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社会学のレポートで使います♪
夫婦格差や結婚、離婚の話など、保育士になるには必要不可欠な内容が載ってたと思います。
夫婦格差をなくすには、妻がカギを握るとの内容でした。
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現代日本の格差社会を夫婦という観点から各種の統計を基に論じている。随所に説得力ある分析がなされているものの、著者の主観的な仮説と思われる部分も見受けられる。
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世帯の格差というのは「妻が働いているか否か」で決まる側面がある。かつては夫の収入が低い妻が働くという法則があったが、いまやはそれは崩壊し、保育所の不足などで、貧困状態にありながらも働くことのできない妻もいる。その一方、医師夫妻に代表される、高所得の夫と高所得の妻という「パワーカップル」も存在する。日本の夫婦には大きな格差が存在する。
この本では恋愛・結婚と年収の関係にも触れていて、男性の年収と恋愛のシビアな関連性も明らかになっている。年収が300万円以下の男性は、結婚することはおろか、恋愛することも難しい。お金がすべてじゃないけれど、やはりお金なしでは充実した人生を歩むことは難しいのかもしれない。
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以前は、高収入の夫と専業主婦、低収入の夫と働く妻、といったカップルで世帯収入の格差というのは、今ほどなかったが、今は高収入と高収入の働く妻、低収入の夫と専業主婦という家庭も多く見られるようになり、世帯収入の差が広がってきた、という内容。
なるほど~と思うところはあるが、こういうのってそれぞれの家庭によって事情があるから、こうだからこう! って言えないなぁと思った。
それと、図表が多くて読みにくかった・・・。
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えげつない本。豊富なデータを元に、夫婦という関係を築くにあたり、どのようなメリットやデメリット、そして困難が生じるのかが示される。寝れなくなるけど、読んでおいてよかった。
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再分配所得におけるジニ係数が上昇していることから、日本社会が格差社会になってきていることが言える。従来は所得格差について論ずるとき、個人の所得・賃金が注目され、その家計の核である夫婦間の格差についてはあまり語られてこなかった。以前は「夫が外で働き、妻は家事育児」という形態の家庭が多く、家計所得は夫の所得額とほとんど変わらなかったためである。また妻に関しては、「夫の給料が高ければ専業主婦となって家事に専念し、夫の給料が低ければその収入を補うために妻も働く」という法則が働いており、これが社会全体の家計所得の平等化に寄与していたが、現代では妻が働くか働かないかが、夫の給料とは無関係のところで決まり、妻の所得が家計間の格差を助長しているということが様々なデータから明らかになった。これは、女性労働者にアルバイト・パートなどの非正規雇用労働者が多い一方で、高学歴女性が増加し、専門職や管理職に就く女性もいて、女性間での所得格差が男性よりも顕著なことも理由の1つである。このようなデータ分析結果のもと、本書では、高所得夫婦・低所得夫婦のそれぞれの特性を子供の有無、学歴、職種などの点から考察し、第2章では、どのような男女が結婚して経済生活を共にするのか、経済学的な視点も含めつつ分析した。この際参考にしたデータが、「結婚相手に何を求めるのか」、「どのようなプロセスで結婚に至ったか」、「結婚のメリットは?」といった質問を含むアンケート調査の結果である。夫婦の学歴・職業に関しては、男性が異なる学歴・職業の女性と結婚したり、同じ学歴・職業の女性と結婚したりとまちまちであるのに対して、女性は同じもしくは自分より高い学歴の人や同じ職種の男性と結婚する傾向があることを示しており、これにより所得格差が両極端に位置するパワーカップル・ウィークカップルが形成される。夫婦間格差の経済基準が妻の就業形態、年収によって決められることが言える(夫の経済力に頼る形態、すなわち専業主婦もまだ少なくないので、その場合は別)。
次に「貧困」に焦点を当てると、日本の貧困者の半数以上が高齢者単身世帯や母子家庭に集約される。これには年金で受け取れる額の低さや母子手当の不十分さなど、支援制度の問題もあるが、非正規雇用で働く若者が増えており、賃金が低いことも要因の1つだ。
このほかに本書では、結婚が出来ない人たちや、離婚する夫婦の経済状況や都市と地方の違いにもスポットを当て、広く様々な形態の家計状況の分析をしている。
現代では特に都市で、核家族が増えている背景もあり、「夫婦」に焦点を当てて所得格差について論じていくことは面白いと思う一方で、このような発想が生まれた背景に女性の社会進出がある程度進んだことも挙げられるのではないかと思った。女性が働いて家計に多く貢献することが広く見られるようになったことで、本書のような分析が可能になったと思うからである。男女間の所得格差が未だ大きく開いていることが本書でも述べられたが、これは男女の平均所得の格差であって、専業主婦がまだ多く存在していること、専業主婦でなくとも妻は夫の経済力にある程度依拠しても良いという考え方が未だ根強い中では、平均所得において大きい差が出るのは当然かと思った。しかし、女性が出産のために仕事を中断して再び戻ってくるということがしにくい、できたとしても非正規労働のような賃金の低いものになってしまう、というような問題点はまだまだ解決されていないように思える。母子家庭の貧困率の高さにもその現状が反映されていると思う。
多少の新しい発見もありつつも、図表見れば分かるってとこもあってさくさく読み進んだから、内容的にはそんな濃くない。読書慣れしてる人は物足りないかも。読書慣れワンステップとしてまず積み重ねて達成感を得て原動力に繋げてこうと思った私にはかえって合ってた気がする。
