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う〜む、これは上手い!
時間の流れ、物理的なもの/心理的な疾走感 そういうものの表現が
とても上手い(美味い)!
桐島のときは、どちらかというと心象風景がメインだったけど、
こちらはスポーツを題材にしているから肉体の躍動とからめて
心理描写が非常に小気味よく統合されてる。
よく会話は「」でかこって改行することで、ある程度リズムを作る
ような表現が主流だが、あえて改行しないで複数のセリフをべたで
書き込んでる、誰が喋ってるかはおかまいなし。そういう
表現が非常に効果的。改行してかつ ”と ○○はつぶやいた”
みたいなのは確かに必要な場合もあるけど、もたつき感が否めない。
村上龍もせりふを「」で囲むのは嫌だしかっこ悪いといってたな
マイナーなスポーツ題材は 森絵都のDiveとか近藤史恵のサクリファイスとか三浦しをん風が強く吹いている 傑作がいろいろあるけど、いづれも 飛び込む/自転車で走る/駅伝とイメージはしやすい。チアリーディングなどというのは、読者の殆どが非常に曖昧なイメージしかもっていないものにあえて挑戦して、全く違和感がないどころか最後は眼前に彼らの動きが「見える/見えてしまう」
これは 凄い表現力としかいいようがない
終り方も秀逸!
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スポーツの大会目指して頑張る若者たちという本はたくさんあるので、新しみはあまりないかもしれないけれど、おおげさにならず好感のもてる一冊だと思いました。
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チアのことはよく調べて書かれているけど、話の中に無理があったり、話がとんでいる部分があってわかりづらかった。
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チアやる大学生の青春小説。
解説あっても、映像が出にくいな。。。
青春ど真ん中ストライク。
挫折、諍い、告白、決意。
ラスト泣きそうで、上手い。
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ベタベタなスポ根小説。友情もの。ウォーターボーイズみたいです。
面白かったんだけど、大学生でここまで熱くなれないよなあ、なんて。
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「機会が二度君のドアをノックすると思うな」(シャンフォール)
「チアリーダーとは,観客も選手も関係なくすべての人を応援し,励まし,笑顔にする人のこと。そして,そのために自らの努力を惜しまない人のこと」
「today is the first day of the rest of your life」(アメリカンビューティー)
「努力の前に成功が来るのは辞書の中だけだ」(ヴィダルサスーン)
「イチローは,自分ができるのだからみんなもできるだろう,という顔をして,誰にもできないプレーを連発していた。そんな姿は,他のメンバーにとってプレッシャーだった。だけど,イチローは偉ぶらない。どのポジションに立っても誰よりもうまいのに,偉ぶらない。だからこそ部の誰もイチローを嫌うことすらできなかった。イチローはきっと,悔しいという感情を知らない。さらにイチローは,悔しい,という感情を自分が知らない,ということを知らない」
「人はいつから悔し泣きをしなくなるのだろう。悔し泣きができるときって,もしかすると,人生の中でもほんの一瞬なのかもしれない」
「だけど,悔しいって思えるうちは,大丈夫なのかもな」
「がんばってる人にがんばれというのは間違っている,という人もいるが
そんなことを考える前に,がんばれという言葉は飛び出してしまうものなのだ」
「自分を諦めているんだったらまだ大丈夫。チームを諦めていなければ大丈夫だって。どうしてチアは団体競技なのかって。それは,誰か個人があきらめそうになったときのためだよ。演技で誰かを励ます前に,練習で自分がメンバーに励まされるんだ。それが何重にも集まって,チームが誰かを励ますことができる」
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他人と自分の間には、どうにも乗り越えられない能力や外見の差があると知ったのはいつの頃だろう。でもそれを諦めずにいられる推進力こそ若さだ。
男子のチアリーディングチームを作って奮闘する大学生を描いたスポ魂小説。いろんな理由で何かをあきらめかけたり、目をそむけようとしていた7人が、チアへの挑戦を通じてそれぞれの答えをみつけていく。
憧れとは、嫉妬が持つ顔のひとつ。劣等感もまた同じ。汗を流して、ときにぶつかり、励ましあってひとつのことを為そうとする様子が、胸の奥底で乾いていた悔しい涙や清々しい達成感の記憶を潤して呼び覚ます。作品の随所に瑞々しい嫉妬があふれている。
冒頭、チア用語の説明があるが、カタカナ語からはなかなか動きが想像しづらい。ただ、中盤をすぎるとそれも気にならなくなる。
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ボーイズ・チアリーディングチーム“BREAKERS”
最高に気持ちのいい連中の、青春ド真ん中を貫くチアの物語。
アツいです。燃えます。
笑わせる所では本気で笑わせに来るし、目頭を熱くする所では油断すると涙の一粒や二粒などは容易く持っていかれそうになりました。
しかし、大団円間近というところに来て文字が滲んでよく見えなかったのは印刷ミスなのかな…。
あれ?あれ?違う?
