ウィリーを探せ!
2015/05/10 23:01
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投稿者:翠香 - この投稿者のレビュー一覧を見る
三途川理シリーズ第1弾。
本作は宮沢賢治の『注文の多い料理店』がモチーフとなっています。
そう、これは猫が人間を喰らおうとする、世にも恐ろしい物語なのです。
シリーズキャラの三途川は、後半(第二幕)になってようやく登場します。
三途川の登場により、それまで膠着状態だった攻防戦が一気に動き出します。
しかしコイツは人間の風上にも置けないとんだ畜生でした。
こんな悪役な探偵が今までいたでしょうか?
化け猫vs化け猫の頭脳戦は見ごたえがあったのですが、終盤に失速してしまったかなという感じ。
数のトラップはすぐ分かるし、決着の場面は時間的に無理があると思う。
最後のオチも分かりにくかったです。
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投稿者:かさ - この投稿者のレビュー一覧を見る
後味が悪いです。
未来探偵アドのねじれた事件簿が好きだったので読んだのですが、猫好きな私にはちょっと・・・うーん。
もっとミステリー要素が欲しかったです。
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予想よりはるかに“エグい”内容だった。まさか本当に食べられちゃうとは!!ナメてかかると痛い目をみる小説。こんな本を読んでも猫好きはやめられない。
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化けネコのウィーリーは飼い主のように可愛がってくれる狼森ユキの友人 緋山燃に化けて
一緒に旅行に行く計画をたてていた。
狼森達は孤島の宿に着くが、そこは化けネコ プルートが
人肉をキャットフードに加工するために作った工場であった。
ウィーリーは"化けネコ同士は殺しあえない法"を
利用して狼森達を助けるようとするが…。
宮沢賢治の「注文の多い料理店」を現代ミステリーにリメイクといったところかな。
化けネコ同士や名探偵(悪者側につくw)の駆け引きや騙しあいが楽しい。
こんな悪いネコいないって言いたいけど、元の「注文の多い料理店」も山猫亭だしね。
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カニバリズムには弱いのです。
『ミノタウロスの皿』とか、『カンビュセスの籤』とか、もう、ダメなんです。
何のことか分からない方は、藤子・F・不二雄先生のSF短編集を読み漁って下さい。
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苦手なものは苦手である、とはいえ。
この本は面白い。
なんというか、技巧に富んでいる。
限定空間での特殊なルール。
ルールに則った、そこからハズレない行動。
起きる殺人事件。
名探偵登場。
ミスリード。
鮮やかなどんでん返し。
そして、何よりも、フェア。
ミステリとして必要なものが、全て詰まっていると言っても過言じゃない。
そのくせに、あっさりと読めてしまう。
しかも、陰惨なテーマを扱っておきながら、おどろおどろしくない。
なんというか、不思議な作品。
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とはいえ。
何度でも言うが、カニバリズムには弱いのです。
『ミノタウロスの皿』とか、『カンビュセスの籤』とか、もう、ダメなんです。
何のことか分からない方は、藤子・F・不二雄先生のSF短編集を読み漁って下さい。
いやもう、ホント。ごめんなさい。
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猫萌え。
ミステリーとしては、根本的に世界観がとても風変わりな為、どうしても最終的に微妙な印象を受ける。
しかし、文体は軽やかな為、軽く読める。
猫が人間をどう見てるかを考えるとこんな形もありかもと思える。設定だけなら星5でも良いかも
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シチュエーションミステリー。
人間食べたい化け猫の策略が・・・
孤高の化け猫VS冷酷探偵の推理合戦。
考え抜いて、探り合って、罠仕掛けて。
裏掛かれず、追いつけますか?
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うっかり再読。作者さんの最新刊を読んで処女作を読みたくなったのだよね。
エンディングの落ちは「あれ?」と思ったけど、みんなのレビューを見て再読したら「あー」と理解した。うん。なるほど。
つか、これを二度読みしないと理解できない時点で私にはミステリ脳はないな、と思いました。
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終幕の「?」が湧く置いてきぼり感が半端ないw解説でやっと理解できたけど、いきなり過ぎて私的にはスッキリできなかったなぁ。
気づいたらプルート側に肩入れして読んでいたので決着のつけ方にしょんぼり。
とはいえ個性豊かな化け猫たちの活躍は愉快。ウィリーを応援しつつ、三途川とプルートの相思相愛ぶりも微笑ましかった。目的はともかく飼い猫のSOSについ応えたくなるのが飼い主の悲しいサガw
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キャットフードの材料になるために連れ込まれた人間たち。その中に混じった一匹の化け猫。化け猫同士の駆け引きが面白くて、すぐに物語に引き込まれました。
途中で「ん?」となる所があり、猫が考えたトリックが理解できない自分が悲しかったです(笑)
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2014/01/18読了。ねこが主役で面白そうなので購入。
ねこの中には少数だが、いろんなものに化けられる「化け猫」がいて、人間の肉でキャットフードをつくろうと企む化け猫と、ターゲットになってしまった人間を守ろうとする化け猫の頭脳バトルな話。
設定は面白いし、ねこのキャラ設定もよかった。でも全体としては、もうちょっとだまし合いとかミステリ的な要素があれば良いのになーと、もったいない印象でした。
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う~ん…
主役はネコですが、ネコがネコらしくない…
何ていうか人間ぽい…
もっとこうネコが主役ならではのお話かと思って読んでしまったため、イマイチ
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麻耶雄嵩氏、絶賛!
慎重にご賞味を。
ネコvs.ネコvs.飼い主の推理戦は、前代未聞の結末へ!
ネコが人を殺してつくるキャットフード。
化けネコ・プルートは、人間を処理する工場に4人の若者を呼び寄せた。
ところがそこに、人間に化けた、親人?派のネコ・ウィリーが混じっていた。
ウィリーはお世話になっている飼い主的存在を殺されたくない。
そしてプルートとウィリーの間に立ちはだかるのは、「ネコ同士の殺しは御法度」のルール。
かなりユニークな設定の中、結末も意外性があって良かった。
「反則だ! 反則だ!」と訴える名探偵ににやり。
ミステリ :☆☆☆☆
ストーリー:☆☆☆☆
人物 :☆☆☆
文章 :☆☆☆☆
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猫好きは読むのをためらっちゃうかもしれない(笑)、ダークでシュールなミステリ。人間を殺そうとする猫と、守ろうとする猫。人間の中に紛れ込んだ猫を特定しないと人間を殺せないというロジックと、いかに正体を暴かれないよう振る舞うべきかというサスペンス。ぐいぐい引き込まれて一気読みです。そして途中の過程もさながら、ラストのどんでんにはやられたなあ。
それにしても名探偵・三途川理がひどい。いくらなんでももぐもぐは……(笑)。でも彼の手掛けた事件の話は読んでみたいですね。
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化け猫が人間を狙うという事は、昔から日本人が恐れてきた話です。
いくら猫といえども、缶詰にされてしまうとわかると
そういう狙いがあると思うと可愛いとは思えないですね。