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紙の本
「信念を持てないでいると、弱みがあるものと勘ぐられる」
2015/10/31 20:48
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投稿者:十楽水 - この投稿者のレビュー一覧を見る
つい先日、二度目の読了。印象に残っているのは上巻末に登場する吉田長右衛門のこのセリフです。昭和6年、厳冬期北アルプス横断に挑まんとする加藤。単独行というスタイルが傍目にどう映るのか、そんな疑問をふと口にした加藤に、吉田は率直に告げます。加藤自身の著「単独行」に長右衛門(的な人物)がいるのか覚えていませんが、もう一人の吉田が、加藤の山に対する覚悟に少なからぬ影響を与えているように読めました。
前年の立山・剱から昭和6年の画期的な大縦走が上巻のクライマックスです。手元に山の地図があると、いっそう楽しめると思います。
紙の本
より史実に忠実に書かれた加藤文太郎伝
2015/10/18 17:45
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投稿者:山男takaちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
新田次郎による「孤高の人」を読んだのはいつだったのか、かなり昔のことであり定かではないが、その当時から同行者の吉田登美久が未熟な登山者としてそれが原因で文太郎を死に追いやったという点については批判があるということは承知していた。本著はより史実に忠実に書かれた文太郎伝であり、この点についての長年の疑問を解消してくれたように思う。特に上巻では、案内人を雇うのが常識だった時代における立山・剣岳での当時のエリート登山家の東京帝大出身者である学士登山家たちと勤労者登山家である文太郎とのやり取りが、文太郎の心理描写を交えて詳しく描かれており、「孤高の人」よりも読みごたえを感じた。文太郎に興味がある者ならば読むべき必読の書である。
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