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「さか上がりができないお子さんへのメッセージ“さか上がりはこわくない”」
幼い頃、さか上がりで格闘されたかたは多いと思います。お子さんの姿をご覧になって、当時の悪戦苦闘した自分の姿を思い起こされるかたもいらっしゃると思います。今回お届けするのは、体育の家庭教師の第一人者・水口高志先生からのメッセージ。さか上がりができるようになるには、鉄棒と向き合う考え方にそのヒントがありそうです。
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さか上がりは、頭と体がさかさまになるので「こわい」と感じる人も多いと思います。こわい気持ちのまま練習すると、きんちょうして体がうまく動かなくなります。まずは、こわい気持ちを少なくする練習をしましょう。
はじめは、鉄ぼうをしっかりとにぎってぶら下がり、顔を反らして、さかさまの世界を見てみましょう。体がさかさまになっても、こわくないとわかるはずです。また、しっかりと鉄ぼうをにぎれば落ちない、ということも体でおぼえられます。
次に鉄ぼうに体をのせて、さか上がりでまわり終わったようにぶら下がります。おなかと手で体をささえているので落ちることはありません。さかさまでもこわくなく、さか上がりでまわっても大丈夫だとわかります。
また、大人(おとな)にさかさまにしてもらうのも、こわい気持ちが少なくなります。しっかりつかまってかかえてもらえば、落ちる心配もありません。
しかし、こわい気持ちはすべてなくす必要はありません。まったくこわくなくなってしまうと、注意することもわすれてケガにつながります。こわい気持ちは少しだけ残して、注意しながらケガなくさか上がりをしましょう。
■鉄ぼうにぶら下がる
鉄ぼうをしっかりとにぎって顔を反らしてみよう。さかさまになれて、手をはなさなければ、落ちないこともわかる。
■さか上がりの終わりの姿勢(しせい)
まわり終わった姿勢になれば、さか上がりがこわくないとわかります。
■さかさまにしてもらう
大人にさかさまにしてもらえば、安心してさかさまになることができる。
~『DVDつき 体育の「強化書」』(水口高志 監修)より抜粋