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【背表紙】
エンジェル投資家・小池規彦の前に、同じ大学の後輩にあたる田島祐也が現れた。立ち上げたばかりのベンチャー企業への出資を求めに来たという院生の田島は、熱意と才能に満ち溢れた若者のように見えた。しかし彼の謎めいた行動から、小池は田島が母校の大学に烈しい復讐心を持っていることを見抜く。そして実は小池自身も、同じ復讐心を胸に抱いていたのだった…。「実行者」と「支援者」、ふたりの天才が繰り広げる極限の推理劇!
★2.5くらい。
推理に少し無理があるようにも感じる。
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気持ち物足りない。
全ての推理?が、かなり都合よく進み、そしてそれが外れていないというのが超人的すぎる。
だから、いまひとつ乗り切れなかった。
ちょっとしたやり取りでそこまで深読みし、それが外れていないなんてあり得るか?
でも、サクッと読めるので、それはそれでいいかもしれません。
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3人の大学院生が法人である大学に復讐をしようと決意し、その資金集めのため、起業する。
復讐の動機はわからなくもないけど、少し弱いかなぁ、と思った。
あと大学に復讐するのにヒトを殺すのも厭わない、というのはちょっとどうなの?それじゃあテロと同じだよ、と。
復讐しようとして企業する三人の中のリーダー格とその企業に投資することにした投資家が普通の人が見過ごすような出来事に対して、それぞれの角度から推理を重ねてお互いの腹の内を推察してて、それが当たってるもんだから天才的!みたいに書かれているが、ちょっとこじつけかなあ、というのもチラホラ。
色々な角度から物事を見られるのはスゴイ事だと思うけど。
企業した会社が成功を収めて復讐心が薄れるトコは、現実的だったのになあ。
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投資家である小池の元へ、大学の後輩にあたる田島が出資の依頼に訪れた。
自分と同じ大学への復讐心があることに気付き、出資を決める。
復讐における実行者と支援者。
二人の天才が考える復讐とは…。
一章ずつが短編のように楽しめる長編。
この二人の天才の推理力に驚き、ストーリーに吸い込まれていきます。
久しぶりにぞくっとした。。
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実行犯と支援者。ふたりの天才が繰り広げる極限のの推理劇。はたして復讐は……!?
内容は、大学院3人が大学のお金を横領したある男の、事件には関与していない妻が濡れ衣で自殺に追い込んだ大学に対する復讐のために、その復讐に必要なお金を稼ぐためベンチャー企業を立ち上げて…というお話。
最初は復讐に燃え、会社はその手段でしかなかった3人。しかし、会社の経営者として働いているうちに、経営者として、会社の事を考え始めるというシーンがありますが、その辺りはかなりリアルだなぁと感じました。
ただ、推理劇ではありますが、推理と呼ぶにはあまりにも超人じみています。主人公田島は、自分の会社を支援する小池という人物も、実は大学に恨みを持っている事を見抜きます。ただ、それがあまりにも結果オーライなものにしか見えない…他にも契約社員の作ったゲームから、その社員がある人物に対し憎悪を抱いている事を見抜いたり…ちょっと推理の次元を超えている気がしました…
気になったのはそこだけで、復讐と、経営による心情の変化、そしてそれをどう解決していくか?
ストーリーは面白いと思いました。
ただ田島の小池に対する最期の行動が意外でした……
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いつも通りの無理矢理な推理で、それが正解。それはそれで楽しめばいいのかな。石持作品には、美人な大学院生がよく登場する。
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ハイスペックマン(別名キムタクマン)が出てくるお話はつまらないか壮絶かの2択だと思っている私でしたが、、、こちらは最早一周まわってコメディ バカミスでした。
ターゲットなる人物が存在せず矛先を向けられない復讐心を大学へと向けた田島を筆頭とした3人の男。資金集めの為に起業し、表向きでは若手起業家として活動し投資家である男から支援を受け、資金と復讐計画を進める。
そしてその投資家 小池は賢すぎるが故、彼等の行動から大学への復讐心を読み取る。そして彼自身も大学への復讐心を持っており、その叶わなかった想いをあくまで「支援者」として彼らへと託す。
つまりテロリストとスポンサーのお話なのだが、これがまぁ賢い賢い。どちらかがどちらかを推理すれば百発百中。中々無理のある推理でも結果的に当たってるからそれ前提に行動しても進む物語。
つまずきは何一つ起こらない。最初から最後まで順風満帆。
この見聞色の覇気使いの二人がすれ違うきっかけとなった事件ーーーこの作品の「転」の部分。
これはここまで物語を追った読者は皆頭を傾げたのでは無いでしょうか。なんと、いきなりの能力バグ (ドンッ!!)
個人的には男2人の推理展開から、コメディ路線で読み進めていたので落胆は無いが...それにしても酷い。読者と言うより作者に都合が良すぎる。石持浅海作品好きなんだけどね... たまにあるのよね...(小声)
後は特に大きな盛り上がりはなく、むしろ早送り飛ばして20秒スキップでお送りされる「結」の締めは映像が飛び飛びで、ちょっと勘づいてるぽかった悪の組織のボスも以降顔を出さず、まるで通り雨によって急に店仕舞いとなった露店の様。
「結局何の話だったっけ、まぁいいか楽しかったし」そんなむっちゃ鼻ほじる緩い読了感だった。
消して時間を無駄にしたと言う感覚は無いのだが、本を手に取った時のイメージとはかなり別物に値する作品だった。
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エンジェル投資家の小池に出資を求めた、同じ大学の後輩である田島。一見才能と熱意に溢れる若者のように見える田島だが、小池は彼の行動から、彼が自分と同じく母校の大学に激しい復讐心を持っていることに気が付く……。
石持さんの作品らしい、些細な行動からその裏が見えてくる系統のミステリ。
視点が小池と田島とで別れているのですが、それぞれお互いに母校に復讐心を持っていることを話しているわけではないので、お互いの些細な行動・言動からあれはこういう意図だったのではと思索を巡らせてその真意を探っていきます。
それにしても人間離れした推理力(想像力)すぎて、どちらかと言えば推理というよりも思考実験のようにも感じられますが、ミステリとしてどうかとは別に、こう思考の深みにどんどんと潜っていくような話は割と好きです。
ラストシーンはちょっと唐突かも? それまで散々復讐の方法、捕まらないためにどうしたらいいかなど考えていたので、もう少し葛藤があっても良かったのではと思いました。
石持浅海さんの実行者(テロリスト)と支援者(スポンサー)の話はほかにこんなのも→
『攪乱者』『煽動者』/石持浅海
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復讐のために大学生で起業
その企業を支援する企業の社長も同じ大学出身
解説者いわく連作短編とのことだが
なるほどそういう見方もできるのかと
登場人物が深堀するシーンは毎度この著者の真骨頂だなと
感じてしまうところでありとてもゾクゾクするところでも
ある
復讐をテーマにする内容であるがちょっと物足りなさも
感じました