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普通の女性たちの日常を描いた短編集。
巨乳に悩む女性、弟嫁の服装が奇抜な女性、根アカな女性の話が特に面白かった。
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特に「カワイイ・イズ・グレート」に納得させられる。他人のことながら普段からなんとなく、「あれってどうなんだろう?」、と思う事々を腑に落とされる感覚の短編集。
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婚活を放棄したOL、対人恐怖症の美人、男性不信の<巨乳>女、フリフリ・ファッションおばさん…。欠点や弱点、悪い癖を自分から引きはがせずに、あがく女たちを描く7つの短編集
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こんな人、いるいるといった女性像を7つ集めた短編集。
タイトルの「こんなわたしで、ごめんなさい」が一番印象に残った。美人や巨乳の持ち主はそれなりに大変だ。
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7タイプの女性が登場する短編集。今回は共感出来るタイプは少なかったのが残念だったけれど、それなりには面白かった。
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女による女のための女だらけの超ビターな短編集。
こんなに辛口なのに読後感すっかりなのは平節と呼びたくなる軽妙な文章のおかげか。
episode3のタイトル「イガイガにチョコがけするのも年の功」が秀逸。
ある程度年齢を重ねた女なら誰しもこうやって生きてるもの。
この作品にはたくさんの女が出てくるけれど共感しっぱなし。
読めばきっとどこかに自分がいる。
女であるわたしはとても楽しくうなずきながら読んだけど
この内容は男性にはキツイかも…?
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平安寿子さんの新刊、短編集。
あぁ、いるんだろうなこんな人…と思わずにはいられない登場人物。
平さんの洞察力にはいつも感心しながら面白く読んでいます。
今回の一番のお気に入りは「カワイイ・イズ・グレート! 」
デコデコフリフリの服の趣味の義理の妹、道子を苦々しく思う小姑の梢。
道子に対して辛辣な物言いの梢ですが、ある時気持ちに変化があり、それはなんだかうれしい感じで、読んでいて気持ちよかった。
どの作品も終わり方が良い感じで好きでした。
いつも鋭くて、ハッとさせられる平さんの作品、いくつか引用をのせます。
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「婚活の外へ」
彼は基本的にいい人だが、自分の嫌いな物事に関しては恐ろしく冷淡になれる。
あまりにも、まっすぐ。あまりにも、単純。あの人は、いじめられたことなんか、ないんだろうな。
「イガイガにチョコがけするのも年の功」
人は人を、外見や物腰で判断する。それを、表面しか見ない愚かさと軽蔑するのも、実は傲慢なことなのだ。内面を抑え込んで見せまいとする人間が愛と縁遠くなるのは、当たり前ではないか。
「カワイイ・イズ・グレート! 」
そんな風に常識とか世間体をふりかざして人を批判するのって、なんだか…、虎の威を借る狐そのもので、みっともない。
自分と価値観が違うものにぶつかるとすぐに否定して、ちゃんと見ようともしない。そういう性分で損だなと思うようになったのよ、この頃。
「こんなわたしで、ごめんなさい」
早弓は見知らぬ人と打ち解けるのは得意だが、うまくいかなくなった人と仲直りするのが大の苦手だ。やりづらい相手は避ける。これが、人間関係でストレスを生まないコツだった。ずっと、これでやってきた。でも、それじゃ、いけないのか…。そう言えば、早弓は「ごめんなさい」を言わずに、この年まで過ごしてきた。失敗しても、怒らせても、舌をぺろっと出せば許してもらえた。大人になると、それがお詫びの印のギフトになった。それでなんでも許された。それが習い性となると、ごめんなさいと頭を下げることができなくなった。頭を下げるのは屈辱的行為に思われた。
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7つの短編を読み終わって、表紙カバーを見ると、そこには、今読んだ女たちがごっちゃりと並んでいた。
こんな人、いるいる!と、なんだか誰かのことを(たとえば父、たとえば母、たとえば…)思い浮かべたりして読んでいると、それがだんだん自分のことのように思えてきたりする。タイラアスコは、よくまあこんなに人の心の機微を観察してるものよなあと思う。その表現力にもいつも感心する(ちょっと筆がすべりすぎてる気がするときもあるが)。
「カワイイ・イズ・グレート!」がとくにおもしろかった。
義理の妹、といっても年上の道子は、初めて会ったときから、ぶっとびの服装だった。ピンクのデコデコのフリフリ、リボンやフリルやらカワイイが満載、50を過ぎても平気でそんな格好をしている。義理の姉である梢は、そんなことができるのは前衛芸術家かお笑い芸人だろうと思う。はっきりいって、こりゃバケモノだと思う。
小姑として、梢はチクチクといやみを言ったりする。大人になってそんな服を着てるなんて、人に何か言われるでしょうと。道子は笑ってこう答える。
▼「そりゃ、よく、からかわれますよ。でもね」
「からかわれるくらいで着たい服を着るのをやめるなんて、バカらしいでしょう」(p.206)
