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ルースルンド&ヘルストレムの新刊、今週末発売です。デザインする立場を忘れ、つい読みふけってしまう面白さでした。ミステリファンも、そうでない方もぜひ!たくさんの方に読んでいただけますように。
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スウェーデン警察の潜入捜査の話。犯罪者の主人公を犯罪組織に潜入させて刑務所まで入ったのに、警察上層部は関係を切り捨てる。
切り捨てられたと知った主人公はあらかじめ予防策をとっておいた作戦を実行する。その手際のよさと大胆さがおもしろくて読むのを止められなかった。正義に一途な警察官と、嘘と隠ぺいだらけの上層部の対決がわかりやすく描かれている。
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犯罪組織ヴォイテク潜り込んだ潜入捜査員・パウラことピート・ホフマンは刑務所内で麻薬密売の拠点を作るよう命令される。一方、彼の関わった殺人事件を調べるグレーンス警部は粘り強い捜査でピートに肉薄していく……。
二人の主人公の視点を中心に描かれる題材は相変わらずヘビーながら、息詰まる展開の連続にページを繰る手が止まらない。それにしてもいいとこで終わるなぁ、ということで一気に<下巻>へ
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ストックホルム警察のグレーンス警部が活躍するシリーズの新作である!!
各部の章毎に「○曜日」と副題が添えられ、時系列に淡々と各劇中人物の動きが追われ、物語は進んで行く…
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上下巻で随分サスペンスの振幅が違う。
上巻ではある人物の行動をじっくり描いていく。下巻の大きなサスペンスにはこれが必要だったのだ。
とりあえずシリーズの冠であるグレーンス警部の出る幕はなし。
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体調崩してなかなか読み進められなかったけれど、きちんとエピソードを覚えていられたぐらい面白い。
ヒリヒリするよ。
下巻が楽しみ。
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ドキドキしたまま読み終えました。
潜入捜査官という設定は珍しくはないはずなのに、グイグイ引き込ませるストーリー。
早く下巻が早く読みたい!
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パウラ、初めは女性だと思ってた。
警察側の人間として刑務所に潜入し、クスリの取引を掌握して刑務所を乗っ取るというストーリ。終わりの頃、ものすごいドキドキしてしっかり読めない。心臓に悪い。
早く下巻も読みたい。
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アンデシュ・ルースルンドとベリエ・ヘルストレムによるエーヴェルト・グレーンス警部シリーズ作。
とはいうものの、本作は明らかにパウラことピート・ホフマンの独壇場である。冒頭のクスリのやりとりに始まり、第一級の刑務所でクスリを売るためのネットワーク作りを利用した犯罪組織の壊滅作戦など、そのスケールは思った以上に大きい。
上巻は主に下巻での展開を見据えた伏線をどこまで張り巡らせるのかに費やされている感じがする。そもそも、なぜパウラはあんな行動に出たのかがよくわからないが、刑務所への潜入捜査前に様々な準備をする。これが後々どんな仕掛けになっているのかいないのかは読み進めて行くしかない。
クスリの輸送にまつわる話や刑務所内でのクスリの流通など、事実を上手くフィクションに織り交ぜているようで、スウェーデンという国の一面を垣間見せてくれる。
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犯罪組織の中枢にまで潜り込んだスウェーデン警察の潜入捜査員パウラ。組織に与えられた任務は、刑務所内に麻薬密売の拠点を作ることだった。秘密裏に政府上層部のお墨付きを得たパウラは、巧妙な手段で麻薬を所内に持ち込み、ライバル業者を蹴落として商売を始めた。だが、パウラの正体を知らないまま、入所前に彼がかかわった殺人事件を捜査するグレーンス警部の追及の手が迫るのを知った政府上層部は非情な決断を下す…。英国推理作家協会(CWA)賞受賞、スウェーデン最優秀犯罪小説賞受賞。
グレーンス警部シリーズ翻訳第四作。でも主役は潜入捜査官のパウラことピート・ホフマン。下巻に続く。
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4月-2。3.5点。
麻薬潜入捜査官。最も危険な刑務所での潜入捜査へ。
上巻は、時間かかった。導入が長い。
下巻に期待。
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第5作目とのこと。たいへんな熱意をもってオススメされていたので(第1作から第3作は、積読本にあるんだけど)珍しく前作を飛ばして読みはじめた。 これは面白い!どうなるんだ感満載で下巻へ!
