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≪目次≫
序章 日本庭園とは何か
第1章 日本庭園の源流
第2章 毛越寺庭園
第3章 西芳寺庭園
第4章 天龍寺庭園
第5章 鹿苑寺庭園
第6章 大徳寺大仙院庭園
第7章 龍安寺庭園
第8章 一乗谷朝倉氏遺跡庭園群
第9章 徳島城旧表御殿庭園
第10章 南禅寺金地院庭園
第11章 桂離宮庭園
第12章 日本庭園の展開
≪内容≫
著者の重森千靑氏は、第12章にも出てくる昭和の作庭家、重森三玲氏の孫。本は、よくまとまっていると思う。個人的な見解と断っているが、妥当な感じがする。ただし、石の組み方にこだわっているので、たとえばコケや樹木などに注目して庭を見る人のは、合っていないものかもしれない。私は読んでいて、どの庭にも行ってみたくなった。
10大庭園と謳っているが、これ以外の類似庭園も紹介されているので、実質は30か所ぐらいが紹介されている。惜しむらくは、写真が白黒であることか…
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庭は池を観るもので、石組みにこそ奥深い感興があるという。例えば、一乗谷庭跡は、私には強者どもが夢のあとという荒れた景色でしたが、筆者は頭の中で庭を再現し、石組みフェッチというほどの思い入れのある解説でした。実は、私たちが慣れ親しんでいる庭は、石組みを減らし、自然の景色を取り入れた江戸中期以降のスタイルだそうです。筆者は石組み庭園の復権を目指しているんですね。
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著者は重森三玲の孫で、やはり作庭家だという。だからなのかこの人が特殊なのかよくわからないが、石への偏愛が凄過ぎて引く。石の構造的配置ではなく、石の形状や色などに異常な拘りを見せる。作庭家じゃなかったらこの人は「無能の人」になっていたのではないか。
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枯山水の見方がわかりやすく解説されています。
それまで石庭に足を運ぶことは無かったのですが、京都に寄った際にこの本で紹介されている寺院を拝観しました。ガイドブックとして使用。