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あんまり長い間放置されてると忘れちゃってましたけど、やっと次で最後なんですね。「王家の紋章」とか「ガラスの仮面」とか作者が死んだらどうしようって思う作品の一つだったんで、終わりが見えてよかった。
さて、最初に家系図が出てきて、天智天皇と天武天皇の妻子が出てきて、複雑な家系に、読みながらも途中何度もこのページを見てました。家系図のページ作った人、すごいと思います。
9年も無駄に穂積を待ち続けていた但馬でしたけど、ふとしたきっかけで外に目を向けるようになり、穂積と再会はしましたけど、ようやくふっきれたみたい。穂積はまたも自分勝手な言い訳してましたけど、また年月が経って、穂積が求婚してきてもばっさり断って欲しいなって思いました。
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三年半待ちに待った待望の最新刊。
穂積皇子への執着からようやく解放された但馬皇女の清々しさに救われる思いになった(ほんとに九年以上かかったんじゃないかしら>作者の遅筆)
大伯皇女の棺の前で讃良と安麻呂が和解する流れも美しかった。
阿閇皇女、強くなられましたね…思わず涙が。
いよいよ次巻が最終巻。今度は三年も待たされることがないとよいです。
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おおお、天上の虹の最新刊が出ている…!4年ぶり…!
次巻で最終巻だそうです。
頼りない孫の天皇を叱咤激励しつつ、病気をおして政務に励む讃良。
不定期の単行本発行になって、全然でなくてでなくて、それでも最後まで描き続けてくれる里中先生には感謝だけど、出来事よりも人物の心情の揺らぎを丁寧に描く初期のころの方がよかったなぁ。。
最近は、讃良の死に向けて歴史を淡々と追っていくようになってるというか。
天武天皇亡きあと、大津、十市、高市たちが次々と亡くなって、藤原一族が表で裏で動くようになり…
人物的な魅力ある人が減ってしまったのだろうなぁ。
それでも最後まで追いますから、先生頑張って最終巻出してくださいませ。
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うおお、次巻完結か・・・。
楽しみなような・・・でも寂しいような・・・。
但馬皇女が少し前向きになったのは救いかなあ。
30年・・・、作者も自分も歳をとるハズだ(笑)
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但馬ちゃん、10年近く無駄に生きてきてそれを悔いて前向きになったのが良かったね。でもそんなに長くふさぎこんでいられるものなのかね、人間って。まあ私が20年も耐えているんだからできないこともないのか。
穂積と思いっきり喧嘩別れしてもらいたいくらいだわ。
最後まで自分のは自分を妬むものがあらぬ噂をと言い張る穂積に弓削と同じようなダメージを与えてやりたかったと思う。
安万侶が大伯のおかげで穏やかな人生を手に入れ、後世に名を残したことも感動。
太安万侶の「多」が「太」に変わってる理由、里中先生のこじつけにしては出来すぎ、事実なんじゃないかと思っちゃいます。
ほんとに大津の息子だったらいいのになあ。
次巻は年内に出したいと里中先生が仰ってるとか、期待してます。
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約3年半ぶりの新刊!
登場人物がしっかり肉付けされていて、それぞれの立場から誠実に描かれているのがいい。
敵対する人物であっても、どちらの言い分も深く考察してある。それらが相乗効果でポリフォニーを成している。
これは本当に壮大な歴史絵巻。ラスト1巻はやく!
最後にちらっと出てきた葛城王って、後の橘諸兄だよね。
「降る雪の 白髪までに 大君に 仕へ奉れば 貴くもあるか」
万葉集に載っている橘諸兄の歌。
白髪となるまで氷高(元正天皇)にずっと仕えた諸兄。
皇位についた女性は、生涯独身と定められている。
4歳年上の美しいひとを、諸兄はどんな思いで見つめていたんだろう、とか想像すると、もう!
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ついに最終巻の1つ手前まで来ました!
