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さわや書店や八重洲ブックセンターなど有名書店員オススメ本のポップを見て試し買い。
【ザッと内容】
舞台は江戸時代。おけら長屋(今でいうアパートのようなもの)に住む住人たちのドタバタ劇が5編入った一冊。
どの短編も笑いあり、涙ありで江戸という下町で生きる庶民の人情がギュッと詰まっている。
【こんな人にオススメ】
・時代小説が好きな人
・ほんわかストーリーが好きな人
【感想】
うん。面白かった。どの短編も小さな劇を見ているような感じで起承転結がとてもうまく盛り込まれていた。
登場人物も個性豊かで魅力的。ほんわかストーリーで違う世界に入り込みたい人にはオススメの一冊。
気になって著者の畠山健二を検索すると、昔は漫才の台本を書いて賞を取ったりしてる様子。さすがです。ストーリー構成が非常に上手い。
2巻以降も夢中になって読み漁るかと言ったら、そこまでではないが笑、買って損はなし。
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地震で本棚が崩壊した実家を片付けに行った折に見つけ、貰ってきたうちの1冊。
単細胞な住人の集まる長屋の話はまんま落語。どんな問題も他人事で終わらせず、時に干渉しすぎるから、話がへんてこな方向へ。「万松は禍の元」とはよく言ったもの。ひとつかふたつ、イライラさせられた話もあります。だって、アンタら、鉄斎さんのこと疑いすぎやろ、それだけ世話になっておきながら(笑)。しかし最終話ではそのイライラも飛んでいきました。楽しい。
単巻だと思って読み始めたのに、げげっ、10巻もあるんだわ。続編も実家にあるのか確認しなくちゃ。
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なんというか、こう、軽い読み物としての優れた時代小説。登場人物の軽快なやりとりが落語のそれと同じノリ。作者さんは元々漫才の台本なんかも書いていた方だったんですね。まさにそういう感じ。落語も放送作家的に噺を考える人っていうのもいるのでしょうか?
あまり暗くならずにさらっと読めるのが利点であり、ちょっと物足りないところでもあるかもしれない。ちょうど直前に宮部みゆきの時代小説読んだばっかりだからそう感じたのかも。
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7つの短編、ひとつひとつがまるで落語のような…笑いと人情に溢れた話。
米屋、酒屋の奉公人、呉服屋の手代、職人達にその家族、訳あり後家と多彩な面々。
そこに浪人が加わり、絶妙なバランスで話にオチがついてくる。
肩肘張らずに読める、時代小説!
話が進むにつれ面白さが増すので、これは続きが気になる!
おけら長屋の住人達の今後に期待です\ ♪♪ /
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古典落語のようなテンポとユーモア溢れる会話で始まる冒頭数ページを読んだだけで、お気に入りのシリーズになることが決定しました。
落語や物語に出てくる江戸の長屋に住む人たちは、適当に生きているようで妙な矜恃もあり、苦難にもへこたれず、人情があって、とにかく毎日が楽しそうで羨ましい。
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よし、見つけた。安心の江戸市井人情モノ。これでしばらく安心だ。
深川澪通りシリーズを読み終わってしまい、宇江左真理作品も既刊はすべて読了。葉室麟では清潔に過ぎるし、居眠り磐音は(いずれ読みだすだろうが)グイン・サーガ並みの物量で手を出しにくい。
ってなわけで、人情モンに飢えていた。このタイミングでこのシリーズに出会う。正に「念ずれば通ず」だ。助かった。
小説としての読みごたえは薄い。文章は軽い、新作落語の活字化のような味わい。でも、人情はたっぷり。フィクションならでは勧善懲悪と、居心地の良いハッピーエンド。気の置けない読書を存分に満喫できる。
読み応えのある小説は勿論大好きなのだが、緊張を持続して読み進めるストーリーばかりだとさすがに疲れてしまう。遠田潤子やジョンハートなんかの、魂の叫び小説ばかりを読めば心も荒んでヨレてしまう。その合間には、こういうユルいヌルい居心地のいい本を読んでメリハリをつけたくなるのである。
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初めての畠山健二さん。本所おけら長屋第1弾。まるでリアル落語の世界、大家の徳兵衛、左官の八五郎、後家女のお染め、ご隠居、訳ありご浪人があんなこんなで毎日が大騒ぎ。本所おけら長屋シリーズ全12巻で80万部突破時代小説では珍しく読書の6割が女性らしく、カバーのイラストも可愛ゆく変更されたようです。読みやすく楽しめました。
