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読後感はちょっとジメジメもやもや。
学校の中の階級。いじめる者といじめられる者と、それを横目に知らんぷりする者と。環境が変われば、気がついてみれば、いじめられる側になってしまう可能性もある。だから大半の人はむやみに目立たっちゃいけない、イケてなさすぎてもいけないと自分の立ち位置に気を遣う。何だか、せっかくの学校生活も気が抜けない。
民話の中でも村人の階級があり、いじめがある。原因はねたみってことかな、やっぱり・・・。
真帆は生き直しできたんだろうか?子供の頃のいじめが尾を引いているのか、その後の真帆の人生もあまり順調だったとは言えないみたいなんだけど・・・。何とも表現しにくい本でした。
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相原真帆は 高校卒業以来およそ20年ぶりに第二の故郷・火海町を訪れた。
勤めていた会社が倒産し、婚約を破棄し、ハローワークと資格を取るために通っていた学校の往復していたころ、火海町で伝説民話小説を募集してる事を知り、作品を書き上げた。ムジナ伝説の残る火海町。中学のころ、部活でその研究もしていたのだ。
そして、
それをきっかけに、小学校6年生の時の事件、火海町に引っ越してからのさまざまな出来事が 真帆の中に蘇る・・・。
東京の学校で優等生だった真帆。学級委員で、クラスのみんなをひっぱってゆく人気者だった。担任から頼まれて、クラスの中でのイジメをなくした功労者であった筈なのに、その救われた筈の生徒が自殺した。いつしか自殺した子の原因は真帆のように思われ、逃げるように火海町に引っ越してきた真帆。
転校先のクラスでは女王のように君臨する子に しばらくは従っていた。その関係を絶ち、一時は孤独になった真帆だが、中学にあがって、人間関係は一変した。
ムジナ伝説にまつわり、大人たちが隠そうとしてきた差別の歴史。
クラスでおこる イジメの構図と、イジメられてきた子たちの現在・・・。
ラストまで読んでも救われない。
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なかなか、読みづらい本ではあったけど、それでもちょくちょくいいなあと思う感情や情景の描写があった。
久々に小説を読んだ。やっぱり、静かな小説がいい。
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相原真帆の第二の故郷は火海町。ムジナ伝説にまつわる民話小説が賞を取り20年ぶりに再訪する。
封印していた過去がよみがえる。