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出版社の詳細情報ページ:
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(立ち読みできるPDFがupされる予定)
http://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/02/0/0286250.html
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井上さんは、富山の出身で東北大、そして都立大の院で日本語学を学んだ人で、奧さんの黄麗華さんは都立大での学友。とてもおちゃめな人である。この奧さんとの日常で井上さんの言語のセンス、異文化を見る目が養われる。ぼくは井上さんに、この本からは黄さんの背後霊が感じられると批評したが、井上さんも認めるように、黄さんとの日常の格闘なくしては書けなかった本であろう。この黄さんは才人だ。ふつうなら、夫ががんばってしゃべる中国語を誉めこそすれ、一々文句をつけたりはしないが、黄さんは違う。すかさずそれは違う!と指摘する。ぼくも人の日本語には一々いちゃもんをつけるが、自分のしゃべる中国語に妻(かりに中国人としよう)が訂正してきたら、そのうち切れてしまうかもしれない。ところが、井上さんはいかにも言語学者で自分の中国語のおかしい所以がなにかを常に考えようとする。本書はそんな黄さんとの間で生まれた、井上さんの日中異文化比較論であり、また日中言語比較論である。ところで、本書のタイトルは中国人の性格の一班を物語ったものであるが、多くの点でぼくにもあてはまるような気がした。
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おもしろかった。日本人と中国人の相手に対する気遣いに関する違いがどういうところから生まれるのかを説明していて、なるほどと思わされる。筆者の奥さんが中国人ということで、そのことから話が展開されたりするので、楽しんで読むことが出来る。
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自分と中国人のおくさんとの間に見出された会話や行動の文化ギャップを中心材料にして、比べて考えること、ただ違いを言いつのるのではなく、共通する枠組みをみつけ、そのなかで違いがどのように発現するかを考える、という思考法を教えてくれる。最後は、そうした観点・方法で、日本語・日本文化の特徴と言われる「はっきり言い切らない」「カタカナ語の氾濫」「集団主義的」の実際を分析しなおす。
中国の他に、韓国語との文法の比較などもあつかっていて、日頃ちょっとふしぎに思っていたことで腑に落ちたものも。
研究の方法をていねいに追っているので、専門に関係なく高校生や大学生が読めば、いい勉強になりそう。
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おすすめ資料 第440回 「娘と息子どっちがかわいい?」 (2018.08.24)
中:「娘と息子どっちがかわいい?」(日:そんなこと聞かれても...)
日:「これ誰の?」「誰のかなぁ」(中:なんで「知らない」って言わないの?)
日本人から見た中国人の不思議、中国人から見た日本人の不思議。
それぞれ納得する理由があるんです。
違いを知るってこんなにも面白い。
【神戸市外国語大学 図書館蔵書検索システム(所蔵詳細)へ】
https://www.lib.city.kobe.jp/opac/opacs/find_detailbook?kobeid=CT%3A7200139369&mode=one_line&pvolid=PV%3A7200337250&type=CtlgBook
【神戸市外国語大学 図書館Facebookページへ】
https://www.facebook.com/lib.kobe.cufs/posts/1808973155819048
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日本語を、中国語や韓国語と比較して捉え直す本。言葉の裏に各国の人々のものの捉え方の違いが垣間見えて面白く、かつその違いは本質的な違いではなくて人間の同じような心理の異なる表象にすぎないと感じた。過程や結果をはしょらずにわかりやすく言葉で明示する中国に対し、日本語がハイコンテクストな言語だということがよく分かった。
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母国語はいちいち意識しないが、いざこれはどういうこと?と聞かれると「?」となったりする。
外国語との比較。この辺の微妙なニュアンスを突き詰めるのは面白い。