とにもかくにも、感情の振り幅の+とーの端から端までをこんなに揺さぶられたのは久しぶりでした。
あ〜もう、小理屈はこれ以上要らない!
とにかく気になったら読んでみてください。
読後には胸の内から沸々と沸き上がってくる「何か」がある…はず?
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チアに打ち込む男子学生の話。
男子学生たちのキャラクターは様々だけど、学生時代にこんなに熱くなれるものがあるなんてうらやましい。笑いあり、涙ありの青春小説。
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男子チアのサークルを作る青春な話。友達関係って色んなポジションの人がいて、それぞれが思いやって、そういう絆が描かれていました。
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男だけでチアリーディングをやることにした大学生たちの青春の物語。
メンバー全員が主役と言っていいんだろうけど、やはり一番は晴希かな。
柔道場の長男としてこれまで柔道を頑張ってきたものの、
負けなしの姉に比べると強さもセンスもないことを悩んでいた。
そして、怪我をしたことをきっかけにその思いがさらに強くなり、
治る頃にやめる決意をする。
そんな時、幼馴染でずっと一緒に柔道をやってきた一馬もやめると言い出し、
さらには一緒にチアをやろうと晴希を巻き込む。
メンバー集めから始まり、学園祭や大会へ向けた練習の日々。
そして、本番までの彼らの道のりを語っていく。
ウォーターボーイズのような、山あり谷ありの王道パターンかと思ってたら
ちょっとだけ違ったかな。少しずつ少しずつ階段を上っていくようなスタイル。
メンバーそれぞれの個性も立っていて面白かったんだけど、
ひとつだけ難点が。
各メンバーの視点で語られる部分があるんだけど、時々晴希の視点と
ごっちゃになって「ん?」と思ってしまうことがあった。
全体的に爽やかな青春の物語でした。
個人的には、ラストはもう少し語って欲しかったなー。
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チアリーディングは、仲間たちの信頼の上に演技されていることを知った。なんて素敵なスポーツなんだろう。
BREAKERS
メンバーの心の内の悩みや葛藤を打ち壊し、信頼し合える仲間たち。
チアリーダは女子という常識を打ち壊し、チアリーディングを始めた男子たち。
そして私の同様の偏見も打ち壊してくれた。
学生を卒業して随分時を経た作家の描く大学生は変に大人びたり子供だったり客観的だったりするが、現役大学生の描く学生は等身大の悩みに葛藤し、リアルに感じられる。
BREAKERSは、観客を、仲間を、自分自身を、そして本書を読んだ私を応援してくれた。
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最初の方の突き上げた拳はダイヤモンドより固い とか、アイスが太陽に食べられていく とか、こねくり回した比喩に小っ恥ずかしくなった。
チアは見慣れていないスポーツだから文章だけでは想像しづらい。イラストはあったけど。
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「桐島」に続いて、朝井さんの作品を読んでみました。「桐島」から一転、こちらは、大学生による王道青春スポーツ小説!
柔道をやめた晴希と一馬を中心に、男子だけのチアリーディングチームをつくり、苦悩や挫折を経験しながら突き進んでいくストーリー。印象的なのは、チームの全メンバーが、多かれ少なかれ、大なり小なり、悩みや葛藤を抱えながらチアに向き合っているということ。言葉にできることとできないこと、態度に出せることと出せないこと。いろんな想いを抱え、時にぶつかり、思い合い、成長していく姿が描かれていて、なんだか眩しく、清々しい気持ちになりました。青春っていいな。そんなふうに思ってしまうのは、私がもうそこから離れてしまったからなのかな。
チアリーディングとは、誰かを応援するためのスポーツ。応援する姿が評価され、それによって誰かを笑顔にできるスポーツ。たしかにこんなスポーツ、他にないです。今まで特別意識したことはなかったですが、本作を読んで、素敵な競技だなと思うに至りました。
私はスポーツ観戦が大好きで、その理由のひとつに、誰かを応援できる魅力というものがあります。誰かを応援することが、結果的に自分自身のパワーになっていたりして。その素晴らしさははかり知れません。チアリーディングは、そういう想いの極致なのかもしれませんね。
「がんばっている人にがんばれというのは間違っている、という人もいるが、そんなことを考える前に、がんばれという言葉は飛び出してしまうものなのだ」
まさしく、応援したいという気持ちは、理性というよりも本能的なもの。力を出し尽くしてほしい、健闘を祈りたい……その想いが、自然と「がんばれ」という言葉を呼び起こしたりします。価値観は人それぞれだと思いますが、誰かを応援するということの素敵さを、本作であらためて気付かされたように思います。
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おもしろかった。一言で言ってしまえばチアのウォーターボーイズだけど、でも、ひとりひとりの個性がよく描かれていて、すごく良かったと思う。
そして…金さん、早く気付こうよ(* ̄m ̄)プッ