紙の本
都市を中心とした、文化の考察
2016/05/02 11:06
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投稿者:simon.n - この投稿者のレビュー一覧を見る
都市を主題にに8つのテーマから構成されています。もともと私がが都市が好きだったこともあり、全体を通して興味がわくような内容でした。
テーマは、「到着」、「滞在」などに分けられています。その範疇は歴史学、地理学、文学、カルチュラルスタディーズなど多岐にわたっています。そのため、あるひとつの分野にしか興味がなくとも、都市を媒介に興味の範囲が拡大していくと思います。それがこの本のよいところに感じます。実際、文中に登場した本やその作者の著書に実際に触れたりしてかなり知識が広がったりもしました。
ただ、作者が英国の方だけに、英国、欧州、南北米州、北アフリカなど自身と親和性の高い地域が中心になっているように感じられたのが残念な点です。
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第1章 到着
第2章 歴史
第3章 習慣
第4章 滞在
第5章 街をさまよう
第6章 マネー
第7章 余暇
第8章 都市を超えて
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古代から現代まで都市が持つ共通性や変遷について、8つの切り口から迫っている、ユニークで楽しい読み物。
古今東西、人間が求めるものや行動パターンが似通っていること、それゆえに都市の姿に普遍的な部分があることに新鮮な驚きを覚えた。
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物事と同じで都市にも始まりがあれば終わりがある。古代文明の都市となり、観光地と化している元都市もあれば、数百年単位で都市の輝きを保ち続けている現役の都市もある。さらに何もない所から都市を築いているドバイのような都市もある。
テーマが壮大なだけにその分本の分量も厚くなる。それでも上下巻ではなく、1冊にまとまっているところがすごい。著者や編集者の腕の見せ所か。
都市の華やかな繁栄を記録していれば、その一方で影の部分であるスラム街についても取り上げている。都市礼賛、あるいは都市批判論ではなく、都市のある姿を様々な側面から論じている。
これからの都市の在り方のテーマとしてエコ、テクノロジーを駆使したスマートシティが挙げられている。著書でも取りあげられているが、中東のアラブ首長国連邦のアブダビ近くに建設中のマスダール・シティ。ハイテクを駆使したスマートシティを目指している。
これからアフリカでも経済発展著しい国や地域が登場して、様々な都市が登場してくるのだろう。そのときにどんな年の在り方を示すのか気になる。
マスダール・シティについて
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%82%B9%E3%83%80%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%B7%E3%83%86%E3%82%A3
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古代都市から廃墟都市になりつつあるデトロイトまで都市についてガッツリ書かれています。記述は都市計画的な部分より、都市生活の方に重点が置かれているように思いました。
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古代、近代、現代あるい欧州、新大陸、アジアと時間と空間を移動しつつ、様々な都市の構造、建築、生活、経済、交通そして文化を切り取りつつ、未来都市を展望する。私の読解力ではそれぞれが断片的でストーリーを掴み切れなかったので、やや読みにくいと感じたものの個々の描写はとても濃く面白く読めた。
大阪で1979年に開業した世界最初のカプセルホテルは黒川紀章氏が設計したとのエピソートは思わぬトリビアでした。
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140118 中央図書館
古代から現代、世界のあちらこちらの「シティ」が目まぐるしく、入れ替わり立ち替わりモンタージュされる。わけがわからなくなっておなかがいっぱいになる風情。