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蛭田さんの描くエロさのなかにある毒々しさがツボ。
たとえば一番初めの短編・あなたモドキ。元彼(実際はやり捨てされただけの元彼でも何でもない男)の顔に似ているからというだけの理由で付き合っている今彼。優しくて料理も上手い。そんな素敵な彼は実は裏の顔があって、超束縛男。束縛を表立ってすることはせず、彼女に高カロリーな食事を与え太らせ醜い姿にすることで誰にも近寄らせはしないという計画を企てているような腹黒男だったーーとか。
バイブに名前つけたりとか、いろいろシュールだったりするところが好き。
表紙がエッチすぎてカバーなしでは持ち歩けないね、、
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密やかで、秋の夜長にこっそりどきどきしながら読む。
女性のきもちがここまで赤裸々に書かれていると、胸が締め付けられる。
蛭田さんの作品は追い続けるわ。
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読みました。表紙がきわどいッw
甘ったるくて、かなしくって、むなしくって、せつなくって、儚い、性と恋の物語。
前彼の面影を残す男性と付き合う女性、大人の玩具に名前をつけて自身を慰める三十代、自分は自由だと思いきや公衆便所と同じような扱いを受けている三十代、旦那と別居中で同じ職場でのセクハラ魔が気になる女性、……。
最後にむなしさや哀しみを感じるものもあれば、希望をいだけるものもある。
前者が多いように感じられました。
表紙に騙されてはいけません。表紙でためらってはいけません(Amazonで買うかカバーかけてもらいやいいんです)
是非是非一度お試しを。
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蛭田亜紗子(敬称略)二作目。
前読の『自縄自縛の私』は竹中直人監督の映画鑑賞後に読んだ。ソレから一年以上振り。
前作『自縄自縛の私』は連作短編的でこんな自分でもヘヴィーだな…、と感じるコトがあったが、今回はすんなりと読了まで到った。
基本は『自縄自縛の私』同様、精神的、肉体的な呪縛からの解放(少し軽くなる程度のモノもあるが…)の話。もちろん、ソコにはR-18文学賞大賞受賞作家的な事物が含まれている。
性的な癖(へき)は少なからず、誰もが持つモノだと思う。そぅ言う自分も……。ソコを掘り下げた『自縄自縛の私』。そして、性を通して生の次の一歩(ネクスト・ステップ)を踏み出した場面を切り取った、『人肌ショコラリキュール』かな……?!
自分のような年代のオッサンにはすすめません。
ソレでも、端々にこんな表現するんだ…、というパートがあり、ソレが良かったりする。
今作では『ストロベリー・イン・ナイトメア』『ふるえる口蓋』がお気に入り。
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随分とまあ、官能的。
よく見たら表紙もずいぶん色っぽい。
6つの短編小説はどれも、同年代の女性が主人公ながら、微妙に感情移入できない。
すごく、おしい感じはするのだけど。
誰も彼もが性に奔放。
思うがままにすべてをさらけ出せるのは羨ましい気もするけど、実際そんな風に生きると「ストロベリー・イン・ナイトメア」にも書かれているとおり、見下されてしまうのが現実。
いっそ開き直ってこんな風に生きたら、とてつもない開放感なんでしょうか。
短編集は、元カレとそっくりというだけの理由で彼と付き合う女性だったり、恋人に風俗嬢をプレゼントして、自宅からこっそり覗き見る女性だったり、なんとも突飛。
それでいてみんなしっかり恋愛していて、その逞しさに惚れ惚れしました。