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なぜ人は物語るのか
オリジナルのカードや方程式を使ったユニークなプロットやキャラクターの作り方を通じて、あなたの「物語る力」を再発見し、リハビリし、発達させるトレーニングとなる全六講義に補講を書き下ろし。徹底して実用的な物語入門書の形をかりながら、「なぜ人は物語るのか」という問題を根本から考え直すためにかかれた批評書、待望の復刊。
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「おはなし」の作り方。スポーツで言えば基礎トレーニング、ベンキョウで言えば計算ドリル、みたいなもの。たぶん、筆者が言いたいことは、「こういう訓練を地道に続けていくと、どこかでブレイクスルーが起こる」ということなんだろうと思います。このトレーニング、やりたいなあ。時間作りたい。
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小説を書きたいと思っているのに書き出せない人は多いが小説以前にプロットすら書けていないことがしばしば見られるという。著者は「小説を書く」という能力が特別な才能ではなく、あるメソッドに沿って行えば、誰にでも〜あるレベルまでは〜書けるものであることを証明しようと試みる。
有名なマンガを盗作してみたりノベライズしてみたり。状況や要素をカードによって偶然に設定してみたり。つまり小説とは崇高なテーマがなければ書けないというものではなく、ある一定のパターンを満たしさえすれば、一応の「物語」を成立させることが出来る、ということである。
もちろんそれが「良い小説」なのかどうかはまた別の話で、作者の個人的な技術や個性といったものが大きく影響してくるのだが、本書ではまずそのためのスタートラインに立つための方法を教えてくれる。
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自分を律するために思想せよ。自己教養のために物語れ。みたいなことはちょっとはっとさせられた。僕みたいな人こそ自分を自分で癒さねばならないのだろう。むー、頑張ろう。
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セオリーに乗っ取った上での「キャラクター小説の作り方」の実践レッスンの講義として進んでいくので、キャラクター小説/ライトノベル作家志望者には手に取るように伝わるであろう内容だし、『物語を頭の中で組み立てていく事』の訓練方法としてとても興味深く、わかりやすい。
個人的に一番ぐっときたのは補講とあとがきで語られる『自分のための教養小説を生み出そう』というメッセージ。
自分も果たしてそこにたどり着けるだろうか、と襟を正したい気持ちになりました。
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物語を書くことは、才能ある一部の人だけができることなのか?本書はこんな疑問から始まります。作家を生業としている人たちがしばしば「先生」と呼ばれるように、確かに物語を書ける人は何だか特別な人のように思えます。しかし、書き方を知らないだけで本当は物語を書くマニュアルがあるんじゃないか、という主張をするのがこの本です。村上龍のような作家の実際の作品を通して、物語のパターンなるものが解明されていきます。自分がそうだと信じていたことが、実はそうではないかもしれないという感覚を味わえる本です。
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小説を書くために大塚英志の書く本が、極めてメカニカルで具体的な指針を与えてくれるので、大塚英志本第二弾として図書館で借りた。
タロットカードのようなものを並び替えて偶然できる単語の並びに基づいてプロットを100個書け。小説を読んで便概を書き、その内容をパクリつつ変化させよ。など、すぐに腕立て伏せや縄跳びのように実行に移せる「メニュー」が六種類並べてある。
せっかくなのでやってみたい。