これは異星人だ、まともな地球人には太刀打ちできない。だから梢は実家とのつきあいを減らし、道子のワルクチを娘にたれながしてきた。
その娘から、梢は言われるのだ。
▼「小さい頃はお母さんの言うこと丸ごと呑み込んでたから、ミッチーのこと、ヘンだと思ってた。まりあちゃんにも同情した。だけどね、お母さんのミッチー嫌いにも、実はムカついてたのよ。小さい頃は自覚できなかったけど、大人になったら、悪口聞かされるたびに耳が腐りそうだった。お母さんは了見が狭い。ミッチーは個性的なだけよ」(pp.215-216)
「誰だって、あれはおかしいと思ってるわよ」と言い返す梢に、娘は、そんなふうに常識や世間体をふりかざして人を批判するのはみっともないと言った。そして娘は続けた。自分はお母さんに似て、自分と価値観が違うものにぶつかるとすぐ否定していた、そんな自分がイヤで、変わりたい、もっと柔軟になりたい、常識を楯にとって自分から世界を狭くするなんてしたくないのだと。
そういう常識だとかをぶっ飛ばし気味の側から書いてあるのが、「イガイガにチョコがけするのも年の功」。
外見や物腰を取り繕うとかメンツや立場にこだわるなんてアホらしいと、安永泉は思っていた。それが、「正直ではっきりものを言う」ことにもつながっていたのだろう。でも、ものには言い方があるでしょう、と泉の言動をみていると思う(冒頭の場面など、まるで父を見ているかのようだ!)。
▼「人がせっかく気も、お金も使って持ってきたプレゼントを、鼻先で突き返すようなことして。ああいうときは、ありがとうございますって受け取っておくのが、基本的礼儀というものでしょう。あとで人にあげるとか、別の物と交換してもらうとか、なんとでもできるんだから」
「わたし、そういうの嫌いなんだもの」
「泉ちゃんが嫌いでも、相手の気持ちを考えたら、あんな態度には出られないはずよ。可哀想に、恥をかかされて困ってたじゃないの」(p.103)
まるでうちの父である。人の土産を「いらん」と押し戻し、あるいはケチをつけ、たいへんに感じが悪い(その場に立ち会ったときには、身内としてほんとうに困る)。でも、そんな父のもとで育った自分にも、そういう気配がないとは言えない…そう思うと、ドキドキバクバクしてくる。
幼なじみの占部奈津子が世話を焼いて、泉はいくつか見合いをする。その過程で、奈津子に注意されながら、外見のもつパワーというものに泉もちょっと気づく。「それを、表面しか見ない愚かさと軽蔑するのも、実は傲慢なことなのだ。」(p.116)
おもしろい、でも、どきーっとするところもけっこうある短編集。
(9/25了)
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女ならわかるいろんな女性の裏感情がたっぷり盛り込まれた短編集。
さらっと読めました。
自分の嫌な部分を他人に指摘されるとムカーってなってしまうけど、それは痛い指摘だからなんだよね・・・きちんと伝えてくれる人を大切にしないといけないな。
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いるいるこういう人~!
と思いながら読み進めました。
そして自分にも似てるなぁと思う人も・・・
それでも愛すべき?女性の短編集。
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皆誰かに認められたくてもがいてる。
他人から見れば取るに足りないことでコンプレックスを抱えている。
幸せそうに見えるけど、皆何かに悩んでる。
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婚活の外へ・・・主人公は安パイの公務員(いいひと)から求愛されるが結婚に乗り気になれない。迷ううち、同僚の嫌がらせ(?)で別れてしまうが主人公は自分の生き方を少し見つけた気になるのだった。
どうか小さな幸せを・・・爆乳の悩み。最後は幸せなようでよかったよかった。
イガイガにチョコがけ・・・とんがった女性が柔軟な生き方をしようと目ざめるはなし。
自然の法則に従って・・・結婚したい女性が、結婚に興味がなく二股(それ以上)を自然にしてしまう女性とひょんなきっかけで仲良くなり、その女性に勧められた見合いで幸せをつかむ話。
じれったい美女・・・引っ込み思案の美人の親友が、じれったくて仕方ない主人公のブスw。まあお互いに幸せになる。よかっ種。
カワイイイズグレート・・・奇抜な格好の義妹をバカにしていた主人公だが最終的には和解。良い話でした。
こんなわたしで・・・図々しいおばはんが主人公。あやまれっての。読んでていらつきました。。でも憎めないひとなんだろうなー現実にいたら。
いるよねー(はるな愛 古っ)。
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平さんの著書には当たり外れがあると思っているんですが、この本は当たりでした。
コンプレックスがあったり、生き方に迷ったり、自分の否を認められなかったりする女性たちが、最終的に今までのしがらみから解放されて素直に、前向きになる。爽快なお話でした。
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コンプレックスに悩んだり格闘したり笑い飛ばしたり
様々な女性の短編集。
皆にどこか自分と繋がる所あり。
【図書館・初読・11/22読了】
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今年読んだ本で一番好きかも。女友達に配って回りたいくらい。笑 タイトルはネガティブな印象を与えますが、どの作品にも救いがあり、読後感さわやか〜。同年代か年下だろうと思っていた著者はなんと22も年上だった。。凄いな、なんでこんなにわかるんだ。そろそろ60代とは信じがたい。