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○引用
「私は、可能な限り仕事本来の目的だけを考えようと努めました。それに、どんな小さな仕事であっても、純粋にその仕事の目的だけを考えて工夫すれば、達成感があり、とても楽しいということもわかりました。」
「川の流れに身を任せて淡々と生きているように見えて、江口さんのように素晴らしい見識と人格を持った人がこの世の中にはまだまだたくさんいる、ということだ」
「自己の芸風を確立するえでは、誰もが注目する成功事例の存在は時として障害となる。成功の巨大さゆえに、その背後にあるストーリーの時間的な奥行きを無視して、表面をなぞりたくなる誘惑に駆られる。見える部分だけ真似をすれば、自身の芸風に破綻をきたす。」
「人間の成熟は生活ルーティンの錬成にある」
「知識や対象そのものよりも、その背後にある論理にむしろ関心がある」
「世の中に生きている人間が織りなしているロジックみないなものを、追っていくのが好き」
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・ストーリーとしての競争戦略
・元祖テレビ屋大奮戦
・一勝九敗
・バカなとなるほど
模倣障壁
・日本の半導体40年
mentaltemperature
ソニーのトランジスタラジオ
・スパークする思考
・最終戦争論
・日本の経営をつくる
アーリーウィン
・おそめ
・HotPepperミラクルストーリー
・ストラテジストにさよならを
・レコーディングダイエット
・プロフェッショナルマネジャー
・成功はゴミ箱の中に
・映画はヤクザなり
・市場と企業組織
SECIモデル:流れを経営する
イノベーターのジレンマ
非合理の合理性
取引コスト(限定合理性、機会主義、複雑性、少数性、雰囲気、技術的分離可能性)
・生産システムの進化論
・日本永代蔵
・10宅論
・直球勝負の会社
・クアトロラガッツィ
・日本の喜劇人
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書評集、と見せかけて実は戦略論の本。ケーススタディ的な感覚で読むと面白く読める。著者の読書に対するこだわりが垣間見えると同時に、自分がいかに読書が足りないかを痛感させられる。
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0を1にするのがセンス
1を作りあげるのがスキル
なのかなと思う。戦略を作る能力はセンス。そんな話を書評と共に語るのがこの本なのかなという理解です。書評なのか、著者の独り言なのか、よく分からないところもありますが、まあ面白いです。インタビューで運動嫌いとか、インドア派とかのくだりが超共感出来た。
その他気になったところ。
>根っからの興行屋の井原は 、参謀本部では力が発揮できない 。もちろん管理職としても客観的には有能だっただろうが 、少なくとも本人は向いていないと感じていた 。
現場から離れたら力が発揮出来ないと自分で判断して、管理職に抜擢された後に辞めたという話。ピーターの法則に逆らう動きが面白い。
>リ ーダ ーとはようするに 「スト ーリ ーを語る人 」だ 、と平尾さんは言い切る 。
ストーリー=ビジョンの話なのかなと思う。
>知的活動とは 、ようするに 「抽象と具体の振幅 」だと僕は考えている 。
抽象はセンス、具体はスキルではないでしょうか。
>早く帰って仕事以外の好きなことをやりたいものだから 、なるべく早く終わるように 、一つひとつの仕事について 「この仕事の本筋は何か 。どうやったらきちんと早く終わるのか 」をまず考える 。考えてから手をつける 。そうこうしているうちに 、 「会社の仕事というのは 、すべて単純で合理的なものである 」という事実に出口さんは気づく 。
プロセス全体をマニュアル化するのではなく、この本筋のみをまとめるのが良いのかなと思う。
>もし 「市場価値を高める 」という理由でスキルアップを目指すのなら 、今市場で必要とされているスキルよりも 、自分の芸風についてもっと真剣に考えたほうがいい 。
芸風=本能的な執着ってことみたいですが、人や周りがどうこうよりも、やっぱり自分が何したいか、どうなりたいかが重要ってことですよね。
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何冊もの本を読み説いている。ところどころ関心が薄い章は飛ばしながらだったが面白かった。ストーリーとしての競争戦略はまだ読んでいなかったが、この後読もうと思う。
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再読。
最初に作者本人の本、次は絶版書の紹介というツカミから、1冊の本を自分の色眼鏡でトコトン読みたおすという趣向が楽しめる。
文庫本である本書の読書中、ところどころに既読感があった(シナリオ骨法10か条の話など)のですが、きっと読んだ本の解説だからとスルーしていましたが、読後に確認すると、2017年6月既に単行本で読んでいたものだとわかり、愕然と・・
その時の評価はイマイチだったのですが、今回は面白く読めたのもなんだか・・
さらによくよく考えてみると、この本で紹介された「クアトロ・ラガッツイ」を読んだのは、この本がきっかけだった(もしくは出口治明氏か?)に今更気づきました。
最近多いこの現象、困ったものです。
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経営学でなく経営論を生業とする著者が読書によりどのように内在論理を読み解いてきたかを、楠節で語り尽くす一冊。ほんの少し読んだことのあるのもあったが再読必須。仕事以外で年間300冊の中からの絞り出されたコクのある文章。
