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星3.5っていうのが自分の評価でした。白河作品の長編はステレオタイプな父親・母親像が多くて作品数が多いわけではないのにちょっと飽きてしまいます。でもボートの上の女性が誰かっていうのがわかったときはちょっと鳥肌立ちました。話の展開は面白いので、キャラクターがネガティブなときの辻村作品みたいに陥らないようになってほしいなあと思いました。
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砂漠で目覚める。電話ボックスが降ってくる。
あからさまな「ここはどこ?」系のステージ開始が思いっきりベタなんだけど、最後まで一気読みできまちた。いろんな糸がつながるにつれて、少しずつ寄せてくる切なさの予感。
この感じ、星新一。
あの世界を、文庫本一冊分にふくらませるとこんな風になるのかなあ、という印象だす。
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目覚めたらそこは砂漠で、空から電話BOXが降ってくる。
電話BOXパートと過去パートが交互に進行する、不条理SFミステリです。
タイムパラドックスとか村上春樹作品に出てきそうなセフレ少女とかタイムカプセルとか、ベタなモチーフがたくさん出てきますが、それぞれの使い方や思わぬ繋がりが新しい。結構、力業を使ってますが…
ラストには、もう勘弁してくださいと言わんばかりの残酷な真相が待ってます。
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まだ読み始めたところですが、
作者の白河三兎は男性かな?
もう当分読まないだろう。
この男女の会話の感じが嫌いすぎて、
読む気が失せた。
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読み物としてはたいくつしないようにうまく構成されているなぁと感じる。
ただ、電話ボックスとか砂漠の世界とか、時空を超えなくても興味深いストーリーだったので、その構成力をもっと母や父、姉のキャラクターづくりに費やしたものを読んでみたいと思った。
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パジャマで砂漠で電話ボックス。
そんな環境で自分のこれまでを振り返り。
色々思い出して考え直して、
日常に戻れるの?
注意深く読むと、繋がりがきちんと見えてきますので、慎重に。
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「プールの底に眠る」「私を知らないで」は大好きなのですが、「角のないケシゴムは嘘を消せない」はちょっと苦手。
なので「角のない~」系の本作は、私にとってはなかなか難しい作品。伊坂幸太郎「オーデュボンの祈り」や三崎亜紀「刻まれない明日」を想起させる内容で、同じような印象を受けました。
イロイロ理屈っぽく考えすぎてしまうのが良くないんですかね。もっと素直に世界観などを受け入れられる頭があったら、違う印象を抱けるのかもしれません…
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始まり方がすばらしー。読後感も悪くなかった。
ちょっと自分の中で整理できなかった部分もあるからもう一度読もうと思う。
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異様な暑さに目を覚ますと、「僕」は砂漠にいた。そこへ突如降ってきたのは、ごくごくありふれた電話ボックスだった。・・・と異様な始まり方が気に入って購入。現在パートと過去パートが交互に進行していき、だんだんと繋がるにつれて、絶望感満載。ラストは・・・んー、なんとも切ない。
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安部公房風かと思いきや、どちらかというと村上春樹風。でも根本的にはミステリーなんだよね。答えを丁寧に提供しちゃっている。最後まで読者の想像に任せるような形にすれば、最高だったかも。基本的に大好きな作風ではあります。他の作品にも大いに興味が湧いてきました。
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白河三兎の最新作。ミステリ作家として、またSF作家として、技量があるのはよく分かるんだけど、話としてはあまり面白くなかった。途中で読むのをやめようと思ったくらい。「プールの底に眠る」や「私を知らないで」と違って、胸キュン要素が皆無だったのが個人的には不満だけど、そこは私の趣味と合わなかっただけだから仕方がないか。(それに、SFはあまり好きじゃないんだよね…)
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「私を知らないで」的な作品を自分勝手に期待したせいなのだろうが、SF仕立てのミステリ小説とも呼ぶべき本作には肩透かしをくった感が否めない。「村上春樹」臭のする会話がやや鼻につくが、両親の愛情に恵まれないまま成長し世俗とのつながりに苦悩する若者の姿が活写されている。
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白河 三兎 『もしもし、還る。』 (集英社文庫・2013年9月)
SFミステリと銘打ってはいるものの、SFというほどサイエンスじゃなく、ミステリというほど謎が解かれるわけじゃなし。
リーダビリティは上々、さらに構成力もなかなか。
同世代の作家が持ってないものを持っているのは確か。
しかし登場人物すべてに共感しづらい。
書きたいことは理解できるが、こういう話にする必然性を感じない。
しかもラストはどうやってもこの着地点しかないところに無難に着地。
うーん。あと2作、読んでみよう。
65点(100点満点)。
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文体が苦手(ノーベル文学賞候補と言われ続けている作家に似ている)。主人公に同情もできず、果たして現世に戻れるのか否かにしか興味がなかった。読後感よろしくない。
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★★★☆☆
驚愕シチュエーションのSF
【内容】
異様な暑さに目を覚ますと、「僕」は砂漠にいた。そこへ突如降ってきたのは、ごくごくありふれた電話ボックスだった。
【感想】
"朝起きたら砂漠にいた。空から電話ボックスが降ってきた"って脅威の設定から始まります。
設定のすごさに前半は読むのが止められません。
が中盤でちょっとネタバラシがあったくらいからダルくなります。
でも後半は一気に盛り返します。
要するにちょっと詰め込みすぎだったので、逆に単調になってしまったのでしょう。
あと、どうもキャラが立たないんだよな。全員著者の頭のなかの人って感じで同じ造形です。
『フォーン・ブース』のような設定なので、映像化したら面白いと思います。連ドラだな。毎週驚きを作れるし。
主演は森山未來さんか山田孝之さんかな。
【引用】
悪意のないお節介ほどたちの悪いものはない。それは時として悪魔のような独裁者よりも手強いのだ。