紙の本
わかりやすくて満足です
2013/04/11 17:10
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:えすじょん - この投稿者のレビュー一覧を見る
小さい頃に読んだ記憶がないわけではないですが、他のとごっちゃになったりしてあまり覚えていなかった名作。
社会背景をしっかりと紹介した上で、作品の大づかみな構図をきっちりと提示してくれていたので、枠組みがまずスッとわかったので、大変読みやすく、一気に読めました。
その上で、主要人物の悲劇や性格がきっちりと紹介されていたのも、小説の魅力として、すんなり受け止められました。
実はNHKの番組は見ずに読んだのですが、番組も見ればよかったなと思っています。再放送があれば、見ようと思います。
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予習完了!
これはとてもよく出来た解説本だと思います。
本放送を見てからではないとテキストとしての良し悪しは判断つきませんが、普通に読み物として面白かった。
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モンテ・クリフト伯の物語は少しあらすじを聞いただけでとても面白そうで興味を惹かれる。 是非読んでみたい。
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小学生の頃、文学全集などを申し込むと、第一回配本は無料です。次回からは有料になり、もし気に入らなかったら断って良く、代金は請求しません。というダイレクトメールが良く来たものだ。
それで試しに一巻だけもらったのが世界文学全集で
「モンテ・クリスト伯」の第一回目だった。小学生の自分には少々難しくて途中で挫折したのを覚えている。それ以来読んでいない。
その後、この放送にも映像が引用されているが、CATVのミステリー・チャンネルでドラマ版のモンテ・クリスト伯を見た。それでストーリーは全部わかった。
今回の放送と冊子で理解したのは、「モンテ・クリスト伯」は復讐劇であり恋愛小説でもある。そして究極のエンターテイメントであるということだ。だからこそこれほどまでに新聞小説としてヒットしたのだろう。
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(2013.03.16読了)(2013.01.29購入)
Eテレの放映番組テキストです。
『モンテ・クリスト伯』も『巌窟王』も読んだことはありません。『三銃士』は、少年少女向けの翻訳で読みました。『モンテ・クリスト伯』は岩波文庫版で全7巻です。面白そうですが、まだちょっと手が出せません。
テキストの前半は、『モンテ・クリスト伯』の内容紹介、後半は、著者のアレクサンドル・デュマの生涯を紹介しています。物語も面白そうですが、デュマの生涯も面白そうです。
デュマ家三代の物語は、佐藤賢一さんが「黒い悪魔」「褐色の文豪」「象牙色の賢者」と題して著している、とのことです。
【目次】
【はじめに】至福の読書体験
第1回 読みだしたら止まらない ヒットの秘密
第2回 復習する者される者 巧みな人間描写
第3回 革命が生んだ文豪
第4回 待て、そして希望せよ!
●完訳は岩波文庫(9頁)
現在、書店で手に入る日本語版で完訳と呼べるのは、岩波文庫の『モンテ・クリスト伯』(山内義雄訳)のみです。
●脚本家から小説家に(22頁)
芝居の脚本というのは、ト書きはあっても、ほとんどは役者のセリフを中心に構成されています。つまり、デュマは芝居畑の出身だからこそ、会話の中で状況をわかり易く説明するテクニックを最初から身につけていたのです。
●小説の制作方法(26頁)
デュマの場合は、下書きや資料集めを担当するアシスタントをたくさん雇入れて、今で言うプロダクション(制作会社)のような組織を作り、作品を量産していたのです。
●フランス革命以後(45頁)
フランス革命以前の時代なら、船の会計係から銀行家への転身など絶対にありえません。貴族の子は貴族、農民の子は農民、船乗りの子は船乗りといった具合に、生まれながらの身分で将来が決められていました。しかし、革命によって自由な時代が到来してからは、一攫千金や異例の出世も夢ではない社会へと変質していったのです。
●エンタテインメント小説(102頁)
『モンテ・クリスト伯』は、「そこから何かを学ぼう」などと、構えて読むような本ではありません。エンタテインメント小説として楽しみながら読むべきだし、デュマ自身もそれを望んでいることでしょう。面白さも並みの面白さではない、いってみれば面白さが芸術の域にまで高まっている小説が、『モンテ・クリスト伯』なのです。
☆関連図書(既読)
「三銃士」デュマ著・新庄嘉章訳、講談社、1987.10.20
(2013年3月23日・記)
内容紹介
19世紀半ばのフランス、人々は新聞連載小説に熱狂した。なかでも圧倒的人気を博したのがアレクサンドル・デュマの代表作『モンテ・クリスト伯』である。デュマの登場以後にはじめて確立されたとされる「娯楽文学」の意味するものとは?現代のエンタメ小説の先駆たる本書
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佐藤賢一が講師となり、「モンテ・クリスト伯」のあらすじや時代背景、そしてアレクサンドル・デュマの破天荒な人生を紹介する内容。
既読の人にとってはあらすじ部分がやや退屈かもしれませんが、時代背景や小説家ならではの視点での解説が加えられています。後半は作品というよりデュマの評伝といった感じ。
1860年版「モンテ・クリスト伯」の挿絵がわりとたくさん引用されており、これを見ているだけで既読ファンも楽しめると思います。
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このシリーズは通してみているけれど,今回はそんなに気になる内容ではないかと思っていたけれど,意外と気になるところがあった.絶対的な価値が無い時代にどうすればよいのか,できることをやっていくことしか無いんだなあ,とつくづく.