紙の本
良いです。
2016/01/17 13:33
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:スミテン - この投稿者のレビュー一覧を見る
多分賛否わかれる本だと思うが、私は良かったなと素直な感想です。タイトルからしてもろ大阪人、関西人気質ですが、本当に関西人は説明や話の後に最後に「よう知らんけど…」と言います。本当です。だって私自身が言うてますから。関西以外の友人、知人に指摘された事や、笑われながら「あんなに熱弁してたのに、最後はようわからんけどってどうゆう事?」って言われた事、多々有り。本自体は柴崎友香さんを知っている、小説を読んでいる方の方がお勧め出来ると思います。
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あああめっちゃ分かる!!
とりあえず大阪の地名に例えるとかめっちゃ分かる。未だにやるそれ。
あと東京のセミ問題。
初めて生でミンミン聞いたときは「これが東京の夏か!」ってなった。
ちょうど2011年からのことが書かれてて、それが私の首都圏住まいの時期と重なるから、ああこの頃雪が積もったなあとか、台風あったあった、とかそんな楽しみ方もありました。
大阪弁まんまの語り口も素敵。
「よう知らんけど」…魔法の言葉だと思います。
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いつものように、ゆるゆるした調子が心地よい。でも、時おりどきっとさせられるところは、さすが着眼点が違うなあと思う。
あと、ごめんなさい。私もお名前、ずっと「ゆか」さんだと思ってました…。
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面白かった~
”東京で暮らす小説家が、大阪弁でぼちぼち綴ります。日々のあれこれ。「よう知らんけど」は、関西人がさんざん全部見てきたかのようにしゃべったあと、「絶対そうやって!…よう知らんけど」と付けるアレですよ。
とあるねんけど、わたしも大阪に住んでたからわかるこのいいまわし。
ゴミ回収車も、そういえば音楽ならしてきてたっけ。
懐かしいなぁ。
この著者のエッセイはまた読もうっと。
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柴崎さんは20代ってイメージなんだけど、もうアラフォーなんだ。
たしかにおばちゃんっぽさがでてきてて、おもしろい。
愚痴り方とか、突っ込み方とか。
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祝・芥川賞受賞! で日記エッセイを読むのもどうかとは思いますが。
実は作者とは同い年であり同じ大阪出身ということで、どこかしら親近感を勝手に抱いていたのです。今作も読みながら、ああそうそうわかるわかる(よう知らんけど)と頷くことしきり。ついつい大阪の地名に当てはめて考えるとかやるなあ。大阪を離れた目をもっているから、余計に大阪論的なものを含んでいるのかも。面白かった。
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P200靴って、1時間ぐらい試着できたらええのになあ。店の中1周するぐらいじゃ、ぜんぜんわからん。
これ、最近すごく思ってた。
ゆっくり風呂入りたいなあとか色んな番組見たいなあとか思える。
大阪の女性、いいなあ。面白い。
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『自分はほかの誰かが見ている世界とまったく同じ世界を見ることはできない、同じものを見てても違うように見えてる、っていうのは、自分の小説で書きたいことでもある』
柴崎友香の面白さを説明しても 他人には 中々伝わらない。万人受けしないその魅力はきっと天邪鬼的な面白さなのだと、このエッセイを読んでいる内に見えてくる。世の中を定型で切り取らない。みんなが揃って面白いというものにうっかり乗ってしまわない。雑誌が良いものだと取り上げても大層な値段が付いていたら高過ぎると言う。その天邪鬼精神の根っ子は、このエッセイの口調を育んだ大阪にあるのは間違いない。だからどうと言うことではないけれど、小説や他の媒体に書かれたエッセイではその直接的な因果関係は見えてこないので敢えて言ってみる。
このエッセイは連載を最初からフォローしているし、敢えて単行本にまとめられたものを読むまでもないとも思ったのだけれど、少し時間を置いて現在進行形のことが過去になったものを読み返してみると、ネット上ではさらさらと流れてしまっていた文章が、案外と揺るぎない思いに裏打ちされていることに気付いて少し得をしたような気分になる。そして自分が柴崎友香の小説を好きな理由も同時にはっきりする。同じものが同じように見えていると、皆がそんなふりをしなくても大丈夫なのだと思えること、それが柴崎友香の小説を読む理由。
『わたしとしては、小説はなんかの目的を先に持って読まないほうが楽しめる。知らない町で迷子がなるのが楽しいみたいな感じで』
それができる人と出来ない人がいるのもまた事実。自分もどちらかと言えば旅に出る時は行く先をかっちり決めないで出掛けたいと思いつつ、やっぱり何処か決めた場所へ向かって行く結果になる。町歩き位なら適当に歩き出せるけれど、それでも頭の中の地図の上で常に自分の現在地を想像しないではいられない。最近は携帯電話のGPSで地図の上の現在地を実際に見て確認もできてしまう。迷子になったら楽しいだろうと思いつつ、迷子になったら大変だとも身構える。そんなうじうじとした感じを、柴崎友香はいつの間にか吹き払ってくれるような気がするのだ。
全ては結果オーライでいいじゃない。断言したことが間違っていたって、途中でそれに気付いて修正すればいいだけのこと。間違いを恐れて何も言わないよりも、皆が眺められるように決まった場所に何かを置いて見せる方がなんぼか建設的。さんざん断定的に喋った後で、ちょっとだけ保険を掛けて一言いうテクニックは自分にはないけれども。よう知らんけど。
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『2013年 9月 15日 初版 発行』版、読了。
手にして読んだのは、表示されてるカバーと違うものでした。…表紙も初版ものと以降のモノがあるのだろうか???
