紙の本
面白い!
2013/06/07 21:18
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投稿者:かいとん - この投稿者のレビュー一覧を見る
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いろいろなものを背負い、走ることを恐れていた少年、加納碧李の復帰戦を描いた物語。
あさのさんの作品でいつも感じるのが、登場人物の心の機微が、その人の身体感覚や周りの風景と融解している感じ、つまりその人の気持ちを体の一部の感覚や見える景色で妙に言い表している感じがものすごくうまいということだ。
きっと心理描写と一言で言えることなのだろうけど、その変化が物語の中できれいにうねっていて、そのうねりがキャラクタリスティックでいいのだと思う。
本作でも、主人公の走るまでの緊張感やもどかしさ、走り出してからの背負い込んだものがはがれていく様子、ゴール後の冷静と感覚的なものの入り混じった様子が見事に描かれている。
そしてそれを見守る周りの人々についてもうねりをもった魅力的なさまで描かれている。
次回作も早く読みたい。
三浦しをんさんの解説も、素直にあさのさんの作品好きなんだなって感じてよかった。
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読みながら、前作を思い出しました。
あさのさんのスポーツ物は、競技そのものももちろんのこと、選手の家族、友達との関係も深く入っていくので面白いです。
今回は、前作でボロボロになってしまった碧李の復活へ向けての前哨戦です。
誰よりも早く競技場に入り、トラックを見ながら、前回の屈辱的なレースを思い出し、その恐怖と戦っています。
そこへ、他校のランナー・三堂貢が話しかけてくるのですが…!
スタートと同時に飛び出した三堂貢を追って、碧李も走ります
そして、走れなくなった碧李を見守って来た友達、監督、家族もそれぞれの想いが交錯し、じわーっと心に沁みてきます。
これからの貢との関係も面白くなりそうです。
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あおいほんとに戻れてよかった‼
貢くんというライバルができて、その後がますます楽しみ。
マネージャーの恋もいいね❤
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前回よりも"陸上競技"に照準が当てられていたと思う。すんなり読むことができた。ライバルも登場したのでこの先どうなるか期待。
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前作のランナーでは主に人間関係が描かれていて、走る描写は少なかったけど、今回はがっつりレースの模様が描かれていて、何も考えずにさらりと読む事が出来た。
実際ランナーがどんな事を思いながら駆け引きしているかは分からないけど、獲物という例えが妙にしっくりきている気がして、長距離とはやはり身体ひとつで挑む格闘技の様なものだと思い知らされた。
続編に期待しています。
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また新たなキャラクターが登場した
三堂貢。
彼もまた、走ることに心奪われた一人なのだろうか。
ランナー1で、魅力的なキャラクターが多いといことに触れたが、
この貢もまた、
「やられたー」
と感じるキャラクターだった。
きっと私は何かに一心になっている人に
人間的魅力を感じるのだと思う。
それは年齢に関係なく、
子どもでも、大人でも、だ。
嫉妬に近い憧れなのだろう。
自分自身が、
一つのことをやりきった
という経験にあまりに乏しいから。
熱中することで何かを失ったり手放したくない
と思ったことがないから。
あまりに平均的で、平凡。
そういう意味でも
貢選手の今後の活躍に期待してしまった。
生まれながらの天才は人間的な魅力に欠ける。
貢の中にある、真っ直ぐな心に触れたいと思った。
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『ランナー』の続編。『ランナー』では長距離レースから遠ざかっていた主人公が、自分の意志でまた走ることを選んでトラックに戻ってくる。話はある競技会の一日。自分の家庭の問題を放り出すこともせず、抱えて走ることを選択した主人公の強さが眩しい。ライバルになる相手にも何か事情が伺える。2人にまつわる周りの人達のやりとりもなかなかおもしろい。
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スポーツ小説として読むと、陸上競技そのものについては詳しいことはほとんど描かれていないので正直物足りない。ランナーに引き続き、人間関係とか、そういう点に焦点を置いて読めば面白いと思う。
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続編が出てるって知らなくて、たまたま見つけて購入。
記録会の1日だけの物語なのに、多くの人物の語りがあった。碧李が再び走り始めて嬉しく思った。さらなる続編に期待。
個人的には「ランナー」の方が中身が濃くて面白かったな。
【2016.10再読】
「ランナー」に続いて一気に読み直し。前作の印象が残った状態で読むと、初読時よりも頭に入り胸に迫るものがあった。走ることの不安と快楽が、息遣いや鼓動が伝わってきた。碧李の走りがどこまで伸びていくのか、三堂貢とは何者なのか、杏樹と千賀子の関係性がどうなっていくのか。次作「レーン」を読むのが楽しみになった。
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速読で40分で読了。ランナーの続編だったなんて。読み終えるまで気づかなかった。杏樹ちゃんが出て来る家族のストーリーだけど、この二作は続けて読んだらどんな余韻を心に残すんだろう。また1を読み直さないとなあ。
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この本の前のエピソードとなるランナーから継続してから読了。前回はランナーという題名の割には、様々な要素があって「走り」とは離れてたけど、今回は「走り」集中。
一日の記録会を一冊使って進めて行くんですから内容充実。特にあおいの壁を越える心理か描かれていて、満足。
貢、杏子、杏樹、のぶ、皆の今後が気になります。
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走ることが好きな人なら、長距離や中距離が好きな人なら、学生時代に部活していた人なら
きっとこの独特な感じ、すとんと胸の中に落ちると思います。
学生時代、1500.800をしていた私は、記録会の雰囲気など、自分に重ねながらあっという間に読みあえました・・・
メンタルな部分は非常に大きく、左右することがある・・・
それが、学校だけじゃなく、家族だって・・・
それが、時として一番走ることが好きな人をそのことから遠ざけてしまうことだってある・・
何が大事で何がいらないかなんてわかんない・・
記録会の1日を切り取ったこの小説は、すごく奥行きが深く、碧季(アオイ)の心情描写、そして
担任の思惑、マネージャーの苦悩と苦闘
点呼の呼ばれるその瞬間の独特の世界観
新幹線で帰る片道で読み合わり、すぐに走りたくなってしまった1冊・・
走るって簡単なようだけど奥が深い
その思いがぎっしり詰まった1冊
逃げる相手を追う、その距離が縮まろうが離れようが・・・
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前作ランナーが家族の絆に重きをおいていたが、今作は陸上競技に比重を大きく置いてきた。
確かに面白く数時間で読み切れてしまったが、三堂と坂田がふに落ちずストレスを感じさせた。
何か因縁があるのなら分かるが、あまりにも碧季に失礼な突っかかりをしてきたことは解せなかった。
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3.2
→
陸上の小説が大好きなので、面白かったです。前作から母が変わろうとしている所が見られたのもすごく良かったです。
しかし、数字的な表現にいくつか引っかかる部分がありました…細かい部分なのですが、一分も自己ベストは縮んでいないはずなのに…などと思ってしまい、少し疑問が残ります。