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全体的に抽象的で、かつ、それぞれのトピックの記述が浅く感じ、特別支援教育についての前提知識がほとんどない自分にとっては、特別支援教育がどんなものなのかがあまりよく理解できなかった。上っ面の話に終始している印象。もう少し、具体的な事例をとりあげてほしかった。
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特別支援教育の概論を示されている。
内容としては、
特別支援教育が生まれる前から歴史的な観点から
最近注目され始めたことに関して
進めていくための施策や取組
教室での指導
日本の国際的立ち位置
今後の展望と課題
現在で考えられる内容を包括的に説明されていた。
新たな何かに出会えるわけではないが、
現状を把握するための本としてはくどくもなくよかった。
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森はな さんの「じろはったん」
を 読んでから
この「本」を読む人は
いるかもしれない
でも、
その逆は まずないだろうなぁ
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「特別支援教育」を知りたくて手にした1冊。
詳しく知ることができました。
特別支援教育の歴史から、現代における課題認識まで。
細かく丁寧に書かれており、Inputが多かったです。
特に地方分権下における先進的な事例や、海外との比較など、大変、参考になる点も多くありました。
教育に関わる方は是非、手に取って頂きたいし、
著者の課題認識から、各自身のおかれている状況を
評価し、周りの方と目線を合わせ、向き合うということが、大切だと思います。
著者が語る「どの国よりも障害者に優しい国」、
そして「障害があるかないとかではなく、すべての人にやさしい国」に
自身も今後、心に刻んでいきたいと感じました。
序章 わが学校は学びやすいか、わが街は暮らしやすいか
第1章 21世紀初頭のパラダイムチェンジ
- 理念と基本的な考えの転換 -
第2章 システム構築とマネジメント手法
- 学校と自治体における推進の技法 -
第3章 自治体の特色ある取り組みと政策評価
- 地方分権下の主体性、自主性と結果責任 -
第4章 教室での指導内容と指導方法
- 現代的な心理学的手法の充実 -
第5章 明治初頭、近代国家型教育の完成と教育の使命
- 等級制から学年制への移行と能力差の顕在 -
第6章 障害のある子どもの教育の始まりから世界大戦まで
- 欧米諸国からの輸入と日本独自の熟成 -
第7章 戦後から20世紀末までの道程
- 再設計、着実な展開、そして硬直化 -
第8章 世界の特別支援教育と日本の位置
- 世界標準と日本式の折り合いの模索 -
第9章 神奈川県と兵庫県から見えてくるもの
- 進化の兆し(1) -
第10章 学校研究から見えてくるもの
- 進化の兆し(2) -
第11章 新たな課題の認識と対応の模索
- 世界的なブランドに育てるために -
終章 夢と希望と幸せの仕掛け
補章 中学生・高校生の皆さんへの期待
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例えば同程度の視覚障害でも、点字の有無や周囲の援助によってできることが大きく変わる。「障害」とは、個人要因だけでなく環境要因を含む活動制限の程度と理解すべきで、制限と付き合って暮らす「共生社会」を目指すべきという。特支教育も紋切型にではなく、生徒の障害を理解し、ニーズに寄り添い個別に行われるべきだ。知的障害なき発達障害の増加に鑑みると、今後の特支教育の場は通常学級である。本書の強調する「個々の教育的ニーズに向き合う」必要性は特支だけでなく、全児童生徒について言え、今後の教育を理解する手がかりになるだろう。