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とても読みやすかったです。
雰囲気としては「謎解きはディナーの後で」が近いかな。文体はこちらの方がちょっぴり難しめ。
短編集?なので隙間時間にちょくちょく読めるのはよかったけれど、がっつり本を読みたい!謎解きを楽しみたい!という人には向かないと思います。
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私財を投じて好き放題に犯人を追い詰めたり、権力に物を言わせて捜査現場にしゃしゃり出る探偵は珍しくありませんが、今作に出てくる【貴族探偵】は新しい境地を見せてくれました。
何と、謎解きを従者に任せっきり〜(笑)。
しかも、
『謎解きは自分でちゃんとやってますけど、解説だけは従者にさせてるんすよ〜僕、貴族なんで』
という言い訳設定を用意しているかと思いきや、
『謎解きなんて下等な行為を僕がするとでも?』
と最後の最後で胸を張って全否定(笑)。いやー、いっそ清々しいわ(笑)。
…読んでから時間置いちゃったから、あんまり内容覚えてないな…←
◉ウィーンの森の物語…完璧な密室になるはずだった殺人現場は、犯人が犯した致命的なミスが原因で殺人事件と判明する。
◉トリッチ・トラッチ・ポルカ…無残な遺体となって発見された女性の目撃情報に生じた齟齬から、犯人を指摘できるか?
◉加速度円舞曲…さる著名な作家が何者かに絞殺された。何故、作家の家の庭から石は落とされたのか?
◉春の声…婿候補を3人集めた邸内で、奇妙な殺人事件が発生する。3人がお互いに殺し合ったようにしか見えない状況を、貴族探偵はいかに【説明させる】のか?
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「貴族探偵」が活躍(?)する連作短編集。
最初の作品「ウィーンの森の物語」は悪くない。が、全体的にトリックが少々お粗末なように思う。
とはいえ、この種類の作品ではキャラクターが大切。そして、貴族探偵というからには、見目麗しゅうなければならぬ。
「背が高く色白のすっきりした顔立ち」うん、悪くない。「口許に髭を蓄えている」…って!えー!チョビ髭ぇ!?(「チョビ髭」とは書かれていない)好きじゃないのよねー、チョビ髭。(「チョビ髭」とは書かれていない)
すべてがあと一歩といった感じ。
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「貴族探偵」
貴族探偵が傲慢不遜に捜査に乗り出す。
貴族が探偵をする。深田恭子主演のドラマ「富豪刑事」みたいなテイストなのかと思いきや、全然違いました。富豪の刑事は自分で仕事をするのだけど、貴族の探偵は自分で仕事をしない、これが一番の違いです。タイトル変えた方が良いんじゃないかとさえ思うくらいw
仕事をしない貴族探偵は何をしているかと言うと、例えば、執事に捜査を命じ、その間に事件に巻き込まれた綺麗な女性をデートに誘う、例えば、犯人はお前だ!と執事が説明している時に、荒れた事件関係者を一喝する、などとりあえず何かはしているのです。
しかし、それ以外は本当に何もしない。執事に事件の情報を集めさせて、それを基に推理する事もしないのだ。まさに丸投げする上司そのもの。更にタチが悪いのが、自分から事件に首を突っ込むくせに何もしないと言う事だw
彼が“傍観する”事件は、本格ミステリあり、スルーしたものありで、そこに探偵が登場出来る下地は出来ているから、一層異質な空気感を感じるのだけど、麻耶雄嵩作品では、この空気感は普遍的らしい。
つまりは、麻耶雄嵩作品には、この貴族探偵のような異質なキャラクターが他にも多く登場するのです。例えば、メルカトル鮎しかり、鈴木君しかり。鈴木君なんて推理の神様小学生。君は、コナンですか。
そう、これだけ特異な探偵を生み出す麻耶雄嵩にとってみれば、探偵をしない貴族の探偵を誕生させるのは、もはや自明なのです。もう自明なら仕方が無い。もう少し、彼の女性の口説きと貴族の気品を見させて貰おうか。
しかし、本書に十年がかりとは。
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旅行用に購入した一冊。
飛搭乗するまで目次も見なかったので、開いてびっくり。クリスマスのウィーン行きの飛行機で「ウィーンの森の物語」と「こうもり」なんてタイトルの話を読もうとは!
