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テーマというか雰囲気やタイトルの掴みが上手な本。女の子の好きそうな華やかで繊細なティータイムの写真がいっぱいです。
紅茶にまつわるマナー本としては,本当にさらりと限られた情報のみが記されているので、あれもこれも覚えなきゃという感じじゃないのが良い点。しかし既に紅茶に関する良書がいっぱい出回っている事を考えると、内容に目新しさはありません。写真と雰囲気を楽しみ、知らなかった知識だけ頭に入れたら、あとは実際に好きなお紅茶でも淹れましょう。
お茶でも頂こうかなという気分に自分を持っていくきっかけには楽しい本ですが、あまり内容に期待を
し過ぎると、あれ?楽しいけど大したことなかった
わね?と後から感じるかも。楽しんで小休止にさらっと読むならいいですね。
大事なことはこれを読んだあと、実際に仕舞いこんでいたお客様用のカップを自分用におろし、家にあるお菓子でいいからお皿から頂いて、雑然と暮らさない習慣を持つことの方だと思います。優雅というのは大げさなことじゃなく、丁寧に清潔な環境で暮らすこと。ほっとしながらささやかなことに目を向ける空白を持つことだと思い出すことで、背伸びではないし。
執事にお茶を淹れてもらうことはないけど、自分に好きなカップと紅茶を用意することなら私にも出来ますしね。
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良く言えば「ささやかな日常を華やかにするティータイムの方法」。
悪い言えば「大人の女性のおままごと」。
著者のレッスンを経てサロンを開いた生徒さんもいらっしゃいます。
著者とその生徒さんたちの旦那様はこういったお茶会に同席されるときどんな顔をしているのでしょう? 嫌だという方もいらっしゃるかな。女子会みたいになる場合もあるでしょう。
そんな斜に見ることをしなければ、つまらない日常がパッと明るくなる方法は写真とともに紹介されています。
フード関係は自分で作らなくともいいんです。
アフタヌーンティーなら、買ってきたサンドウィッチ、スコーン、そしてスイーツ。
サンドウィッチは小さめにカットし、スプラウトで飾って皿に盛る。カットしたフルーツとか花も皿の余白部分にいいかも。
スコーンは適切な方法で温めて。
スイーツは季節感を大事に旬の食材を使ったものを。
なーんて具合でしょうか。
そうそう、3段スタンドでなくてもいっこうに構わないんですね。
むしろ、3段の方が正式ではないとか。
親しい仲間のカジュアルな会なら、テーブルウエアだって揃いのものでなくともいいのです。
この本はタイトル通り「プリンセス」の作法を書いていますが、そういうカジュアルな楽しみ方も教えてくれます。
私はカジュアルな方かなあ。プリンセス流派は恥ずかしいです。立派な大邸宅ならともかく、ごくごく庶民的なご家庭でサロンと称するのは無理無理。
ルールをある程度踏まえて、肩肘張らずにリラックスして楽しくやるのが一番好きです。
紅茶は大好きですし、サンドウィッチ、スコーン、スイーツどれもやっぱり大好きだから。
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借りたもの。
同著者による『もしも、エリザベス女王のお茶会に招かれたら?-英国流アフタヌーンティーを楽しむ エレガントなマナーとおもてなし40のルール-』( https://booklog.jp/item/1/4860293983 )にも言及されていた、テーブルのセッティングや紅茶の淹れ方、楽しみ方について。
…上記書籍より少し気取らずラフな感じがする。(そうでもないか)
細かいマナーよりも、雰囲気や楽しむことを伝えている。おしゃれな写真を眺めてワクワクさせる一冊。
四季折々のテーブルセッティングの写真や、素敵なティーセットを購入できるお店の紹介まで。
お茶うけの作り方も2品ほど。
イギリスのお茶の時間は、アフタヌーンティーだけではく、一日に7回も用意していた……!
著者のティーセットコレクションはどれもお洒落……
いつか私も1セット持ってみたい。
淹れた紅茶の色を指す“水色”は“すいしょく”と読むのか……磯淵猛『基礎から学ぶ 紅茶のすべて: 美味しくするテクニックから歴史や産地の話まで』( https://booklog.jp/item/1/4416716389 )で読み方が分からなかったので、納得。