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トーキーが始まった頃の映画界の反応が様々でおもしろい。
その後の歴史の流れが分かっていると複雑な点もあり。
ラストに不満は残るが、前作よりはミステリーっぽくて良い。
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本作は「大都会の漂泊者」という風情を漂わせる「はみ出し刑事」が活躍する“事件モノ”であると同時に、「1930年のベルリン」で展開するある種の“時代モノ”でもある…なかなかに愉しい!!
「1930年のベルリン」は“映画の都”という側面も在った訳だが、それを背景に「映画関係者の事件」が展開するのが面白い。
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面白かった。
ラートに理解者が出てきて良かった。
それにしても中国人って、ほんと何処にでもいるんだな〜
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連続女優殺人事件に挑むラートは独善的な捜査で次第に身動きが取れなくなって行く…。
犯人の動機と手口は上巻の早い段階で当たりがつく。そしてその通り。
読みどころは我が道をガンガン突き進み、全方面と衝突して身動きが取れなくなっていくラートが如何にして己の横紙破りを誤魔化しつつ真相にたどり着くか。
後半、ラートに甘い殺人課課長をはじめ、ケルン時代からの親友、思いを寄せ合う女性、妙に懐く犬などラートの毒気を中和してくれるキャラクタが脇を固め、辛さ半減。
ラートのやさぐれっぷりに辟易した気分を慰めてくれる。
このあと、ナチスの台頭という時代の中でラートがどうなっていくのか、気になる。
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1930年代のベルリンを舞台にした警察系ミステリー小説。俺にしては随分渋いとこを読んだもんだなと自画自賛。
謎解きものとしての出来は凡庸だと思うが、警察小説としてとても楽しめた。フロストのドイツ版というか、無軌道で破天荒な主人公のムチャっぷりがオモしろい。お堅いイメージのあるドイツ人にもこんなヤツおるんやなぁ。まぁ日本人にも鮫の旦那みたいなんがおるんだけど
大戦前夜のベルリンって、その前の戦争で借金背負いまくって不景気で、国全体がもっと暗いイメージかと思っていたけど、映画産業が盛んだったりして意外と元気だったんだなぁと意外に思った。歴史の授業なんてのは一面を教えてるだけなんだろうなぁ。ただ、失業者の鬱憤を反映して共産主義者とナチスが世の中を騒がせている世情が、なんとなく今の日本のネトウヨやらブラック企業で苦しむ連中を彷彿させられて不安。
勢いある勢力に勢いだけでついていくと、ろくでもないことになるぞ。気を引き締めておかないと選ぶのは国民なんだからな(本のレビューから逸脱してるな)
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ベルリン警視庁のラート警部シリーズ、第2弾。
前作ではらはらさせられた彼の気質は相変わらず。懲りろよ。
協調性のない独自捜査というものは、それがプラスに書かれている作品もあるが、ラートの場合はこれでもかとマイナス面が書かれているので、なかなか読む方もつらい。フロストのようなユーモアもない描きっぷりだしね。
おかげで肝心の犯人やミステリーの方が、やや影が薄れた感もあるぐらい。実際、途中で犯人はわかってしまうしね。
それにしても、サイレントからトーキーへの変換って、やっぱり大きな出来事だったのね。「雨に唄えば」を思い出したわ。
あの芸術を留めておきたい、という気持ち自身はわからなくもないのだけど。
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(上巻から続く)
警察関係者だけでなく、
犯罪組織のトップ、いかがわしい店で知り合った映画プロデューサー、
元隣人の新聞記者と、
前作からの顔なじみが登場しているのは楽しい。
それにしても、
本筋である殺人事件の捜査、父親経由の脅迫事件の調査、
家庭的な恋人との関係、チャーリーとの復縁、
映画プロデューサーやマフィアからの依頼、親友の来訪、
その間に同僚を殴ってしまったことの処罰ととにかく忙しい。
気になるのは、亡くなった女優の飼い犬だったキリー。
ラート警部が引き取ることになったが、今後やいかに。
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前作①より面白かった
キリー(犬)登場させて、ラートの株上げ作戦か?
まぁ、少~しではあるが、上がってはきてますよw
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ベルリン警視庁殺人課警部ゲレオン・ラート。
今回もがんばりました。
優秀なだけにスタンドプレーで上司に怒られる。
優秀なわりに少々脇が甘い。
シリーズ第2作で
そんなラートのキャラクターが確立した様子。
ダメ出しするならば(少々ネタバレ)
ドイツの映画界が
サイレントからトーキーへの過渡期にあって
映画女優の被害者が○○を○○されているならば
犯人は自ずから明らかだと思うのだが。。。
警察がその辺りになかなか気づかないのは
どうなのかな、と思った。
でもこのシリーズ好きです。
続編「ゴールドステイン」読み始めました。