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スパイダーマンリブート企画、『ブランニュー・デイ』編一応の完結巻。とはいっても、いわゆる「第一部・完」みたいなもので、ピーター/スパイディの周囲のゴタゴタはちっとも解決していない(むしろこの巻で状況悪化した部分すらある)。引き続きの邦訳を期待したいところ。
今回特徴的なのは、敵役のキャラクターが魅力的に描かれているところ。犯行と逃走の様子をwebで生配信しているスクリューボールや、2.5次元人(笑)のペーパードールは、いかにも現代的。対照的に、仁義を重んじるエンフォーサーズはいかにも昔気質。ギャンブル狂いの胴元親子もどこか憎めないキャクラターに仕上がっているのは、きっと軽妙な台詞回しのおかげだろう。
あと、このリブートによってピーターと別れたことになったメリー・ジェーンが、結構「おいしい」役回りをしているのが印象的。
…続き出ないかなぁ。
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新章の始まり、ブランニュー・デイも3巻となり、これにて「始まり」は「終わる」とのこと。確かに1巻から出ていたことのうち、小さな問題はいくつか終着点を迎えたと思われる。
ただ、大きな問題が様々に残っているのでどうにももやもやする。続き物である点を考えればそこは特に問題ないのだが、どの程度邦訳されているのかによる。ここまで細かく邦訳したのであれば、そのあたりはしっかり続きを読ませてほしいところだ。
ピーターとしての生活の問題点がヒーローとしての活動とどう絡むか、という点が描き出されるペーパードール戦はなかなか見もの。その過程で重要人物が登場する点も踏まえ、楽しい話だったと思える。後半のこれまで賭け事の中心にいたブッキーの話も面白いといえば面白いのだが、かなり細かい事態なのでなんとも。
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なんだかスタン・リー時代のような温故知新ムード(と、その割に話を引っぱるアメリカンドラマ感)は賛否あろうけど、ブッキー親子の話などは仮にもアベンジャーズの一員とは思えぬ「あなたの街のスパイダーマン」らしい情けなさが楽しい。