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結局慶喜ってこんな感じだよね…っていう残念な気持ちで終了…。
面白かったけど、フラフラしてる慶喜が本当にイライラした。
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江戸時代最後の将軍 徳川慶喜、慶喜に嫁いだ公家の姫 美賀、妾のお芳、それぞれの視点から、江戸幕府の最後を描いた歴史小説。
慶喜がいわゆるだめんずに描かれ、それを受け入れる正妻美賀がかなり魅力的に描かれている。
女子目線の歴史ものはおもしろい。
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静岡で慶喜が大奥を再現!するくだりが楽しい。がんの手術に寄せて脱出帰京の理由を語らせる(解釈を読ませる)のが見事。まとめて読むのはよいものですね。
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歴史小説は好きでも 幕末物は苦手だったのですが、
これは 女性目線で描かれていることもあり、とても読みやすかったです。
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正妻・美賀子と側室・お芳を中心に語られた上巻とはうって変わって、いよいよ政治の表舞台に立った慶喜を軸に物語が進んでゆく。
一つの時代の終焉と共に、お芳は「女」として慶喜を捨て、美賀子は「妻」として慶喜のもとに戻った。
慶喜は「よくわからないお人」として描かれているが、その正体は『徹底した自己愛』。要するに自己中なのだ。政治家としての彼の行動には 正直疑問も感じるが (歴史の大きな転換点、さぞ苦労したとも思う) 隠居した後 カメラや自転車など次々と新しいものに熱中する姿は、呆れつつも なんだか憎めない人だなあと 思ったりもします(^^;)
決して円満ではなかった 長い夫婦生活。
美賀子は、大きな子供のような慶喜を、「妻」として理解し、許すことは出来ても、やはり心の底では女として愛されたかったのではないかな と思いました。
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最後の将軍、慶喜とその正室、美賀子。様々な思惑の中での縁ではあったし、決して「幸せ」な夫婦生活ではなかった、というかむしろ妻から見れば「地獄」であっただろうに、美賀子にとっては「そこそこ満足」な日々であったのかもしれない、と。
今でいうKYの代表選手ともいえる慶喜が思う存分思うままに生きいけたのは美賀子が正室としてゆるぎなくそこにいてくれたからなのかもしれない。夫婦というのは一筋縄ではゆかぬものよのぉ。
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結局のところ、真相は分からないが、岩倉具視のえげつなさはよく分かった。しかし、美賀子さんが乳癌の手術をされたというのにはびっくり!こんな時代から手術できたんだと感慨深かった。
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大政奉還をした慶喜のその後。お芳は去り、美賀子はともに江戸を下る。美賀子の外科手術の際の慶喜の関心の強さなど、奇矯とも思える彼の性格をよく物語っている。
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下巻は下巻なりに良かった。
この時代の他の人の話はよく読むが、慶喜の話は初めて知ったので楽しかった。
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江戸時代から明治へ時代が変わるときの将軍だった慶喜の妻の視点でかかれたお話。
時代小説はあまり読まないし、歴史もよくわからないが、するすると読めた。
歴史としての事実は間違いないと思うが、徳川慶喜や、美賀子の性格、日常の会話など、よく書けるものだと感心する。
徳川慶喜は写真も残っているので、それ以前の将軍とは違い少しは身近に感じることができる。
乳がんの手術をしたり、自転車に乗ったり、蒸気機関車ができたり、その時代にこんなことまで、と驚く。
大きく変わっていく時期だったのだな。
もう一度大河ドラマを見てみたい。
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徳川慶喜と正妻の物語。 慶喜って、大政奉還しか知らなかったけど、変わった人だったみたい。歴史があんましわからないし、よくわからなかったなあ。
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よかった。いいお話しだったかと。
慶喜という『前さま』がわかり。
美賀子さまという方の生き方、考え方が大好きになりました。
駿河で過ごしたお二人の年月は。
側室も大勢ご一緒でしたが。
理解しあえているお二人・・・。
の、ようで。
周りにはわからなくとも。
・・・、で、この感じも良かった。
淡々と、淡々と。
静かな時間。
林真理子の時代モノ。
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公家の姫から最後の将軍・徳川慶喜の妻となった美賀子の人生。
愛妾・お芳の生き方も潔い。
二人の目線で書かれた幕末も分かり易く興味深い。
ひとりの男として慶喜を見てみるのもおもしろい。
その時代の中で強く生きた多くの女性たちに憧れを持つ。
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高知大学OPAC⇒ http://opac.iic.kochi-u.ac.jp/webopac/ctlsrh.do?isbn_issn=9784062185257
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慶喜って一体…まったく…。
美賀子は達観していたのか、そのあり様が素敵で強くたくましかった。美賀子は慶喜の一番の理解者だったのだろう。当の本人はそんなことを思いもしなかったかもしれないけれど。
なかなか美賀子のようにはなれないと思う。ただただ女としての幸せが欲しかっただけだろうに。晩年の慶喜の言葉で美賀子が救われているなら、正妻として過ごした人生は間違いではなかったと確信できたと思う。
この時代の女性は本当にたくましい。
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フォローは入れてるけど「マリコさん、慶喜キライだね」という仕上がりでした(笑)
逃亡劇もそうだけど、維新後の静岡での生活も含めてね。
司馬遼太郎の慶喜を読んだときはこんな嫌悪感抱かなかったもん。頭の良さより好色変わり者を強調してるのが原因だけど、史実、ではあるんですよねえ。作家によって印象変わるね。
それはともかく、町人らしい物言いと思考回路を持つお芳の描き方が上手だなと。
あきらかに皇族の思考回路じゃない感じが分かりやすく描かれていて、美賀子との対比も含め面白かったです。
ただ下巻は、幕末の動乱の歴史を追うだけの記述も多く、読み物としては私は上巻の方が好きでした。。