゴイズムに対峙していくきっかけになっていて、翻弄される大人たちの滑稽な姿がリアルでした。
1本の糸で結ばれたスパンコールで家族の絆を表現したり、複数の主人公が交差しながら、それぞれの立場で言葉を発して行動していく独特な描き方は、より登場人物全員を際立たせる巧みさだけでなく、真相にたどり着くまでの様々な解釈や結末への期待が渦巻いて、飽きさせない演出がお見事でした。
一つの事件を通して、隣接しあう家族それぞれが抱える事情が明らかになっていきます。
真犯人を追い詰めていくような類のストーリーではなく、限られた時間内に、ほぼ同時進行で展開していく、それぞれの家族の、恐ろしくも、哀しい物語です。
振返って考えると、「言葉の暴力」に放浪され、荒廃していく柔な心理や、本来必要とされる僅かでも大事な一言。人間関係の複雑さだけでなく、どこの家庭や、友人関係の中でもありがちな事だし、深く考えさせられる社会の縮図的な話ですね
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2013.1.9読了
感じ悪い登場人物ばっかりで、まあいつもの湊かなえ
犯人の動機も、小説であることを考えるとイマイチかな
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原作より断然ドラマのほうが面白かったです。章大のためだけに原作で予習しましたが予想以上にドラマが面白くてハマりました。