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【収録作品】ウサギの寝床/サイクル・キッズ・リターン/類似の伝言/レイディ・イン・ブラック/誘拐の裏手
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端正な顔立ちでキャリア組の警部。ぬいぐるみが大好きで、一見すると誰もわからない観点から事件を解決してしまう、凄い刑事である所が面白い。あっという間に読んでしまった\(^o^)/
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最初の「ウサギの寝床」はぬいぐるみがカギになっている感はありましたが、あとはちょっとこじつけかな?
あとがきにも書かれている警部が初登場した「お弁当ぐるぐる」を読んでいないのでお約束というか私の抱いた世界観とは違うのかもしれませんが...
でも、気楽に読めて面白いとは思います。
こういうジャンルも良い...かな。
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頭脳明晰だが、ぬいぐるみをこよなく愛する音無警部。
…と、それを取り巻く刑事達の連作。
軽めのノリですが、ミステリーとしては結構好きです。
というか、相変わらずうまい。
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ぬいぐるみをこよなく愛する、イケメン警部の事件簿。オーソドックスなミステリのようで、どこかしらひねりの利いたものばかりです。思いもかけぬところから出てくる真相には驚かされるばかり。
お気に入りは「類似の伝言」。意外性もさながら、これは何とも言えない事件でした……悲しすぎるなあ。
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容姿端麗で頭脳明晰。若きキャリア音無警部の隠された(?)趣味はぬいぐるみを愛でること。
叩き上げのベテランで一見、気難しげな職人肌の江角は、ミーハー気味なミステリオタク。
男社会に舐められないよう男性を寄せ付けない態度の則竹は、音無の容姿に内心ではメロメロ。
唯一、まともな桂島は若手なのであまり口出しはできず――。
「ウサギの寝床」
開かないはずの金庫が開いていた謎と、三匹セットのウサギのぬいぐるみが一匹だけ被害者のベッドに落ちていた謎。
「サイクル・キッズ・リターン」
通り魔と思われた事件現場に残された遺留品の謎。
それは一件目の被害者の生徒手帳だっだが、連続犯行の表明にしては間が開きすぎている。犯人の意図はどこにあるのか。
「類似の伝言」
ダイイングメッセージは「○」か「C」か?
一枚だけ傾いたパネルの写真と、12年前の限定モデルのぬいぐるみが持っていた遺書の真意とは。
「レイディ・イン・ブラック」
階段の踊り場に残された不燃ゴミの謎。
そして、殺害された画家がご執心だった黒衣のモデルの正体は?
「誘拐の裏手」
妻を誘拐された男。誘拐犯の指示に従い、あちこち走りまわされたのに目の前で妻を殺される。怒りにかられた男は誘拐犯を手にかけ――。
本当の被害者は誰か、もしくは、本当の加害者は誰か。
キャラクターがそれぞれおもしろい設定なのに、どれもあまり前に出なくてもったいない気がした。
そもそも帯に偽りありだと思う。(※)
ぬいぐるみがカギになるのは1話目と、うーん3話目もかなぁ、という程度だし、音無と則竹がコンビでもないし、本格推理だけどユーモアはそんなにない。
あとがきで「殺人事件がメインになる以上、ある程度シリアスにならざるを得ない」とあって、それはその通りだけれど、やっぱりキャラ設定から想像するようなもう少しライトなノリでもよかったのでは、と思う。
続けて「多少はシリアスになっても、ダークな後味には陥らないように自分では心がけたつもりですが」とあるけれど、どれも救いがなく、やり切れない気持ちになるお話ばかりで、これまた、もう少しライトでもよかったのにーと思う。
追記:※帯
「ぬいぐるみは見ていた。/現場に遺されたぬいぐるみは何を語る?
イケメン警部の音無+彼にぞっこんの則竹女史コンビで贈るユーモア本格推理」
・・・・・・・・・・・・・・・・
一番驚いたというか、印象に残ったのが、「レイディ・イン――」で、飲料の容器を必ず水で洗って乾かす習慣を、「潔癖症というか神経質」と、書いてあったこと。
えええーっ!わたしもそうするよ!神経質どころか、自慢じゃないけどズボラだよ!
