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まず着想があって、それを中心に関連する資料を調査し、細部を固め、ディテイルを積み上げていくというSF小説に極めて近いスタイルで作られた時代小説でした。次回は、同じ設定での短編集に期待しています。
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採薬使というのが御庭番として活躍ということから、隠密同心として悪党をばったばったと斬りまくるのを期待して読むと、結構たんたんと話が進んで肩すかし。だからといって面白くないわけでなく、今後シリーズ化されたら読み続けるだろうと思える作品です。
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採薬使と言うあまり知られていない職業から見た一種の捕り物帳。幕府転覆を謀る尾張藩の陰謀を暴く。最初の小さな手掛かり(辻切り死体が持っていたビードロだけ)から、足を使った地道な調査を経て事件は拡がりを見せていく。調査の途上で何人もの同心の下っ端が死んでいく。この時代、人の命が随分軽い。ビードロが昇降図(寒暖計?)の一部であると判り、敵は温泉地で何をしていたのか、湯気で何を温める?と謎解きは何やら江戸時代のガリレオの様。最後は悪人が一網打尽の大チャンバラ劇、仕置き人スペシャルみたいで爽快!シリーズ化狙いかな。
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将軍お庭番という裏の顔を持つ採薬使。一人の隠密廻りの同心が殺されたのを発端に、幕府転覆を狙う壮大な陰謀を暴く。
陰謀の首謀者がまさに江戸時代版マッドサイエンティストといったところか。江戸時代モノとして読んでいると、なかなか予想外な真相の陰謀だった。お庭番を採薬使という立場に重ねた設定が効いていて、シリーズとして作品が続くようであればいろいろ楽しめそう。ただ、雰囲気が終始淡々としていて、スルスルと読むことは出来るが、少し盛り上げに欠けるかなぁというのが残念なところ。
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設定などは興味深いのだが、文中で言葉や時代背景などの説明を挟まれるのが、話のテンポが崩されるように感じる。
確かに説明があればわかりやすいのは確かだが、会話などでサラっと説明することはできないのだろうか?
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一人の隠密廻りの同心が殺された。御庭番である採薬使が動く。
結構ばっさばっさ人が死んでいくのでびっくりした。
あと、「当時はxxだった」みたいな時代背景が随所に入ってて面白い。めっちゃ調べたんだろうなあ。
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将軍吉宗の御庭番にして植物のスペシャリスト採薬使である佐平次が、惨殺された隠密同心の死の真相と西国で広がりつつある蝗害に立ち向かう‼
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採薬使という職業を、初めて知った。
吉宗の命を受けた御庭番でもある佐平次。
ビードロを握りしめて、大川で、惨殺死体の調査で、手には、昇降図という温度計であったのだが、この時代に、温度を測るという事は、どんな意味を持っているのか?
西国の稲の害虫被害が及ぼす 大飢饉に、どう対処して行くのか?
害虫という生物テロ集団を見つけ出すには、、、、。
吉宗も、佐平次も怒りが、こみ上げる。
サクサクと、最初は読めたのだが、武士の要職、時代背景の内容が、何かつながりにくくて、小説のあらすじの面白さが、少し減ったのは、お庭番等が、安易に殺されてしまうからであろうか?
読み終えるのに、いつもより時間が掛かった作品であった。