そんな不思議な縁で旅先でも読んだ本。
実験的な試みは面白いが、本当に何もしない貴族探偵にイライラすることも。「持てるもの」とはかくも怠慢に振る舞うことが許されるのか。裏山。
著者の作品はこれが初めて。トリックに関しては読者も推理できるタイプのミステリーで、確認の為にページを遡ることもしばしば。
騙されないぞ!といきこんで読めば気づけるのかもしれないが、さらっと読んでしまったので普通に推理には感心してしまった。
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摩耶さんの作品は初めて読んだけど、内容は本格なのに探偵が探偵していないこの作品は今まで探偵小説ばかり好んで見てきただけにちょっと衝撃的だった。続きも読みたい。
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これは・・・キャラクターの造形は面白いとは思うのだが、肝心の解決策・トリックが、ちょっとぶっ飛びすぎている感があって、僕には評価できなかった。
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二十代で口髭?“貴族”なのにコーヒーにコーヒーフレッシュで良いの?品の無さそうな女まで手当たり次第?お金はありそうだけどノーブルな印象は受けないw。いろいろと突っ込みたいw。非情に胡散臭い、使用人が謎を解く、何にもしない探偵さんという設定は奇を衒っていてTVドラマなんかに良いのではないでしょうか。
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20140727
シュトラウスの曲名が題名で、優雅な雰囲気。
ほんとに推理しないんだー、と。
よくある、貴族の推理がボンクラで執事が推理力発揮とか、貴族が優秀な探偵で執事がその片腕とかでもなく、そもそも貴族は召使に推理させるものである、的な。
旅館の話は何度か読み返してしまったよ。
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久しぶりに麻耶雄嵩さんのミステリーを。
短編集なのですが、なかなか唸らされたのは「こうもり」。読み終わって、一瞬理解が出来ないところがありましたが、なるほど…そういうことですか。さすがは麻耶雄嵩さんらしく、そこはメタミステリ的な要素を確信犯として。やりますね。
いつもの麻耶雄嵩作品にありがちな「読後感の悪さ」はかなり抑え目ですが、まあ、やはりやや好事家向けではあります。
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運転手やメイド、執事に謎を解かせる貴族探偵。
使用人たちを上手に使いこなしてこそ、本物の、貴族か。
フェア、アンフェアはさておき「こうもり」のトリックは確かに唸った。うーむ、好きか嫌いかというと好きではないな。
意味のないトリックも仕掛けるぜ!油断するなよ!
貴族探偵のキャラクターがかっこよくないんだけど、そこが魅力なのか?
佐藤がお気に入り。
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麻耶雄嵩作品ではカタルシスが好きなので、これはあまりはまらなかった。なので貴族探偵対女探偵を読もうと思う。
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貴族探偵…えっ、まさかの推理しない!?
使用人がただただ有能で貴族探偵は口説いているだけ!?
おもしろい設定だとは思ったが、そのせいで楽しめなかったので残念でした。
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こうもりは騙されたことがわからないほど綺麗に騙された。
他の短編はつまらなくはないが麻耶雄嵩に期待するような話ではなかった。
貴族探偵というのもアイデアは面白いけど設定をあんまり活かせてないのでは?
続編に期待。
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5編の短編集
その名の通り、貴族探偵、、名乗らない素性も明かさない。
何故か各県警上層部からは無条件で捜査に参入できるように取り計らわれる。
でも捜査も推理も本人はやらず使用人が解決していく。
メイド、執事、屈強なドライバーと。。