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本書は、『制裁』『ボックス21』『死刑囚』『地下道の女』に続くエーヴェルト・グレーンス警部シリーズの5作目であり、ある種の到達点となる作品である。それぞれの作品はそれぞれに異なる事件を扱っているものの、シリーズ全体がグレーンス警部を中心とした人生ヒストリーとなっているため、物語を動かす人間たちにも重点を置いて読みたい方は、どうか最初から順にお読み頂きたい。
かつてランダムハウス社から出されていた三作は同社倒産による長い絶版の後、『熊と踊れ』が大好評を得たことから同ハヤカワ文庫よりシリーズとして順次再刊された。角川文庫で本書が発売された当時から6年もの間未完であった待望の『地下道の少女』は、この2月に新訳で上記ハヤカワ文庫のシリーズに加わったため、今であれば、誰もが正当な順番で読み進めることができる。ぼくもその種の幸福な読者の一人であった。
そのことをここで強調しているのは、これまでの作品の経緯が本書の物語中各所で語られたり、過去作品の登場人物が再登場したりすることに加え、グレーンス警部にとって『地下道の少女』の巻末近くで大きな転機となる出来事が起こり、本書はそれを受けて、その影響から未だ逃れられず、元来の奇矯な行動にもさらなる変化や迷いが生じ、それが周囲のレギュラー・キャラクターとの関係性にも大きく影響を与えてゆき、それは大きなサブ・ストーリーとして本書の事件にも大きく関わってくるからだ。作品毎のストーリーに、シリーズ全体の流れを読み加えると、一冊一冊の物語に相当の奥行と深みが加わるので、大変重要なことだと思う。
さて、この作品のことに移ろう。
そう。この作品は、シリーズとしても単発作品としても、最初から不穏な爆発物だった。本作の前半部(上巻)は、導火線だった。その長い導火線は、実は最初から点火された危険な状態で読者に渡されていたのだが、その事実にぼくらが気づくのは、ずっと後、上巻の最終行に至る頃だ。
そして下巻では、行頭から凄まじい火力の爆発が待っている。爆発後には、収拾の着きそうにない、絶望的な状況が残る。しかし、ここにグレーンス警部シリーズが関わってゆくことで、この難事件の解決に向けて強力な化学反応が生まれる。その構成だけで、十分にすべてが成功している。読後の今だから言える。最後の最後まで、物語の真実はわからない。タイトルの意味も。
今回、作品が扱っているテーマは、犯罪者を警察の協力者に仕立て上げ組織に入り込ませる不法な国家レベルの機密となる潜入捜査である。この潜入捜査を強いられ日々を消耗する主人公は、ピート・ホフマンこと暗号名パウラ。警察機構の極々上部の者しか関わらず、極秘裡の超法規的捜査活動に携わる者たちの心にも大なり小なりの悪の濃淡が感じられ、自らの人間性に向き合う者は、過酷なストレスに曝される。
パウラたちのようなスパイは、正体が割れた途端に組織から追われる身となるが、警察機構にとってはその瞬間から彼らは使い捨ての存在となる。そうした一つの駒に過ぎないパウラは、ある刑務所内での薬物流通を乗っ取り、組織を壊滅させるという重い任務を背負い込む。物語は、深く組織に潜入した主人公パウラを主体に、緊迫した時間と、彼の綿密な準備活動と、その後の作戦の経緯と、そして文字通り爆発的な転換によって静から動へと変わる。
パウラの受ける運命の過酷。切り抜ける意志と、閉じる罠。下巻の疾走感は素晴らしい。この作者ならではのものであるストーリーテリング。パウラの起こした大爆発。そして収拾を運命的に引き受けることになるエーヴェルト・グレーンス警部。彼の心の救いを求める物語と同時進行し、収斂してゆくこの巨大な物語に、握り拳で快哉を叫びたくなる。傑作としか言いようがない。
『制裁』『死刑囚』に続いてシリーズ三本目の舞台となる刑務所内部であるが、そもそも元ジャーナリストであるルースルンドと、共著者であり自らが服役囚でもあったトゥンベリのコンビなので、事実とフィクションをミックスさせて創ってきた本シリーズに重みがあるのである。しかし超法規的捜査活動による捨て駒の存在や彼らに関わる人物履歴データの違法改竄などは現実のものであり、この物語のように収集が着いてはいないらしい。エーヴェルト・グレーンス警部はフィクションなのである。常に現実とフィクションを混ぜ合わせて社会の現実にある矛盾を告発する立場での文学活動を基とするこのシリーズは数々の文学賞に輝いている。当作品は英国でのインターナショナルダガー賞、日本でも翻訳ミステリー読者賞受賞と高く評価されている。
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刑務所内に潜入捜査中の元犯罪者のパートと塀の外で起きた、その男が犯人と思われる殺人事件を追うグレーンス警部のしつこい捜査パートで進んでいく…感想は下巻で
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エーベルト・グレーンス警部シリーズ第五作。
潜入捜査ものは好きじゃない。
はらはらして読み進めるのがつらい。
特にこの主人公(といって良いだろう)は家族愛にあふれているがゆえに、
よけいにつらかった。
例によって、国を超えた犯罪。
刑務所内のドラッグ取引を掌握し利益をあげようと、
送り込まれる主人公。
だが、ドラッグの取引に絡んだ殺人事件のせいで、
エーベルト警部の捜査対象となることに。
逃げ場のない刑務所の中で「たれ込み屋」とばれて…。
(下巻に続く)