持統さんはもう上皇で、恋愛にも関係ないし、大きな政変もないし、物語は正直言ってかなり地味です。
額田王さんとかどうしてるのかな。
全然出てこなかったけど…。
でも、長期未完の連載がここまで来ただけでも感無量。
最終巻が今から楽しみだな。
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「天上の虹(22)」里中満智子著、講談社、2013.08.23
190p ¥535 C9979 (2017.10.21読了)(2015.09.10購入)(2015.08.04/4刷)
国史編纂の事業が進む一方で、遣唐使派遣が計画されている。遣唐使派遣には多くのお金がかかるし、派遣される人たちが海を渡るときに危険が伴う。
貧しい人たちが多くいる中で、遣唐使派遣に使われるお金は、貧しい人たちのために使われるべきではないかと珂瑠は考え、讃良のやることに疑問を感じている。
遣唐使として派遣される人たちに話を聞いたり、実際に大陸からもたらされた植物や薬などが人々の生活向上に役立っていることを見たりするうちに遣唐使の意義に納得する。
遣唐使の一員として、山上憶良が登場しています。
【目次】
第62章 うつそみの人々
第63章 親と子
第64章 遣唐船
●律令制(162頁)
立案や決定のすべてが天皇のお考えに左右される時代は終わり――
役人全員で国を動かす新しい時代が始まるのです
天皇の役割は?
役人たちの決定を承認していただく最高権威です
☆関連図書(既読)
「天上の虹(01)」里中満智子著、講談社、1984.09.14
「天上の虹(02)」里中満智子著、講談社、1985.05.14
「天上の虹(03)」里中満智子著、講談社、1986.01.14
「天上の虹(04)」里中満智子著、講談社、1986.11.14
「天上の虹(05)」里中満智子著、講談社、1987.07.13
「天上の虹(06)」里中満智子著、講談社、1988.03.12
「天上の虹(07)」里中満智子著、講談社、1988.12.13
「天上の虹(08)」里中満智子著、講談社、1989.10.13
「天上の虹(09)」里中満智子著、講談社、1990.09.13
「天上の虹(10)」里中満智子著、講談社、1991.05.13
「天上の虹(11)」里中満智子著、講談社、1992.02.13
「天上の虹(12)」里中満智子著、講談社、1992.11.13
「天上の虹(13)」里中満智子著、講談社、1993.08.10
「天上の虹(14)」里中満智子著、講談社、1994.07.13
「天上の虹(15)」里中満智子著、講談社、1995.04.13
「天上の虹(16)」里中満智子著、講談社、1997.08.07
「天上の虹(17)」里中満智子著、講談社、1999.06.11
「天上の虹(18)」里中満智子著、講談社、2002.01.11
「天上の虹(19)」里中満智子著、講談社、2003.01.10
「天上の虹(20)」里中満智子著、講談社、2007.02.13
「天上の虹(21)」里中満智子著、講談社、2009.12.11
(2017年10月23日・記)
内容紹介(amazon)
大化の改新の年に生を受け、激動の人生を送った女性の生き様を描いた歴史ロマン傑作! 女帝・持統天皇は日本初の国史編纂を急ぐとともに、唐との外交再開を決意する。その決断に、現天皇であり孫の珂瑠が反発。描き下ろし単行本最新刊、4年ぶりに発売!!
(表紙の袖より) STORY
大伯皇女が静かにこの世を去った。その殯で、上皇・讃良は残された人生を思い、穂積皇子に捨てられた但馬皇女は人生を見つめ直していた。天皇・珂瑠の周囲でも妻たちがそれぞれの思いを巡らせ……。
(表紙裏より)
かつて白村江の戦いで大国・唐の脅威に怯えた讃良。上皇となった今、律令制も整い国内安定は目前に迫った。次は長年の願い、遣唐使派遣……。しかし、国の未来のため外交を重視する讃良と、民を思う���皇・珂瑠が対立する。