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死生観をテーマにしたインタビュー集。
ラインアップが気になりすぎて!
「今の時代の大きな一角を代表している(30代著者の)同世代人」たち、
というくらいだから、そりゃおもしろい。
目当ては、二階堂和美さん、東浩紀、久保ミツロウ、入江悠、渋谷慶一郎。かな。
知らない人も半分くらいいたけど、どの人の作品にもふれたくなった。
自分としては二階堂さんとアズマンが、響いたかなあ。共感できた。
二階堂さんのように、なにかを自分で選ぶのは怖いし
むつかしいから受身でいる、っていうのもありで、
むしろすごくすてきじゃん!と、心強い気持ち。
アズマンのように、つねに「明日死ぬかも」と思って生きてるところが私にもある。
(アズマンの著作をすいっとひょいっと読めるようになるのって
ひとつの目標なので、なんかやけにうれしい。)
彼の「娘への愛情」に対するとらえ方に、おどろいた。
そうそう、この本、全体的にびっくり!が多くて、
それがよかった。
この人の死生観、だいじょうぶ?こんなこと載せちゃってやばくない?
って心配になることも幾度か。
でもそんくらいじゃないと、本当はおもしろくないのかもね、
人の話って。
ドキドキする、なかなかに深いインタビューで、
「毎回どこに着地するか分からずものすごいプレッシャーでわき汗やばかった」
っていう著者の言葉、そりゃそうだと思う。
テーマが死生観だからねえ。。むずかしいよなあ。
「アーティストインタビュー=新作インタビュー」みたいになってる風潮あるけど、
普遍的なテーマについて語るほうがおもしろい。」とも。
わかる!
この仕事、すごくうらやましい!
これくらいのことできるようになりたい!
と、いつになく思った。
インタビュー取材を通して「生きる」ということへの価値観やとらえかたが
変わってしまうような経験。
必ずしもそれが自分の幸せに結びつくかは分からないけれど、
私もしてみたい、ような気がしてならない。
少なくとも、
他人の死生観って、他人の恋愛観よりは、うんっとおもしろい。
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死生観に関する対談集。
良くある「老いてから考える」死でなく、話し手は皆40前後の「人生ハーフタイム」を生きる人たちです。
しょっぱな、二階堂和美さんの対談に心持っていかれました。
表現者でありながら、自分の中から動機が生まれるのでなく、「こうすればお客さんが喜んでくれる!」という周りとの関係性からだと断言してしまう。
お客さんも二階堂さんを見ながらも、実際はそこに自分自身の姿を映しているだけだ、と断言してしまう。
著名な表現者からこういった発言は初めて聞いたので、とても興味が湧きました。
ただ、それ以降が全く面白くなかった、というか、途中ある話し手の対談に完全にイライラしてしまった。
「何だその考え方!?」と、読みながら憤りを感じるっていう笑。
けれど途中でふと感じましたが、死生観について皆が皆意見が合致するはずが無いし、年齢や職業や地位や名誉や、もう全ての要素で何億通りの死生観があるはずですよね。
本作は「読者はこういうのを求めているだろう」という暗黙のゴールを立てておらず、死生観に対するカオス感をそのまま表現されている点で、とても素晴らしい。
11人の話し手は、本当にばらばらのことを言っています。
他共感したのは真鍋昌平さん、入江悠さん、久保ミツロウさん、東浩紀さん。
特に東浩紀さんの、生への執着心や時間の感覚についての発言は正に私のど真ん中で、共感レベルで言えば沸点!!
対談はこういう出会いがあるからやめられない、現に私は東さんの作品に触れたくて仕方ありません。
どんな人が読んでも、誰かの何かの発言が琴線に触れるはず。
あとは死生観について、個人なりの哲学を形成していくことが重要だなぁと思います。
改めてきちんと読み返そう。
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読みやすい現代アーティスト(?)の死生観インタビュー。向井秀徳、雨宮まみ、pha、真鍋昌平のが共感できたかな。
身体が動かなくなっても生きていたいかとか、自殺という選択についてとかの考えがおもしろい。
死について、日常に追われて考えられない人も多いけど、考えるほうがいいとおもう。考えてもいまのところまだ死なないからとりあえずよく生きようとかってはっきりした結論を出すことより、考えてる過程が大切なこともある。
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今をトキメク?方々が、
死生観について語った内容がまとめられている。
まさに十人十色、だな。
たくさんの考え方があるからこそ、
自分の考えを無理にねじ曲げる必要もなく、
そう思うのだから、それは自分の想いだと
胸を張ってもいいのかもしれない、
と自分を肯定できた。
ぶっちゃけ明日死んでもいいし、
70以上まで生きてもいい。
ただ、生きててよかったな、っていつの瞬間も
思っていたいな。
今、自分はそう思えているのか。。。
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面白かった!
