電子書籍
村上海賊の娘
2016/12/23 20:40
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投稿者:あっこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
歴史小説は何冊も読み、好きなジャンルですが、この本は、、、読むのがつらかった
娘の話がほんの少し、誰が主人公か分からない
タイトルに騙されたと言ってもいい
この作家さんの本は初めてだったので読んでみて私には合わないな、と
どうも文章が好きじゃないです
海賊の娘の話を読みたい方にはオススメしません
海賊の戦い、生き様を読みたい方にはオススメです
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上巻が凪だとすると下巻は波渦巻く大時化。
色鮮やかな大出血合戦シーンは頭中に怒号轟くほど、掛け合いが駆け巡り読むスピードが追いつかない。
ただ面白おかしいだけでなく、時折引用する史実が劇画的なところをピシっと締めくくる。
うん、面白かった。
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上下巻延べ900ページ近くに及ぶ大長編歴史小説ですが、
一度、読み始めると読み止まらなぃ…、重厚といぅよりも、
和田さんらしぃエンターテインメント性のある作品でした。
主人公の村上海賊の娘の『景』は、醜女といぅ設定ですが、
その容姿は、現代であれば、正統派トップモデルのそれで、
お話や登場人物の設定、構成、展開や、彼女の言動などは、
何気にナウシカを髣髴とさせるものもあり、その点からも、
エンターテインメント性の高さが感じられるお話でした…。
井の中の蛙ながら、誰よりも海賊らしぃ姿を描いた「起」、
外の世界で現実を突きつけられ、失意に沈むまでの「承」、
となる上巻は、本書に引き込まれるには十分な内容であり、
出陣と、およそ海賊らしくなぃ智略により撤収する「転」、
これを一転させ、大海賊同士による一代決戦となる「結」、
となる下巻は、ドラマチックな内容に仕上がっていました。
全編を通して、大河ドラマといぅよりも映画向きの作品で、
スクリーンで、大迫力の海上決戦を観てみたぃと思わせる、
迫力のある、といぅよりも迫力が伝わってくる作品でした。
とても、面白かったです。
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毛利方の村上海軍。
織田に付くことを決めた泉州海賊たち。
景を美人でオモロイ、と一時熱烈に認めながらも、
門徒たちに同情する景に甘さも感じる。
本来は、闘うつもりがなかった村上水軍と、景だったが、
敵対する海賊達のすさまじい戦いがはじまる。
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上巻は物語の導入部であるが、下巻はまさしく戦のみを、ただ只管に描く。ここまで長く戦を描いてもだれるところがないのは、敵味方選ばず、主要な各キャラ達すべてに見せ場があり、それを濃密なまでに描いていくためのだが、決してだれることなく最後まで読ませるのは流石。ただし、最後のターミネター擬きと、それに抗するためとはいえ、主人公の超人的なタフさはやりすぎかも。何のかんのいっても読後感は爽やかであり、とても陰惨な死兵となった信徒の戦いを描いたものとは思えない。
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本屋大賞受賞作。和田竜作品らしく、歴史物といっても読みやすい。
小説と言ったよりも漫画みたいな展開であり、映画で表現されても人気画でそうな気がする。戦国時代版のワンピースみたいな印象。
軽く読みやすいがそれらを構成する情報量は膨大な物であり、単なるフィクションでなく歴史の裏付けをもって構成される本作品だからこそ、面白さが増す物として捉えた。
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お見事。とにかく人物描写が活き活きとしていて素晴らしい。戦いの場面が長かったけど完璧に引き込まれてしまった。
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あ~ん、景と七五三兵衛と夫婦にさせたかったのにな~
まあ、それは本を読む前から決まっていたことなのだから仕方ないね。
これって実写化したらものすごいスプラッタだよね