2014年6月現在もweb連載している、同名タイトルの最初の内容から、一冊の本にまとめあげられるぐらいの量までを本にしたものです。
自分はこの本を読むまで、作者の本を全く読んだことがなかったのですが…一言で言えば「おもろい!」でした☆
関西人ならではの、作者の日常的な出来事を、その人柄の独特の着眼点や考察にたいして、いくつか「あー、わかる。わかるわあ」…と、なったのは自分も関西人だからでしょうかww
巻末には漫画家のサライネスさんとの対談が収録されています☆
これを機会に、作者の他作品も読んでみよう…と、思いました☆
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タイトルは関西人が見てきたようにモノを言い、最後に「絶対にそうやって!‥よう知らんけど」と付けるアレだそうです。「よう知らんけど」に並び「よう言わんわ〜」は標準語に直せないのだとか。なるほど〜。
東京に住んで感じたこと、テレビや音楽のこと。それに震災のこと。
ボケたり突っ込んだりの大阪弁が楽しい。
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安い服には余計なもんがついてる、て私も常々思てたわ!その他、共感する部分多数あり、柴崎さんとは良い飲み友達になれそう。
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この歳になって、ことさら「東京イキんな、大阪ナメんなよ」と肩肘張ることもなくなって、むしろ「出身とか地域とかは競うためじゃなく、違いを楽しむためにあるんやな」と達観してきた感のある俺です。
過去はやたら関東にライバル心抱いたりもしたけど、そういうのムッサカッコ悪かったなぁと後悔しきりで、反省しきり。
特に阪神ファンを辞めてからそういう気持ちが強くなり、そういう境地に至ってみると阪急そばも富士そばも名駅のきしめんも、どれもこれもが個性あって美味く感じられたりして得もする。野球だってチーム関係なく楽しめる。郷土愛はエエけど行きすぎたナショナリズムは非常に損でカッチョ悪い。
柴崎さんは関西出身、東京在住の作家さんで、この本は京阪神Lマガジン社から出されている、非常にニュートラルな立ち位置で、東京も東北もニューヨークも観察しているところが素晴らしい。しかも「関西目線」を適度に保って排除しない、大阪愛も随所に溢れている。
大阪大好きな俺も、こういう目線でありたいなぁと思った次第。
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日記形式のエッセイ。関西弁をそのまま文字にしてあるところがおもろい。なお、著者は関西生まれ、育ちだが、現在は東京在住。なので、東京と大阪の慣習や文化の考察も面白い。あと、本文に添えられた蛍光色のイラストが大変ユニーク。描いているのは著者とは別の人だが、本文の内容に直接イラストにしている場合もあるが、ちょっとひねったモノも多く、なんでこの文にこのイラスト?と思うような場合もあり、ただよく考えると、なるほど!と謎解きができるものもありそこでも楽しめた。
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図書館で手に取った。
ゆる~いエッセイ。関西弁(大阪弁)が心地よい。
「~したはる」っていう言い方、うらやましい。標準語だと「~していらっしゃる」になるのかなと思うけど、仰々しいんだもん。
文章を生業としている人は、こんなちょっとしたことでもステキな文章になるんだなあ、と当たり前のことを思いました。