忙しいのに、だからこそか読みたくて、つい睡眠時間を削ってしまった…
僧侶に興味がわきました。
以前、友人が、ものすごく長生きして、ずっと先まで世の中を見ていたいというので、わたしはちがうなぁと言ったら、「じゃあ早く死にたいと思ってるの?」と聞かれた。「死にたいと思ってる」という響きに戦慄しながら、やっぱりちょっと早めに死にたいと思ってる自分に気づいた。
あと、私は、自分が死ぬとしたら、っていう想像をよくしていて、死って全然身近じゃないのに、ちょっと死ぬこと考えすぎだなと思います。なぜなのかしら。
そんなことより生き生きと生きたいものです
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2013.5.9
動けるうちにスパッと死にたいなとは思うけど、そう上手くはいかないでしょう。自分が死ぬのも親とか近い人が死ぬのも全然準備ができていないですね。どういうことだがさっぱり実感がわかない。
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向井秀徳 繰り返される諸行無常よみがえる性的衝動 すとーりーず
てっとう‐てつび【徹頭徹尾】最初から最後まで。あくまでも。終始。「―反対の立場を貫く」
入江悠 仏陀 エンディングノート タケダ先輩 家庭教師 パニック映画
久保ミツロウ 池袋 磯丸水産 レイハラカミ DJマイケルJフォックス イタリア旅行 二度と会いたくないと思わせるまでが人付き合い 走馬灯の撮れ高
リスクヘッジ【risk hedge】相場変動などによる損失の危険を回避すること。
渋谷慶一郎
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この本では様々な著名人というより、ある意味時代の先を進んでいるような様々なジャンルの文化人(映画、小説、歌手などのクリエーターがメイン)に死生観を含めた人生観をインタビューしているといった印象だった。実際に様々な意見があるが、個人的に一番印象的だったのは死に対して突然の死とゆっくり余命○か月みたいな死を比較したときに死というものの性質の一面が見えたようなきがする。また死に対する感覚はやはり年月を経て出来事が起こっていく中で全然感覚は違っていくのだと当たり前のことだが改めて感じさせられた。
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様々な著名人達(自分と同年代)がインタビュー形式で死生観を語っているので興味を持って読みました。
雨宮まみ、二階堂和美、pha、久保ミツロウetcメンバーはサブカル寄りか?
個人的には歌手で僧侶でもある二階堂和美さんの話が興味深かった。
先日たまたまライブで生歌を聴いたのだけれど、かわいらしく歌もうまく魅力的だと思ったが、さらに素敵な人だなと思った!
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死生観に関するインタビューって、話はずむんかな、、?本書にも一人二人はおったけど「考えたことがない」ってひとが、けっこういそう。どうなんやろうなぁ。
雨宮まみさんと石井光太さん目当てで読んでみましたが、お二人とも、死生観について話しているだけでも、なんとなく人柄がそのまんまに伝わってきた。
雨宮さんは、ちょっと厭世的で、石井さんは、やっぱりストイックというか、ひとが生きていく物語を知りたいということで、さすがやなぁと思いました。
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人の死生観というのは、数年のスパンで変わっていくものでもあると思うので、非常にスクリーンショット的というかフロー的であるというか、そういう本だと思った。
共感も違和感もどちらも抱けて、良い読書体験を貰った。
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1975年生まれ前後の各界を代表する人物たちが2012年時点で40代を迎える頃の死生観を聞いたインタビュー集。それぞれがそれぞれの意見を(当然だが)持っていて面白い。中でも東浩紀さんとphaさんの2人が入ってるのを見つけて読んでみようと思ったのだけど、「今この瞬間を楽しく生きてればいい」(東)であったり、著者があとがきに書いた「人生は10000泊10001日の旅行」と捉えて何でも楽しむという考え方は、共感しすぐメモった。Life is a journeyやいうさかいね。旅に来てる時はどんな事だって比較的受け入れやすい。旅の恥はかきすてなのだから。20代や30代の頃とは違う人生折り返した感がある今、初めて自分にも死が訪れることをリアルに感じられるのが40代なのかもしれない。その時に少しは"落ちて"しまうかも知れないが、今が「人生の最年少」なのだから何でも長丁場で考えてやり始めたらいいということではないか、糸井重里さんがほぼ日を始めたのが49歳の頃らしい。そこから20年で上場までこぎつけた訳だからまだまだ色々なことを始められる可能性は残っていると思う。また20年経た時にもう一度同じメンバーに死生観を聞いてもまったく違う答えが返ってくるだろうしそれで良いのだと思う。最近特に思う、自分の考え方や性格もだいぶ年齢が関係していると。今考えつくことも自分がそう思ったつもりでも、その年齢だからただそう思うだけではないかと。これはいい意味でも悪い意味でもだけど本当にそういう気がしている。