投稿元:
レビューを見る
ロシアと言えばマトリョーシカ。
しかし意外にその歴史は浅く、作られるようになってからやっと100年ちょっとである。
しかも、そもそもはどうやら日本の七福神人形を真似したところから始まったらしいというから驚きだ。
もともと森林の豊かな国であり、ロマノフ時代の宮殿にも多く木彫りや寄木細工が使われていたことからもわかるように、木の工芸は盛んだった。そこへ、子供の知育玩具として、知人が持ち帰った七福神人形をまねて作られたのがマトリョーシカだった。
本書ではマトリョーシカの歴史と発展が最初の50数ページで記述されている後は、さまざまなマトリョーシカ作品の図鑑である。
ごく初期につくられた貴重なものや宗教的な絵柄のものから、市民生活を反映したほのぼのした絵柄のもの、芸術的作品まで、たっぷり紹介。
ロシアの街中で見かけるお土産物のマトリョーシカは、何でもマトリョーシカ人形にすりゃいいってもんでもないでしょ!的なのも正直たくさんあったが、本書の作品はさすが博物館所蔵や個人コレクターものばかりとあってそんなキワモノ風なのはない。
人形のおなか部分に、家族の肖像や何かの場面が描かれているものはどうしてもあるけれども…(ちょっと違和感ある、やっぱり)でも、眺めて楽しい一冊です。
投稿元:
レビューを見る
おすすめ資料 第194回 (2013.7.5)
この本はマトリョーシカでいっぱいの本です。
ページを捲ると、可愛いお嬢さん風のものから、天使、動物、果ては...おじさん風のものまで(!?)色々じっくりとながめることができます。
よく見ると人物だけではなく、ロシア民話をモチーフにしているものもあります。
ぜひ、あなただけのお気に入りを見つけてみましょう。
投稿元:
レビューを見る
ロシア人によるマトリョーシカ本。
その歴史、各地の生産地や工房、著名な製作者等が詳しく、
参考になる。
そして、ずらりと並ぶマトリョーシカの写真がたっぷりと。
大写しの写真なので、絵柄の細部まで良くわかります。
古い素朴な表情のマトリョーシカが可愛い(^^♪
どうしてその土地でマトリョーシカの生産が盛んになったのか?
極寒の地、宗教画、木工芸、製作者、政治、時代・・・等々、
いろいろと理由があり、それがマトリョーシカにも
現れていると思いました。
ただ、文章がずらりと並んでいて、ちと読みづらい。
せめて、小見出しや行間に空白を入れて、
区切りを付けて欲しかったです。