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なんだか、とても偉そうな作者だ。
現代にハマったステレオタイプの人間だと思った。
まずインテリが過剰になって専門性が甚だしくなると必ずと言っていいほど、神はいないと言いたがる傾向があるようだ。
別に俺は宗教に属しているわけでもないが、その神の御心を否定することによって、自分のことを最大限にアピールしているように思える。それは我々が神の始まり、存在にすごく興味があるからそう言うように思える。
非常に思想が浅い早計な作者だと思う。ただし、専門性は非常に高い。
川の流れはたえずして、しかももとのみずにあらずとゆう確かこんな感じの言葉があったが、偉そうに言ってわかったんだふうになっていて、読み進めるたびにこのことが頭に浮かんだ。
こういう本はは本物ではなく偽物だ。
本物はやはり、自分の内から純粋にアウトプットされてゆく。邪念や余計なノイズがこの作者には多い。現代のインテリ勢の中の成れの果てだ。
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150117 中央図書館
自然界および社会組織に登場する構造・・樹枝状パターン、階層構造・・は、複雑系、カオス理論、エントロピー生成極大化で説明されるのを見ることが多い。この場合、系の内部に構造を仮定せずに、自己組織化・創発・・いわば偶然性・・で構造が生まれてくると説明する。
しかし、著者のベジャンは、これに反対して、「物理的法則」に従う「構造」が、あらかじめ系を支配しているとの発想を示す。ベジャンは工学者であり実際に熱伝達の最適化設計を専門としている。このため膨大な実務経験から、最適伝達を規定する物理的法則が存在すると確信するに至り、ブリゴジンらによる「偶然」が構造を自発的に生むとの考え方に異をとなえる。
この理論が「コンストラクタル法則」であり、ベジャンは、この法則を「流れを最適にする法則は決まっており、デザイン(構造)はこれに従う」と規定する。コンストラクタル法則にもとづいて、生物の「走る、飛ぶ、泳ぐ」行動、樹木の形、社会構造、ジップ法則などが説明できることを、数式を使わずに紹介する。
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・流れを良くするように進化
・生きているとはすなわち流れ続けること、形を変え続けること。
・存続するのは、流れを促進するものだ。
・樹木は水を運ぶためのデザイン。
・アイデアの流れを促進するためには、一流の学者を特定の学校に集中させる階層制のデザインのほうが効果的。
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コンストラクタル理論によってあらゆる現象を流動系として統一的に捉えることができる、という主張がとても面白かった。またこの理論は現象の説明だけでなく、未来の予測や最適なデザインの導出までも可能だという。
しかし厳密性、論理性に少し問題があるような点もそれなりにあり、もったいないところかな、と思う。広い読者層を想定しているのか数式が少なかったのも原因の1つかもしれない。
かといって一般人にも読みやすいかというとそうでもなさそうで、他のレビューにもあるように啓蒙書としては専門性が高すぎる印象。実際に広い層に届いているかといえば疑問であり、少し中途半端な感じがある。
ただ一般書に厳密性を求めるのは酷なので、著者の論文を読んでみることにする。
全体としてはとても興味深く、また論文を読んでみようと思わされた点では、理論を広めることに成功しているのかもしれない。
理論としてもとても面白いものだし、筆者の科学に対する哲学も垣間見ることができて良書の部類だと思う。
おススメ
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万物のデザインは「流れをよくするため」に決まる、というコンストラクタル理論の本。
川の三角州の形と人の肺の樹状構造の類似性などが根拠になっている。
専門性の高い内容で、今一つ楽しめなかった。
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端的に言うと、全ては流動であり全ての流動は流れやすく
なるように変化していくということを書いた本。何よりも
まず全てを流動と見立てるその視点がおもしろい。それに
よって様々なことが説明できていくのは痛快とも言える
内容だった。
ただ、このコンストラクタル理論自体がまだ研究の端に
ついたばかりのためか、ことある度に自説を礼賛するのが
「トンデモ本」を思わせて残念。
表現としては、「流れを良くするように進化していく」の
ではなく、「流れを良くするようにしか変化できない」の
方がしっくり来るな。一応続巻も続いて押さえておきます。
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本書ではコンストラクタル法則と言う、新たな観点からの物理法則が語られる。
正直この法則は抽象的な感じで、雪の結晶の形や、樹々の樹上構造などは何らかの法則の下で成り立っているのは明らかだと思うが、交通であったり政治であったりは後付け感が否めないなと感じた。
その雪の結晶の話だが、確かにあの形は不思議だ。水の表面張力は感覚的にも理解できるが、こちらは確かに何か法則があって成り立っているとの主張は理解出来る。それを熱力学界の巨匠とも言える著者が熱く語るのだから、この先重要な法則として認知されていくのだろう。
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ミクロから積分してマクロを導く科学のアプローチではなくて、マクロを原則としてあらゆる物事を論証していくコンストラクタル法則について書かれる本。