しかも理由が「他の者にはまったく感知できない程度の飲料の残り香が気になって仕方がないから」・・・いやいやまったく感知できないってことないでしょ!すんごく匂うよ!特にアルコールは!
と、あまり内容に関係のないところにツッコミ入れまくりでした。
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ぬいぐるみを溺愛する超絶イケメン警部、ミステリオタクな強面叩き上げ刑事、クールビューティなのに脳内では警部との恋愛妄想炸裂の女刑事、というユニークなキャラを配したミステリ短編集。
キャラ設定は面白いのにそれがあまり前面に出ておらず、事件もシリアスなのでなんとなく中途半端な印象でもったいない感じ。
しかし、少々ひねりすぎと思える話もあったが、ミステリとしては手堅く、軽く読めて面白い。
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ぬいぐるみに残された想い。
それを読み解き、
事件に隠された人々の想いを拾い紡いでいく。
柔らかい文章で書き上げられた一冊。
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西澤保彦らしい、ユーモアと明かされるブラックな真相。
そして嫌らしい人たちや偏執的な人間を描いて物語に繋がる。
短い中でらしさが出た短編集ですね。
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ぬいぐるみ収集が趣味のイケメン警部が謎を解く。
西澤保彦らしいキャラ設定だが、肝心のミステリ部にアクロバティックさとキレが無い。
会話などの文章のテンポは良いのでライトミステリで派向け。
タックシリーズが読みたい。
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音無警部のイケメンもぬいぐるみ好きもミステリおたくの江角刑事もも一ついかされていない。人物をもう少し書いてくれないと登場人物に肩入れできない。文を軽くして読みやすくしているんだろうけれど、話の終わり方も唐突な感じがする。
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個性豊かすぎる警察達の短編事件簿。
どこかでこの設定…と思ったら、『糸』の方で出ていた人達でした。
そして5本中4つがぬいぐるみ関連。
ひとつだけ違いますが、きっちり(?)ぬいぐるみ警部は働いてます。
後、妄想の人も最後にはきれいに…いや、その前から?w
いつもの事ながら、思わぬ方向に事件が…犯人が?
転がっていくので、もう推理とかしてる場合じゃありません。
どうなってるのか、が先にきてしまいます。
身につまされるのは、2つ目の話。
自転車禁止区域なのですから、当然自転車が悪いのに
逆切れする人いますね…と。
やはりきちんと区域内ではおりましょう、という教訓にも。
それを言うなら4つ目も。
近場だからと言って、鍵をかけるのを面倒がったら
こういう事になりますよ…という。
まぁまさかこんな事してる人がいる、とも思わなかったでしょうが。
油断大敵。
微妙な気分になってしまうのは最後。
ここまで悩んでいるのに、どうして少しくらい気が付かないのか。
いやでも脳天的な『夫』という感じで、分かりやすいですが。
大概、やってもらって当たり前、やるのが当然、ですから。
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「お弁当ぐるぐる」(『赤い糸の呻き』所収)から生まれた、音無警部(←ぬいぐるみ好き)&則竹女史(←音無にぞっこん)コンビが活躍する、ユーモア本格推理。五編収録。
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別の短編集に入ってた短編がシリーズ化。登場人物が個性的でよかったのに、シリーズ化したら全然それが活かされてなくて残念。ミステリー的には捻ってたりしていいんだろうけど後味悪いのばかりだし。
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起こる事件はどれもこれも、この著者らしく、やりきれない後味悪い系ばっかりなんですが、探偵役を務める警察の人たち(ぬいぐるみを愛す美形の音無警部、ミステリマニアの強面江角刑事、キリッとした美人だけど音無にぞっこんの則竹刑事、唯一これら3人の密かな嗜好を把握している桂島刑事)がみんないいキャラしてて、独特のゆるい感じを出している。
西澤さんの本を読んでいる場合、動機はどんなのが来てももう驚かない。どんなことでもありえるよね、と思えてしまう。…まあそれでも「類似の伝言」はよくわからないけども。
とりあえず音無警部のモノローグが読めるという「お弁当ぐるぐる」が読みたいものだ。