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「けいおん」の書籍関係もこれがラスト1冊となりました。
今改めて振り返ってみると、特に、コンテンツの人気が出て、もっと続けたい、もっと原作が欲しいって声が出たであろう中で、本編4冊という限られたボリュームを使って、実時間で3年できちんと最終回を迎えられたのは「けいおん」にとって本当によかったと思います。
「けいおん」の良さは、「高校3年間」という限られた期間、楽しい中にほんのり流れている切なさが、表に出ている「ゆるさ」だとか「日常」の裏でベースになっているのが大きいと思うからです。
で、きっちり終わってしまったコンテンツを、劇場版やこういったアンソロジーで補完し延命を計っているわけですが…
この「ストーリーアンソロジー3」は、卒業後の「College」や「Highschool」が下敷きになっています。本編の「後日談」の「アンソロジー」ですから、既に勢いがなくなっていますね…。後日談のキャラはまだアンソロに出られるほどキャラが立っていませんから、せっかく色々な作家さんが描いているアンソロジーなのに、みんな同じような話ばかりです。
無理に続けたコンテンツの最後って、何か落ちぶれ感がして寂しいんですよね…。
ということで、アンソロやるにしてもせめて2で止めておくか、それとも劇場版のアンソロにするかすればよかったのにな、と思うわけです。