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廃墟探索サークルのメンバーを襲うタイムループ。
ひたすら読後感が気持ち悪い。
エゴとかドス黒いのを書きたかったのかもしれないけど、薄っぺらくて話にならない。大好きなのに、どうしちゃったんだよう。
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黒乾ルカ炸裂。この人はこういう救いのない話を書くとすごく力を発揮するような気がする。
人間一皮剥けばみな同じような醜さを持っている、と言ってしまえばそれまでなのだが、葦原や、間野坂、金城あたりはわかりやすい醜さではある。
ふつうは日吉、小野寺あたりは「いいもん」の役割を当てられるはずだが、そうは問屋がおろさないわけだ。
設定がオカルトというか超常現象なのだが、その不気味さが思ったより伝わってこない。それよりも、そこにいる5人の心理のほうがよほど恐ろしい。
帯に「なぜ俺たちは戻ってきてしまうんだ?!」とあるが、その答えはあるようでない。だからホラーなんだろうか。
怖い、というより気持ち悪い、という読後感だった。
きっちり気持ち悪くさせられたので星は4つ。
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27年前に土砂崩れで半壊したラブホテルを訪れた、廃墟探索サークルの5人を襲うタイムループ。
危機&恐怖を前に人間性が顕になっていく様は見事だが
結末は消化不良。
【図書館・初読・2/12読了】
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前半は面白くなかったが後半はまーまーだった。
林の中にひっそりと建っているラブホテルが土砂崩れで廃墟となった。廃墟サークルに所属する5人で探検に行った。その時の状況を再現しないと出ることができなくなった。残された痕跡から推測し一人だけが亡くなる場面を再現しようと頑張った。という内容。
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廃墟となったラブホテルで、異常現象に襲われる主人公たち。繰り返す惨事のループと、徐々に迫るタイムリミット。逃れるためには二十七年前に何が起こったのかを解き明かさなくてはならない、というミステリ要素もあって、非常に楽しめました。
自分が「たったひとり」になることは「当たり」なのか「はずれ」なのか。それぞれの選民思想めいた自信や劣等感、それに伴いあぶりだされる本性は腹立たしいやら悲しいやら。そんななかでたどり着く帰結は、読み進むうちにかなり推理できるものです。
だけど。この結末は……予想できなかったなあ。おそらく、いろいろ予想した中で最悪の結末。でもとても印象的で、個人的には大好きです。
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ある大学の廃墟探索サークルの5人の話。
クソガキの話はそもそも好きではないんだなーと思う。
進め方も、驚かされたということは、のめり込んだ事でもあるのだろうけれど、強引さは否めず、納得させられた感はない。
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土砂崩れで犠牲者一人を出したラブホテルの廃墟を訪れた廃墟探検サークルのメンバーたちが、土砂崩れの30分前にタイムスリップ。何度も土砂崩れの前に戻されてしまうことから、このタイムループから抜け出すには当時と同じく誰か一人が犠牲になればいいのではと考えつき、順番に一人ずつその場所に残って土砂崩れの時を迎えることに…
いきなりタイムワープという西澤保彦のようなSF設定だが、徹頭徹尾のイヤミスである。
不条理な事態に直面して、一人が死ねば他が助かるのではないかと意見がまとまるのにちょっと説得力のなさを感じたものの、そこからの一人一人の内面描写は圧巻で一気読みだった。多感な年頃の大学生たちの強烈な自我が凄まじく、痛々しい。
この著者の本を読んだのは4冊目だが、どれもちょっと雰囲気が違って面白いと思う。
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乾ルカ、このような作品が目立ちます。
意外とこうゆうの好きです。
JOJO4部、キラークイーンのバイツァダストでしたっけあんなスタンド能力ですかね?
繰り返される時の中で解決策を探す、ラストが…個人的にはアレですけど落としどころとしてはそうなのかな?
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デビュー作以来、どこか気味の悪い状況をホラー・ミステリーとして作品化してきた乾さん。今回もまたこれまで同様、ホラーテイストのどうしようもない状況がゲームのごとくループする話。
最初の超自然的な設定を納得して読めるかどうかが鍵。個々のストーリーや人物描写の巧拙は、それからの話。
個人的には、なんともこの設定の「不条理さ」に理由も意味も見出せなかったので、いまひとつの感想。
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腹のうちなんて結局、自分にしか分からなくて、それぞれ表に見せている自分と中にいる冷静な自分が垣間見れて面白かった。
ただ、演じていることが見透かされているって滑稽だなって思った。
話は途中まではぐんぐん引き込まれていったが、最後がすっきりとはしていなかった。
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設定は、今どきのお手軽SFにありがちだが、展開が独特。ただ、ステレオタイプの人物が暴走するラストは、強引で感情移入できない。
デビュー作の夏光が鮮烈で、四龍海城とかときどき当たりがあるので、取りあえず全作品読んでいる。今回は…。作者は、少年が主人公の切ない作品のほうが得意なのかな。
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乾さんの作品は好きで、先日図書館で新しい作品が並んでいるのを見つけて、大喜びして借りました。
ー廃墟探索サークル・時旅のメンバー5人が足を踏み入れたホテル・シャトーブランシュは土砂崩れ事故で人が亡くなっているいわくつき物件。そこで彼らは27年前のあの時に閉じ込められ何度もループを繰り返し、抜け出すことができない。しかも戻るたび2分ずつ削られていく時間。元の時間に戻る術はあるのかー
というとてもドキドキするような設定。各章がメンバーひとりずつの語りで成り立っているのもとても面白い。なのにどうも入り込めなかった。残念。もう一度読み直したらまた違うのかな。
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廃墟を巡る大学生サークルから女二人、男三人が廃墟探索の旅に出る。
過去の事件と自分たちの現在のシチュエーションが重なり合い、時間がリピートしてしまう。決着をつけるために犠牲になるのは誰なのか、過去の事件はどんなものだったのか、タイムトライアルと謎解きが進んでいく。
乾ルカ作品は、どれもいい水準を保っている。
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廃墟探検、二分ずつ削られていく時間の27年前の無限ループ、筋立ては面白く、現代に戻れるかとハラハラさせられる。だが、5人のメンバーのあまりにもネガティブな性格の心理描写のため、読んでいる間も後味も悪いすっきりしない話だった。
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廃墟探索サークル時旅(ときたび)。
大学にいかにもありそうなサークルだなぁ。
廃墟に足を踏み入れたら事故のあった27年前になってしまった……。
亡くなったのはひとり。
そのひとりがわかれば本当に他のメンバーは助かるのか!?
それを検証するために、廃墟ホテルにひとりずつ残ってみるとは考えただけでゾーッとする。
自分が亡くなったひとりだったら
と悪いほうばかり想像してしまいそう。
そんなときに冷静に物事を考えるなんて…
できない。