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1巻を夢中で読んだことを考えると、ちょっと物足りない気が。
内容紹介
『のぼうの城』から六年。四年間をこの一作だけに注ぎ込んだ、ケタ違いの著者最高傑作! 和睦が崩れ、信長に攻められる大坂本願寺。毛利は海路からの支援を乞われるが、成否は「海賊王」と呼ばれた村上武吉の帰趨にかかっていた。折しも、娘の景は上乗りで難波へむかう。家の存続を占って寝返りも辞さない緊張の続くなか、度肝を抜く戦いの幕が切って落とされる! 第一次木津川合戦の史実に基づく一大巨篇。
内容(「BOOK」データベースより)
織田方の猛攻を雑賀衆の火縄が止め、門徒の勢いを京より急襲した信長が粉砕する。毛利・村上の水軍もついに難波海へ。村上海賊は毛利も知らぬ禁じ手と秘術を携えていた…。信長vs.本願寺、瀬戸内と難波の海賊ども…。ケタちがいの陸海の戦い!木津川合戦に基づく一大巨篇。
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上巻は星4つでしたが、下巻は5つです★
特に“鬼手発動”後の展開が好きです。
村上・毛利両水軍が、次々と反転していく場面は、思わず手に汗握るようにして読みました。
めくるめく海戦シーンでは、挫折後一皮剥けた景をはじめ、どのキャラも輝いていました。
この本で、村上水軍に俄然興味がわきました。博物館があるようなので、訪れてみようかな。
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下巻は海戦です。
難波の海での村上海賊と泉州海賊の壮絶な肉弾戦。目の前で繰り広げられているかと錯覚してしまいそうな描写。エンタテインメントの真骨頂。本読みの悦楽極まれり。
早く映画化してください。二度も三度も楽しめますね。
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とても勢いのある小説で、上下巻とはいえ、一気に読みました。
一人一人の人物がしっかりえがかれていたので
それぞれが「生きている」という感じでした。
面白かったです。
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あー面白かったー。景姫の純粋な行動が海賊たちの心を揺さぶる。最強の瀬戸内水軍がいよいよ動いた。昨日の友は今日の敵。今日の助っ人は過日の敵方傭兵集団。奇襲、取り込み、乗っ取り、沈網、かがり筏にヤガラモガラ。詞(ことば)戦い、航(から)割り、組打ち。ページをめくるごとに緊張、笑い、驚嘆、安堵、と心が揺さぶられて息つく暇もない。
終盤の展開は予想外だった。個人的に作者の作品には愉快、豪快、爽快、それでいてちょっとセンチメンタル、というイメージを抱いていた。武人の末期の振る舞いなども、ある程度予測可能と思いながら読み進めていたのだけど、良い意味で裏切られた。ちゅうか戦怖い、舐めてたらあかんのね。
本作は歴史学的に一次資料といえる文献からの引用も多く記されており、そこからも作者が史実にどこまでも忠実であろうとした様子が伺える。過去を歪曲させずにエンタテインメント性の高い作品を作り上げる作者の実力は底が知れない。「作者はおんしゃい奴!」ともかく今回もめちゃくちゃ楽しませてもらった。
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戦国時代の武将たちの主とした考えが、自身の家を守る(存続させる)ことであり、そのためであれば情勢を見据え、強い方に付く。
そんな流れで上巻が終わったのだが、七五三兵衛もそんな思いを持ちつつも、最後は自分の考えを貫く。
そんな漢っぷりに惹かれる泉州侍たち。
毛利に付く村上海賊と信長に付く泉州海賊。
自らに勝機を呼び込むはずの武将が立ち上がるのを待つのだが…
結果的には戦線は開かれる。
お互いをリスペクトしあう男達。
損得感情抜きに、信念を貫こうとする男達。
結果はその後の歴史が語る通りなのかもしれない。
でも歴史は勝ち残った者たちが記してきたもの。
刹那的かもしれないが、今を目一杯生きることが大事。
子供のことも考える必要は確かにあるが、親父がカッコいいと思えるような姿を少しでも残してやることの方が大事では。
自分自身への戒めとして、改めて考えさせられた作品。
でも爽快感もたっぷりなので気楽に読むのもいいかもしれない。
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掛け値なしに面白い!
たくさんの人が死ぬものの、すがすがしいくらいにまっすぐな登場人物たち。この爽快感がたまらない。
本屋大賞もうなずけます。