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“福島原発事故から2年。日本中のすべての人が「被曝」してしまいました。” という帯の言葉が衝撃的な、広島原爆で被爆した96歳の医師による渾身の提言。認めたくないことだけれども、この事実を受け止めるところからしか私たちはスタート出来ないのかも知れません。
私たちは多少の違いはあっても被曝している。
それが健康に害を及ぼすかどうか、それがいつなのかはわかりません。
でも、著者の経験からすると、規則正しい生活、適切な食事、明るく前向きな心持ち、呼吸法など、要は人間がもともと持っている生命力=免疫力を高めることで、長期的な内部被曝の影響を最小限に食い止めることができるようです。
このような事故をおこした原発を容認することはもうできません。
が、私たち人間は思ったよりたくましく、生命をつなぐ事ができるかも知れないというのは確かな希望となり得ます。
この本は、これからを生きる全ての日本人に価値があると思います。