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2121デザインサイト
都会で暮らす人間には視力2.0はパーフェクトサイト。
デザイナーはもうちょうっと先を考え、工夫し、実践していく人で無ければならない。
そこで、2121としたのです。
デザインというものを意識したのは、イサム ノグチさんからです。
2121には彼の考え方が入ってきています。
安藤忠雄さんは「一枚の布」から一枚の屋根をと考えた。窓も一枚のガラス板からできている。
僕は不器用なんです。流行をおうことはできない。
衣服というものは、人間の生き方、社会との関係で価値が決まると思う。
デザインとはすぐに受け入れられるものではない。
少しずつ理解しはじめてくるもの。
それがデザインという、人とコミュニケーションをする仕事の面白さ。
ものをつくる楽しさというのは、服をつくったり、デザインしたり、絵を描いたりするだけではない。
ものがどこからきているのかということを、まず知る。それがものをつくる楽しさにつながるのでは。
自分の人生を振り返ると、
新しいことを始めると、だいたい会社のみんなが反対する。
ただ、僕は会社の中心の人物ですから、「やる」と言ったらやる。
そうしてものごとが現在までつながってきた。
デザインは最後に一人ひとりのところに行くんだよ、
ということを忘れないでやっていこうという気持ちで仕事をしています。
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帯文:"言葉がデザインと共鳴するときがある。言葉が紡ぐ、デザインの未来へ。"
目次:はじめに 重延浩、序 2121デザインサイト、I つくる、II 21世紀人へ、III 再生・再創、終 東北へ、脚注作成にあたっての主要参考文献・ウェブサイト、本書に関するクレジット一覧
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三宅一生さんが考えるこれからのデザインについて。
服を通して、またデザインを通して社会を見つめる視点を持たれている。
そこに共感した。
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初めてイッセイミヤケのアウターを買った記念にちょっくら勉強してみようと手に取った本。読み終えて数日して頭に残っていたのは3点だけ。
・ブランドコンセプト
「一枚の布」というワードはよく聞くけど、その背景には人と布の間に生まれる空間への拘りがあるらしい。それを踏まえて目の前の服や過去に見た服を思い返すと、確かに素人目で見ても分かるくらい、服が風を孕むように設計されているように感じた。特に三村といった表参道のapoc-ableで見たコートは凄かったなぁ。
・三宅さんの姿勢
学生を終えてからの数年間、海外でさまざまなデザイナーに師事する等、コンフォートゾーンから抜け出てひたすらに新しい刺激を求めていたのが印象的だった。成長意欲が凄まじい。
・アーカイブの価値
失われゆく過去のデザインに価値があり、それらを集積させて管理することの意義を説いていた。これはファッション業界に限らないその他の領域にも通ずる視点だと思う。
本筋から逸れるが、過去のイベントバイトで派遣された2121デザインサイトがこうした背景をもとに三宅さんが設立した建物であったり、最近展示を見に行ったイサム・ノグチが三宅さんの敬愛する芸術家であったりと、ふと現実世界での出来事が勉強した内容とリンクすることがあり、何とも言えない気持ち良さがある。
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デザイナーの三宅一生氏自身が、オリジナルな言葉で語る内容は面白かったです。表現も興味深い。例えば、服につなぎ目のない布を採用することで ”豊かな” 服になるとのことでした。服に対して「豊か」は表現したことなかったです。
三宅氏がどんなことに視点を向けて、どんなことにこだわっているのかも興味深いです。三宅氏のデザインは、奇抜で斬新なファッションだと思っていましたが、さらにそこに至るまでどういう視点で活動、調査をしたかが知れるのはたいへん面白いです。ひらめきのポイントもすごい。布と体の間には空間がある、その空間をどう活かすか、といった視点だったり。
また、一人で海外に渡り、デザイナーを師匠に弟子として学ぶ姿勢など、本人としては求める理想があるので当り前なのかもしれないが、その成長意欲、行動力が刺激になりました。布や織物に関して全国の伝統工芸を調査しに出向く、などもそうです。
やはりクリエイティブな仕事をしている人が語ることは面白いです。勉強になりました。