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内容(「BOOK」データベースより)
本所亀沢町にある「おけら長屋」は騒動の宝庫だ。大家の徳兵衛、米屋奉公人の万造、左官の八五郎、後家女のお染―ひと癖ある住人が入り乱れて、毎日がお祭り騒ぎ。そんなおけら長屋に、わけあり浪人の島田鉄斎がやってきて…。貧しいくせにお節介、そそっかしいけど情に厚い。そんな庶民が織りなす、江戸落語さながらの笑いと情緒にあふれる連作時代小説。文庫書き下ろし。
令和元年9月15日~19日
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2019/10/8
1話目の大熊が逃げ切っておいおい大丈夫かと思ったけどその後は納得のいい話でした。
鉄斎さんが一人で素敵。
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笑点で木久扇さんが紹介していたので読んでみた。江戸の長屋の人々の暮らしがいきいきと描かれている。落語の世界に近い。人情話にほろりとさせられる。
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新聞での書評と文庫本の帯に釣られて読みました。
しかし、あまりにも軽すぎて心に残るものはありません。
「笑えて泣ける時代小説の決定版」といううたい文句は、他の作家に対して失礼だなぁ。
買ってしまった事、本当に残念でした。
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江戸の本所亀沢町にある"おけら長屋"に住む十二の店子+大家の日常を描く人情話。
みな貧乏ではあるけれど人情味はたっぷり。
クスッと笑った後は、ほろりと涙ぐむ。
野暮なんて言われちゃ黙っちゃおけねえ。
威勢がよくてお節介、涙もろくてそそっかしくて人がよくて。
落語を聴いているようなテンポの良さに読んでいてスカッとする。
"おけら長屋"には武士・商人・職人等という、身分なんてケチくさいもの存在しない。
みんなが等しく寄り添って暮らしている"家族"だ。
長屋の用心棒的存在の鉄斎さんの言う通り、湯船に浸かっているかような心地よさにほっこりする。
"おけら長屋"の禍の元・万造と松吉の迷コンビの、続編での更なる活躍にも期待したい(他のみんなはありがた迷惑だろうけれど)。
雪の寒さを一時忘れさせてくれる温かみのある連作短編集だった。
「江戸で、おけら長屋のみなさんにお会いできて本当によかった。温かくて、酔狂で…。あの長屋で暮らせたら楽しいでしょうなあ」
ほんとその通り。
私も"おけら長屋"の一員に加えてほしい。
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軽い感じであっさり読める感じでした。
あまり人情とかそういう感じではないので、それを求めて時代小説を好んでいる方には物足りないと思います。
新しい表紙で出ているようで、こちらの方が中身とリンクしている感じです。
ちょっと落語的なところもあると思います。
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フォローしてる方がこのシリーズを読まれていて、面白そうなので手を出してみた。
江戸物は宮部さんのしか読んだ事ないけど、好きなのでワクワク。普段ミステリばかり読んでいるので事件的には物足りないが、長屋の人間関係がいい!
本当に江戸の人達はこんな風に生活して居たんだろうか?大家が親代わりで長屋同士で対抗意識もあったりして。
今こう言う濃厚な隣人関係ってあんまり無いから、助け合って、お互い心配しあって、一人暮らしでもお節介焼きあって……
登場人物達が生き生きと描かれていて本当に楽しい。
トンチンカンな箱入り娘には大爆笑したし、子供子供していた久蔵が最後立派な男になって行く成長が嬉しかった。
このシリーズ沢山出ているみたいなので読んで行こうと思う。良い本を教えていただき感謝です!
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第二巻から読み始めてしまったが。。。
シリーズ最初のこの本。
登場人物たちの説明と、どんな風にやってきたのか、浪人、島田鉄斎についてが詳しく描かれている。
多少の話の前後はあるが、いくつかのエピソードが温かいムードを作り上げている。