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1790年から2010年まで約200年のファッションの歴史を豊富な絵や写真とともに振り返る。
初期は着飾るというのは、高貴な恵まれた特権階級のものであった。20世紀あたりからだんだんと一般市民へもおしゃれが広がっていく、またスポーツをたしなむというところからスポーツウェア(たとえばテニスウェア)などがファッションの広がりを作っていく。
素材の技術革新、世の中の動向、ヒッピーの世の中、技術至上主義の世の中など、世の雰囲気を即反映するのも面白い。
女性のコルセット必須時代から、どんどん自由な服装になっていくことが、そのたびに革新的だったというのが改めて理解できた。
(女性がボーイッシュになること、例えばスカートではなくパンツをはくこと、など今では普通であることが、革新の積み重ねであること。)
改めて、シャネルが、どれだけすごいことを成し遂げたかが理解できた。これは、デザイン史上の大偉人ですね。
またいわゆるブランド名の方々がどのように世の中にでてきたか、どのような役割、価値を果たしたか、クリスチャンディオールの偉大さなど。も面白い。
きちんと歴史をとらえると、理解に深みがでるんだなと。
ロックとかも、歴史を知るとまた、今までと違った価値が感じられたもんな。
と、ファッションの概要を知るのにとても良い本でした。