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近年、夫の所得と妻の有職率との逆相関が薄れている。これは、近年の格差社会化に少なからず影響を与えている。
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昔は、夫が低収入であれば妻が働き、全体として格差が減る方向と言われていたが、最近の日本では、かえって、格差が拡大している。
その理由として、高学歴のペアで共稼ぎ(しかも子供なし)のパワーカップルとそうでないウィークカップル(共稼ぎだったが、子育てで妻が退職とか、あまり高学歴でなく、収入もすくないなど)にわかれている。
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NDLC EC161 経済社会学
件名(キーワード) 階層--日本
件名(キーワード) 夫婦--日本
361.8 : 社会的成層:階級,階層,身分
エリート, 階級, 階級問題, 階層, 学歴社会, 社会階級, 社会階層, 社会的移動, 社会的成層, 身分
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「パワーカップル」「ウィークカップル」
本書はとりあえずシングルは置いといてカップルの格差拡大に言及しています。
昔は旦那に甲斐性があれば専業主婦で家を守り子供を育て
無ければ補うために奥さんが働いて
ってのが「ダグラス・有沢の第二法則」やったそうです。
今はその法則が崩れて稼げる女子がそのまま稼いで同じで甲斐性の旦那を見つけ
「パワーカップル」が生まれてきたそうです。
ただそうなると晩婚化と少子化が進んでいくとのことです。
子供は社会的に効用が高いです。
労働力としてだけではなく消費としても期待できます。
たしかに毎年何回も旅行に行くとかええトコに外食に頻繁に行くとかしないと消費性向に向かわず貯蓄性向に向かいます。
我が家も今年はダブル受験生なのでまさに飛ぶようにお金が出ていきますが子供がいなければこんなに使うことはないと思います。
ただ「子供は社会的効用が高い」といっても「パワーカップル」は自分の楽しみを犠牲にしてまで子供を持つインセンティブが働かないと思います。
また「ウィークカップル」はもっと切実で先立つモノがなければ子供なんて…ってなると思います。
そうなると少子化対策と連動した貧困対策が必要になるとは思います。
ただもっと必要なのは意識なんでしょうね。
子供が社会に有用であるならもっとお金をかけて良いと思いますし不幸な子供たちが減る政策にお金をかけるべきなんやと個人的には思います。
もっと若いうちに子供が欲しくなるような支援があれば「パワーカップル」も早くに子供を産み育てるでしょうし
「ウィークカップル」もお金に気兼ねなく子供が持てるでしょうし
結婚したいのに所得が低くて諦めてる層も希望が持てる社会になるんやないかなと思います。
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夫婦格差社会(橘木俊詞・迫田さやか)
『夫の収入が高ければ妻は専業主婦となり、夫の収入が低ければ妻が働き出す。』この効果によって、夫婦間(とこの本では言っているが世帯間のことと思われる。)の格差が平準化されるという『ダグラス・有沢の第二法則』。この法則が、夫の収入と無関係に働くようになった妻の影響(男女間の不平等の是正、女性の社会進出などによる)で崩れつつあることを指摘。コレによって世帯収入の二極化(パワーカップルとウィークカップル)が進み、格差が広まっていることを豊富な事例で紹介する本。
アマレビュでも書いてる人がいたが、そりゃせやろなという内容がほとんどだった。
新鮮だったことも何点か。
学歴と離婚率が我が国では負の相関があるとのこと。(もちろん因果関係ではない。)ノルウエーやイタリアでは正の相関があるらしい。シンプルに考えると学歴が高いほど自立能力が高いので離婚率は上がりそうなものだが。
高学歴の人は計画的に結婚するのと、低学歴だと金銭トラブルが生じやすいことが関係しているのだろうか。ここはまだ、分かっていないらしい。
あと、1960年代くらいまでは『跡継ぎ』思考も相まって、離婚後の親権が夫婦どちらに行くかは半々だったらしい。近年では周知の通り8〜9割母親。
離別した父親から養育費をもらっている割合はなんと19.7%。
日本で母子家庭が貧困層なのは上記の理由とともに、そもそもの離婚率が貧困層に多いという事実が効いている。
意外だが、都市部ほどダグラス・有原のM字カーブ(女性の年齢と就業率の相関)が顕著で地方ほど平坦らしい。これは地方が平均収入低いので共働きじゃないとやってられないからかもしれないと。地域格差はあるものの、全体としては平坦化しているというのがこの本の主張。
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世帯の格差が広がっている理由は「女性の就業、収入」
以前は高収入の夫の妻は無業で、低収入の夫の妻はその収入を埋めるために就業していた。
しかし現代ではそうでなく、高収入の夫を持つ妻も働いたり、低収入の夫でも無業の家庭があるという。
また、前者の高収入、高学歴、高職業の世帯を「パワーカップル」低収入、低学歴、低職業の世帯を「ウィークカップル」という。
高学歴は高収入に、低学歴は低収入になる傾向があるが、高学歴、高収入、高職業という同類婚が増えつつあり、高学歴であるほど結婚子育て中も就業継続するためにそれも格差の1つである。
そして最後には、現代は離婚も多く、専業主婦はリスキーな選択であるため、女性も経済的に自立すること、男性も家事能力を高める必要があると述べている。
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女性の就業・収入は夫の収入の補完的に作用するというダグラス・有沢の第二法則が崩れ、高学歴・高収入男女同士の婚姻と、夫が高収入であっても就業する女性の存在が、世帯間格差を広げているとする。