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160827 中央図書館
経営学の名作から、芸人俳優の自伝、怪物経営者のノンフィクションなど、興味の赴くままズルズルと読んでいくらしい。楠木せんせの傾向としては、筋と(あ、「ロジック」もしくは「ストーリ」だな・・)プリンリプルがブレない、そしてポジティブに物事を捉える人にシンパシーを覚えているようだ。
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ただの書評集なんだよね・・と思って読み始めたのだが、確かに書評集なのだが、何か違う。
一つ一つの本の紹介ではなく、いったん読みこ読み終わったた上で、その真髄を楠木節で語る本であった。
あーつまんないなぁと読むのやめようかと思いながら読了したのは、これが初めてだ。
読み出すとなぜか心をつかむ楠木節。恐るべし。
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vol.215 あのベストセラー『ストーリーとしての競争戦略』の原点を発見!http://www.shirayu.com/letter/2013/000435.html
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本書は 楠木建の前作「ストーリーとしての競争戦略」の内容を書評で具体化するというコンセプトです。文章はゴツゴツしているけれども、内容はとても良かったです。
本人が面白がっていること。自分で心底面白くなければ、人がついてくるわけがない。ただし、誰もが喜ぶということは、本当に喜ぶ人は誰もいないのと同じこと。優秀な人というのは面白がる才能の持ち主だ。面白がる才能は人間の能力の本質のど真ん中といってもよい。時間をかけてでもそうした才能を開発できるかどうか、ここに本質的な分かれ目がある。自分が好きなこと、面白いと思うことを仕事にする。面白いからのめりこめる。普通の人にはできないような努力を投入できる。好きこそものの上手なれで優れた成果が生まれる。だから世の中と人の役に立つ、やりがいを感じる、ますます仕事が面白くなる。
自分にとって切実なものは何か、理屈抜きの自分の血の騒ぎは何なのか、そういう自問自答が戦略ストーリーの起点にあり、終点になければならない。自分にとって切実なもの、それが戦略の原点であり、頂点である。
自分でよくわかっていることしか書いていないということ。中途半端にしか理解していないことは書いていない。
情報の豊かさは注意の貧困をつくる。情報は、集めるな・整理するな・覚えるな。情報のインプットを増やしていけば、自然とアウトプットが豊かになるということは絶対にない。
物事の順番にこだわる。
勉強の王道読書。読書はコストパフォーマンスが最強。もう現代社会の奇跡といっていい。現代社会の到達した豊かさは読書に象徴されている。
勉強の面白さは、ひとえに知識の質に関係している。上質な知識とは何か。それは論理。論理化されていればことさらに新しい知識を外から取り入れなくても、自分の中にある知識が知識を生むという好循環が起きる。
知的活動とは、ようするに抽象と具体の把握だと僕は考えている。抽象と具体の往復の幅広さと頻度とスピードを指していることが多いと思う。具体をいったん抽象化して、抽象化によって本質をつかみそこから得られた洞察を再び具体的なモノなり活動に反映していく。
長所と短所はまったく同じもの(その人の個性)。長所を伸ばして、短所を直すという考え方は、そもそもありえないと思っています
人間として最上の美徳は素直さであること。実績や経歴や能力よりも素直さ。
深い洞察からくる信念に根差した哲学があれば思考と行動がぶれない。だから意思決定も早くなる。自分の持ち場で、一所懸命に生きることがいちばん自然な形。こちらがブレなければ相手が勝手にブレてくれる。
どんな仕事であれまずセンスありき。自分のセンスをつかみ、芸風を意識的に育て、それにフィットするように仕事をすることは決定的に重要だ。スタイルが決めて。芸風はただ一つ。仕事でプロとして生きていくことは、そもそも自分の芸風と心中するということだ。
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6章の石原莞爾についての考察が特に良かった。石原はナポレオンとフリードリヒ大王を思考の「極」として捉え自らの立ち位置、ひいては大日本帝国の立ち位置を模索する。ヘーゲルの弁証法やポーターのマトリクス分析等を思わせる石原の発想と行動力に感動。
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著者の好みの本とともに、繰り広げられる世界。
この方、かなり本がお好きだとわかります。
読みたくなった本がまた増えた。
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抽象化と具体化
バカなる
完全分業と一貫型の違い
歴史に学ぶ
直列型のシナリオ
冷たい経営
豪放磊落
自分の色
学びを一言で綴っていくとそう言うこと。
プロフェッショナルマネージャーとレイクロックの自伝は読んでみなくてはと思う。
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書評が本になるというのも面白いですね。
しかも著者が好き勝手に書いているという。。。
いくつか良い内容がありますが一つだけ代表して抜粋。
長所と短所は全く同じもの。
長所を伸ばして短所を直すという考え方はそもそもありえないと思っています。
無邪気にそう考えている人は、トレードオフというものが理解できていないのです。
人はすべて、三角形や四角形であり、長所を伸ばして短所を直そうとすれば、
三角形や四角形の中に収まるちいさな円になってしまうだけではありませんか。
(「直球勝負の会社」出口治明)